古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

夢の壁    加藤幸子

2018-10-25 05:03:05 | 加藤幸子
新潮文庫    昭和57年


芥川賞を受賞した短編「夢の壁」は読みやすい、印象深い場面もあり


文学的に優れていると感じた。


それが同時所収の「北京海棠の街」になると、とたんに文体が変わり


読みにくく、わかりにくくなってしまっている。ボクは途中棄権した。


「夢の壁」は満州あたりが舞台で、そこに住む午寅という少年(七歳


~九歳)とその父の車夫の生活に関わってくる日本人の佐智という少女


の話である。


「夢の壁」だけで440円は高いのか? と思うが、ボクはそれだけで


満足したのだった。


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