マイノリティの意地と権利
* * * * * * * *
ゲイであることを公表しながら公職に就き、
マイノリティの権利を守るために戦った政治家ハーヴィー・ミルクの実話。
実のところ、さほど期待はしていなかったのですが、思った以上に胸が熱くなり、感動してしまいました。
同性愛。
それは今も偏見を持って見られますが、
当時、それが罪であったというのは、やはり抵抗感があります。
他の多くの人と違うために、嫌われ、辱められ・・・、
表ざたになれば自殺者さえ出る。
「自分たちだって、きちんとした仕事に就き、生きていく権利がある。」
こう宣言することは大変勇気がいるし、
また自身の身の危険もあることなんですね。
何より、彼のこの行動によって、
今まで決して社会に表立って出てこなかった人たちが、
勇気を持って前に出てきた。
ミルクの演説には力があります。
それは単に票集めのおざなりな言葉ではなくて、
自らの経験に基づく信念をそのまま言葉にしているからなんですね。
どこかの政治家にも聞かせてあげたい・・・。
たった一人の力でも、こんなに多くの人に影響を与えることができる、
というのはやはりすごいことです。
一人ずつ、理解者が増えていって、
それが次第に社会をも変える大きな力となる。
ちょっと勇気をもらう感じです。
ミルクは正確には市政執行委員。
スーパーバイザー。
日本での市議に近く、市民の選挙で選ばれ、行政の監視役を務めるとのこと。
何も同性愛関連の活動ばかりしていたわけではなくて
他にも、市民に納得のいく有益な活動をしていたようです。
ショーン・ペンが、素晴らしい演技を見せています。
繊細、チャーミング、
しかし時には大胆。
共演のエミール・ハーシュは、あのイントゥ・ザ・ワイルドの・・・!?
全然イメージが違うのでちょっと驚き。
ああ、考えてみたら、それこそショーン・ペン監督作品でした。
それで納得。
実際、男性同士のナニのシーンもありますが、
さほど刺激的ではない。
まあ、題材だけ聞いて敬遠したくなった方も、観て損はないと思います。
2008年/アメリカ/128分
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:ショーン・ペン、エミール・ハーシュ、ジョシュ・ブローリン、ジェームズ・フランコ、ディエゴ・ルナ
映画「ミルク」予告編
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ゲイであることを公表しながら公職に就き、
マイノリティの権利を守るために戦った政治家ハーヴィー・ミルクの実話。
実のところ、さほど期待はしていなかったのですが、思った以上に胸が熱くなり、感動してしまいました。
同性愛。
それは今も偏見を持って見られますが、
当時、それが罪であったというのは、やはり抵抗感があります。
他の多くの人と違うために、嫌われ、辱められ・・・、
表ざたになれば自殺者さえ出る。
「自分たちだって、きちんとした仕事に就き、生きていく権利がある。」
こう宣言することは大変勇気がいるし、
また自身の身の危険もあることなんですね。
何より、彼のこの行動によって、
今まで決して社会に表立って出てこなかった人たちが、
勇気を持って前に出てきた。
ミルクの演説には力があります。
それは単に票集めのおざなりな言葉ではなくて、
自らの経験に基づく信念をそのまま言葉にしているからなんですね。
どこかの政治家にも聞かせてあげたい・・・。
たった一人の力でも、こんなに多くの人に影響を与えることができる、
というのはやはりすごいことです。
一人ずつ、理解者が増えていって、
それが次第に社会をも変える大きな力となる。
ちょっと勇気をもらう感じです。
ミルクは正確には市政執行委員。
スーパーバイザー。
日本での市議に近く、市民の選挙で選ばれ、行政の監視役を務めるとのこと。
何も同性愛関連の活動ばかりしていたわけではなくて
他にも、市民に納得のいく有益な活動をしていたようです。
ショーン・ペンが、素晴らしい演技を見せています。
繊細、チャーミング、
しかし時には大胆。
共演のエミール・ハーシュは、あのイントゥ・ザ・ワイルドの・・・!?
全然イメージが違うのでちょっと驚き。
ああ、考えてみたら、それこそショーン・ペン監督作品でした。
それで納得。
実際、男性同士のナニのシーンもありますが、
さほど刺激的ではない。
まあ、題材だけ聞いて敬遠したくなった方も、観て損はないと思います。
2008年/アメリカ/128分
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:ショーン・ペン、エミール・ハーシュ、ジョシュ・ブローリン、ジェームズ・フランコ、ディエゴ・ルナ
映画「ミルク」予告編