たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

君の名は?鳥に尋ねつ爺散歩

2021年01月03日 17時18分05秒 | 散歩・ウオーキング

正月も3日、
そろそろ動かないと・・・、
午後、日が傾き掛けてから やおら 重い腰を上げ、
ちょこっと 近くの川沿いを歩いてきた。
2021年の 散歩・ウオーキング始め、
毎度のこと、コンデジで やたら カシャカシャ撮りながら・・、
スマホの歩数計で 約9,000歩、

カラスが水の中の何かを漁っており

ダイサギが のーんびり

スイスイ 気持ちよさそう・・、
君に名は? 何ガモ?

君の名は?
モズ?

キセキレイ? かな・・

そして いたいた、カワセミ、新年のご挨拶、
コトチモ ヨロチク・・・・・、

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浅田次郎著 「一路」

2021年01月03日 07時02分00秒 | 読書記

正月もさして変らぬ老夫婦
年末年始も 特別なこともなく普段の暮らしとほとんど変らない平々凡々の時を過ごすようになってから久しい。まして この年末年始は 新型コロナウイルス感染第3波の大波襲来の真っ只中、基本 家籠もりになっており静かなものだ。そんなのんびりした時間、年末年始用に?として図書館から借りていた肩の凝らない時代小説を読みながら過ごしている。数年前までは まるで無かった読書の習慣、最近になってやっと板に付いてきたような気がしている。
読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう爺さん、読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも その都度、備忘録としてブログに書き留め置くことにしている

(ネットから拝借無料イラスト)


図書館から借りていた 浅田次郎著、長編時代小説、「一路」(上)・(下)(中央公論新社)を 読み終えた。  

 

(目次)

其の壱 御発馬まで
其の弐 左京大夫様御発駕
其の参 木曽路跋渉(ばっしょう)
其の四 神の里鬼の栖(すみか)
其の五 風雲佐久平
其の六 前途遼遠
其の七 御本陣差合
其の八 左京大夫様江戸入

(主な登場人物)

小野寺一路(おのでらいちろ)
薪坂家の参勤道中の全てを取り仕切る「御供頭」を代々務める小野寺家の嫡男、江戸生れ、江戸育ちの19歳、北辰一刀流免許皆伝、東条学塾塾頭、文武頴才ながら 父親小野寺弥九郎から「御供頭」の仕事について何も引き継ぎしておらず、父親急死で 急遽 一度も帰ったことの無い国元に呼び戻され、「御供頭」の重責を担うことになる。

蒔坂左京大夫(まいさかさきょうのだいぶ)
西美濃田名部郡を領分とする7500石の旗本蒔坂家当主。「うつけ者」というレッテルを貼られているが・・・。なんともユーモラスなキャラクターで 物語の終始に登場、主人公の小野寺一路より 目立つ存在。

田名部・蒔坂家
蒔坂将監(蒔坂左京大夫の叔父、後見役)、伊東喜惣次(側用人)、由比帯刀(蒔坂家家老)、国分七左衛門(蒔坂家勘定役)、国分薫(七左衛門の娘、一路の親同士が決めた許嫁 )、栗山真吾(供頭添役)、佐久間勘十郎(蔵役)、矢島兵助中村仙蔵(組付足軽、従姉同士 、

参勤道中
空澄(浄願禅寺住職)、朧庵(道中筮・易者・実は・・)、新三(髪結)、丁太・半次(筋骨隆々の双子の馬喰)、白雪(御殿様の愛馬、白雪のような美しい名馬、何度も参勤道中を経験した老馬)、ブチ(丁太と半次が売り切れなかった斑馬、御殿様の替え馬になる)、乙姫(加賀藩前田慶寧の妹)、鶴橋(乙姫のお付き女中)、板倉主計勝殷(上野国安中城主)、ひぐらしの浅次郎(渡世人、実は・・・)

江戸
すず(蒔坂左京大夫の正室)、楢山儀右衛門(蒔坂家江戸屋敷留守居役、77歳)、せつ(小野寺一路の母親)、松平豊前守(老中)、徳川家茂(第14代将軍、優秀な人材を求めて 蒔坂左京大夫の真の姿を御庭番(隠密)に探らせていたのだが・・)

代々蒔坂家の参勤道中の全てを差配する「御供頭」を務めていた小野寺家、父親小野寺弥九郎の謎の焼死で、急遽家督相続した小野寺一路は 国元に呼び寄せられる。江戸で生れ、江戸で育った一路は 国元西美濃田名部に帰るのは初めてのこと、突然 「御供頭」の重責を担うことになるが、父親弥九郎からは 「御供頭」の仕事のいろはを何も引き継いておらず、どのような差配をしてよいかさっぱり分からず、味方もいない。参勤道中に不手際が有れば、お家取り潰し確実、死をも覚悟する。参勤交代出発が迫り、迷い迷っているところから物語が始まっている。父親に仕えていた老僕から手渡された「元和辛酉歳蒔坂左京大夫様行軍録」「御供頭心得」を手がかりにして、背水の陣、古式ゆかしい参勤道中を復活させようと、一人二人、味方に付け、暗中模索状態で出発、中山道を下り始める。
一方で 蒔坂家ではお家乗っ取りの陰謀が進行中。道中、様々な事件やハプニングが起きるが、個性豊かな登場人物達が まるでアニメを見る如く、笑いと涙を織り交ぜながら解決、とにかく 江戸へ、江戸へ、一路。
「せいせい、どうどう、せいせい、どうどう・・・・・・」、
北国街道と合流する追分付近で 恐れ多くも加賀百万石の大行列を たかが7500石の旗本、蒔坂家の小行列が一気に早足駆け、追い抜いてしまい、乙姫に「あっぱれ!」と言わしめる場面等 物語として最高。
御殿様の愛馬白雪と替え馬ブチの会話?等、普通 時代小説には出てこない。
時代小説では有るが 浅田次郎の どこかコメディ風な 軽快、調子の良い文調、長編ながら飽きずに一気に読める書だと思う。

「一所懸命」とは 「武士等が 賜わった所領(領地)を命がけで守り それを生活の頼りに生きたこと」に由来する言葉。転じて 「物事を真剣に命がけですること」、さらには 「一生懸命」と表記する場合が多くなっているが、物語の終盤、蒔坂右京大夫が、将軍徳川家茂に対し 「一所懸命」について、堂々と述べる場面が有り これが 「一路」のテーマなのかも知れない等と 思った。

 

 

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