ステージおきたま

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道連れおしゃべりランで、なんとかゴール!高畠ロードレースハーフ

2018-09-17 08:10:24 | ランニング

 2年連続で2時間切ってるこの大会、今年はダメかもなぁ。かなり悲観的。だってさぁ、前レース福島伊達ももの里10キロ、1時間切れかかすかだったもの。短い距離なのにキロ6分でしか走れないとなると、ハーフはもっと厳しいはず。それに、折り返しコースの往路はずーっとだらだら上り!力の衰え、練習の不足、まっ、多分無理だろう。

 でも、初めっから諦めてたら、制限時間内完走だって覚束ない。このレース、なんと2時間20分で打ち切りなのよ。油断したらほんと、ヤバい!この容赦ない足切りのせいで、出走者も極少、一般男子の部160人、女子の部20人とほとんど一握り、伊達の70歳以上の部とほぼ同じ人数だ。寂し!せめて、ビリにゃなるまい!と、これが完走の次の目標だぜ。

 走り始めは、5分30秒/キロのペース。うん、このペースが持続できりゃひょっとして、なんて。なんのなんの、レース、そんな甘いもんじゃござんせんて。街中外れて緩い上り傾斜、早くもペースダウン。こりゃいかん、上げちゃ落ち、落ちちゃ上げの繰り返しのうちについに6分オーバー。折り返し点までの最後の急坂はもう、しどろもどろ、通過時間62分の声聞いて、あっ、こりゃダメだ。下りが続くって言ったて、疲労でペースダウンは必死だもの。2年前とかなら、この下りで一気に4分台とか上げられたのに、かぁーっ、6分そこそこだぜ。この先小さな上りもあるし、これで2時間切りの目標はあえなく却下、後は、ビリにならないこと。後続は20人ほど、これ以上抜かれぬよう頑張るぅぅぅ!

 残り6キロ、旧高畠中を曲がったあたりから、ピタリと後ろに張り付く足音。うわー、やばやば、抜かれるぞぉ。必死でペースを保つ。ぬ、抜かれたっ!うーん、これではならじ、抜き返す。どうやら女性ランナー。なおのこと意地が顔をもたげる、って女性蔑視かよ。抜かれてなるか!二度三度抜きつ抜かれつを繰り返し、並走状態に。うーん、頑張るなぁお主も。ここは一つ、旅は道連れで行こうじゃないか。疲れもピークに近づきつつある。言葉を掛け合えば、重い足から気がまぎれる。

 「2時間切り、無理だね、このペースじゃ」って話しかけから、お互いのレース体験やら持ちタイムやら、おしゃべりを続けながら走った。楽になった。辛いのは辛いが、気持ちが萎えないのでどうにかペースを落とさず走り続けられる。ご一緒のお姉さまも同様のようで、ジジイの執拗な無駄口にも積極的に応じてくれる。聞けば、今走ってるここらの町内の住人とかで、応援も盛んだ。ついでに、こっちもお裾分けをいただいて、さらに頑張る。

 町中心部に至る最後の下り、「下り、苦手なんですよね」の言葉を最後に遅れ始めるご同道。さすがに、こっちも口を開くエネルギーが完全枯渇、仕方ない、ここからはそれぞれ気力を振り絞って頑張ろう、と、声には出さないが気持ちで伝えてペースを保った。それでも、食らいついて、数メートル後ろを追走している気配が伝わって来る。うーん、こりゃもしかすると最後の最後、ラストで一気に抜き去られるかもしれん。まっ、それもいい。相手、若いし、女性だし。

 残り100メートル、ゴール直前、差は縮まらず。そうか、彼女を引っ張って一緒にゴール!なんていいんじゃないか。絵になるじゃん。庁舎前の広場に入ったところで、ペースダウン、声を掛ける。「あと一息、一気に抜いて!」「先に行ってください!」と、お姉さん。「ほれ、ラストスパート!」なんて余計なお世話までしちまって、競い合うようにほとんど同時にゴールした。うむ?なんか声援大きくなったんじゃね?ジジイひとりじゃもらえない応援もらっちまった。いやぁ、最後までありがとう。

 次回は長井のフルを走るって言ってから、また一緒に走れるね。おっと、もうお断りと、ずんずん前を走って行ってしまうだろうね、きっと。

 ちなみに、これだけ支えてもらいながらもタイムは2時間6分44秒。かぁーっ!でも、114位てことで後ろにゃ40人近くいたから、我慢しようか。

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