ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ウィスキー(安酒)党員この頃!

2018-09-12 09:29:26 | 食べ物

 「俄かウィスキー(安酒)党」党員として、最近、党則違反を2つも犯してしまった。

 一つは、あろうことかジンにうつつを抜かすという腰抜けぶりだ。息子から贈られたサントリージン「六」が思いの外美味であったことと、この暑さの季節、ジントニックの魅力に抗えなかったのが原因だ。「六」ごとき高価な酒に身銭は切れぬ、年金暮らしを見くびっちゃいけねぇ、と見栄を切って、しばし、「タンカレー」や「ボンベイ」で我慢していたのだが、あの芳醇な香りよ今一度ぉぉぉぉ!の誘惑に勝てず、アマゾン完全五つ星!「ヘンドリックス ジン」を衝動買いしてしまった。美味い!たしかに美味い!

 トニックウォーターで割るなどもっての外の完成度の高さだ。が、これは党則違反の最たるものなのだ。今一度、党結成の初心に戻らねばならぬ。

 思いを新たに、決意も固く潔斎して過ごすこと1か月、悪魔の誘惑はまたしても忍び寄って来た。知人から商品券をもらったのだ。しかも、こちらの弱みを見透かして、やまやの商品券!ふふふ、たまにゃ高級な酒お飲みなさいよ、魔の囁きが聞こえて来る。生真面目な党員としてあるべき行動は、「ティーチャーズ」を5本とか、「デュアーズ」を4本とか、まとめ買いして来るべき金欠に備えるか、あるいは、「ウィルトンハウス」や「ホワイトホース」「ベル」などを加えて、安酒ウィスキー5点セットを飲み比べて楽しむべきなのかもしれない。

 だが、人間、かくのごとき時ならぬ収入には心揺らぐものなのだ。そう、あぶく銭身に付かずと言うじゃないか。安酒党員としての自覚が激しく動揺する。やまやのウィスキー陳列スペースを行きつ戻りつ、戻りつ行きつ、ついに手に取ったのは、「タリスカー10年」。これまで飲んだ数少ないスコッチモルトの中で、これこそ一番と気に入っていたウィスキーだ。この琥珀の一滴に蠱惑のひと時を心ゆくまで楽しもう。おお、これぞ、禁断の喜び!掟破りの恍惚!

 文字通り舐めるように愛しんで、残りわずかとなった「タリスカー」。そうだ、「ヘンドリックス」も最後の一滴をしみったれにも残してある。彼女たちはにがぶ飲みは相応しくない。トニックも炭酸もお呼びでない。氷だとて近づけてはならぬ。グラスの底にたゆたう少量の酒、眺めつつ、香りを味わいつつ、そっと舌の上にのせるのだ。そして、・・・・

 一度ならず、二度までも党則を踏みにじった党員、処分はいかなるものか。党員資格はく奪!意思薄弱な者は、焼酎だろうと日本酒だろうと安酒の世界に溺れるがよい。いえいえ、そればかりはご容赦を!ならば、1か月の禁酒!へへぇぇぇ!謹んで厳罰をお受けいたします。ってそんなことできるわけないだろ。

 あっ、ここまで読んで、なんだいそんな酒が高級酒かい!?って蔑みの心で嘲笑ったあんた!あんた、このブログ、出禁だから。

 

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