長男、次男がまだ保育園、小学生だった頃は、夫婦共働きで、時間的余裕も、精神的余裕も、経済的余裕も無い自営業を続けていた時代ではあったが、せめて子供達の思い出になれば・・・との思いが有って、春、秋の行楽シーズン等の休日には、忙中敢えて閑を作り、強引に?、家族で周辺の低山を、よく歩き回っていたものだった。その後、次男が小学生になった頃からは、「せめて毎年1回、夏休みには、家族で登山しよう」と決め込んで、尾瀬や八ヶ岳や白馬岳、乗鞍岳、木曽駒ケ岳、仙丈岳等、夏山登山をしていたが、それまで、登山の経験等ほとんど無く、体力にも自信が無く、山の知識情報にも疎かった人間が、よくもまあ思い切って出掛けたものだと、後年になってからつくづく思ったものだった。長男、次男が巣立ってからも、その延長線で、夫婦で細々、山歩きを続けてはいたが、10数年前に完全に仕事をやめてからは、時間が出来たものの、今度は気力体力が減退、あの山もこの山も、今や、遠い思い出の山となってしまっており、今となっては、あの頃、思い切って、登山を敢行していて、本当に良かったと思うようになっている。ブログを始めてからのこと、そんな山歩きの思い出を、備忘録、懐古録として、ブログ・カテゴリー「山歩記」に書き込み、古い写真は、「デジブック」にし、ブログに貼ったりしていたものだが、その後、「デジブック」が終了したことで、ブログから写真が消えてしまい、改めて、順次、古い写真を引っ張り出して、過去の記事をコピペ、リメイク(再編集)しようと思っているところだ。昔のことを懐かしがるのは、老人の最も老人たるところだと自嘲しながら・・・・。
古い写真から蘇る思い出の山旅・その64
「霧ヶ峰高原・車山・八島ヶ原湿原」(再)
かれこれ28年前の1996年9月に、妻と二人で、「霧ヶ峰高原・車山・八島ヶ原湿原」を訪れたことが有った。当時はまだ、自営業を続けていた頃で、切れ目無い仕事の合間を縫っての山歩き、毎度のこと、急に思い立って、自宅を早朝に出発、日帰りの慌ただし山歩きではあったが、天候にも恵まれ、大満足の山歩きだったような気がしている。
当時はまた、バカチョンカメラ(ポケット型小型フィルムカメラ)しか持っていなかった頃で、拙劣写真ばかりだが、プリントした写真がアルバムに貼って有り、ブログを始めた頃に一度、スキャナーで取り込んで、ブログに書き込んだことが有った。
その写真、外付けHDに保管されており、改めて引っ張り出して、リメイクしてみることにした。。
記憶は次第に曖昧になってきているが、写真やメモを見ると、あの日、あの場所の記憶が炙り出てくるから不思議である。
山行コース・歩程等
車山肩→車山山頂→蝶々深山→八島ヶ原湿原→旧御射山→沢渡→車山肩
(標準歩行所要時間=約3時間30分)
自宅を早朝に出発し、ビーナスラインの「車山肩・コロボックル・ヒュッテ」の公共無料駐車場に到着したのは、10時30分頃だったようだ。
駐車場は、ほぼ満車状態だったが、一時停車の観光客の出入りがあり、スムーズに駐車出来たような気がする。
初秋の爽やかな青空が広がり、絶好のハイキング日和、
気を良くして出発、
ハイキングマップに従って、まずは、車山山頂に向った。
お目当ての「タカネマツムシソウ」が、出迎えてくれ・・・、
眺望を堪能しながら、ゆっくり登って、約45分、
11時50分頃、「車山山頂」(標高1,925m)に到着したようだ。
リフトを上がってきた観光客でいっぱい。
車山山頂からは、いったん下り、「車山乗越・夫婦岩」から、「蝶々深山」に向かった。
眼下には、「白樺湖」が見え・・・、
「車山山頂」の混雑とは別世界、快適な高原歩きが続く・・・。
12時20分頃、「蝶々深山(チョウチョウミヤマ)」(標高1,836m)に到着したようだ。
広々として、眺望も抜群。ここで、昼食、休憩とした。
13時頃、「物見岩」(標高1,792m)に到着、小休憩。
前方眼下に、向かう「八島ヶ原湿原」が見える。
「八島ヶ原湿原」に向かって、緩やかに下っていく・・・。
ぐんじ橋、奥霧小屋、奥霧オートキャンプ場、鎌ヶ池を通り、
14時頃、「八島ヶ原湿原」(標高1,620m)に到着したようだ。
多数の浮島が有り、「七島八島」とも呼ばれている。
草紅葉が始まっており・・・。
「旧御射山(モトミサヤマ))」(標高1、600m)、「ヒュッテみさやま」からは、
緩やかな登りにかかり・・・・、
「沢渡(サワタリ)」(標高1,650m)を経て、車山肩へ。
15時30分頃、「車山肩・コロボックル・ヒュッテ 駐車場」に、帰還したようだ。
日曜日で、絶好の行楽日和だったその日は、全国各地、行楽の人出が凄かったのだろう。
帰りの中央自動車道も大渋滞で、途中、勝沼ICから出て、国道20号を走ったり、右往左往、
帰宅出来たのは、23時頃で、疲れ果てた山旅だった気がする。
当時はまだ、「また来る時にも笑っておくれ・・・」的な気分だったと思うが、
足、腰、痛!、痛!の今となっては、
「霧ヶ峰高原・車山・八島ヶ原湿原」もまた、遠い思い出の山になってしまっている。
あの日、思い立って訪ねていて、本当によかったとつくづく思っている。