政局は“社会保障と税の一体改革”をどのように行っていくかが大きな焦点だ。先週の衆・参両院での代表質問や予算委員会での質問で野田総理は消費税増税を前面に出して野党の質問に答えていた。
これを、鳩山前総理は“前のめり”になりすぎていると述べ批判したというテレビニュースが伝わった。小沢元代表も共同通信の単独インタビューに答え、消費税増税方針は「筋道が違う。経済政策としてもおかしい」と述べ、法案採決では反対に回る意向を表明したという。
野田首相にとって、以前から懸念されていた小鳩連合の動きが改めて明らかになった。
一体、民主党内部はどのようになっているのだろうか?我々国民にとってグラグラする醜い政権与党内部事情を見せられるのはあまり気分の良いことではない。
それに、NHKニュースがこんなことを伝えていた。沖縄の米軍基地移設問題で・・・
『鳩山元総理大臣は記者団に対し、「普天間基地が固定化して、仮に事故が起こったら大変なことだ。普天間基地を移設させることがいちばん重要であり、それが宙ぶらりんにならないよう、アメリカ政府との交渉の中でくぎを刺しておかなければならない」と述べました。そして、「沖縄の人たちと虚心たんかいに語らうことが大事だが、私自身、そこが足りなかったと反省している。もっと早くに沖縄に行き、真意を聞いておけばよかったというのが私の反省材料であり、今の政府にとっても大切なことだ」と述べました。』(NHKニュース)
何も沖縄の現状がわかっていない中での“移設問題思いつき発言”だったということになる。勉強不足を今ごろ反省してどうするのだろうか?
あまりにも無責任だ。主流と反主流が足の引っ張り合いをして、決めなければならないことも十分に決まっていない。
この現状を見ていると、やはり衆議院解散総選挙で国民に信を問うことが必要なのだろうかと思うが、また一から出直さなければならないことを考えるとどうなるのだろうかと不安がよぎる時がある。
国民は前回の総選挙で現政権のマニフェスト(政権公約)に託したのだから、民主党内が足を引っ張っていたのではどうしようもない。
無責任な政党が日本を動かしている現状は諸外国からも笑いものにされていることを十分わかった上で政治を進めていかなければ、20年後30年後の夢を説いてもインパクトは感じられないのだ。
将来の夢を語ることは政治では重要なことではあるが、現実をきっちり見極めた上で、国民の生活を考えていかないと。。。。
政治不信がますます増大してしまっていることを忘れてしまっている政治家があまりに多すぎるのではないだろうか。
虚しい。