ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

雨のち曇りのち晴れ!稲刈り日和?

2018-09-23 15:17:27 | 農業

 夜、しとしと雨、明け方、ざんざん降り、昼前、雨あがって曇り空、昼過ぎ、かっと日差し!えっ、稲刈り決行?無理だって、田んぼ水溜まってるしぃぃぃ。

 でも、やらにゃ!神さん帰って来てるし、息子たち殊勝にも手伝いに戻って来た。ここを逃せば、10月にすべての田んぼ、ぼっち稲刈りだぜ。そりゃあまりに酷過ぎるだろ。

 田んぼ見回ってみたら、上の田3枚はなんとかバインダー入れそう。一部ぬかるみそうだが、そこはえいやっと気合いで押し切ることにして、稲刈り開始した。

 人手があるので、こっちはひたすら刈り取り作業に集中、切り倒したら後はお任せ、いよいよ本命の1反2畝ヒトメボレに移った。こつちの方が、田面は乾いてるはず、と機械を進めてみたら、なんと、一部完全に湖状態!どうするよ?これ。

 始めちまったんだぁ、行けるとこまで行くっきゃない。ともかく今日は倒すだけ倒して、明日、杭掛けすればいい、明日は晴れの天気予報だし。水溜まりに倒した稲束だけ救い出してやりゃいいだろう。

 水は溜まっていても、見込み通り地面は固く、機械が進むに支障なし、よしよし1周したぞ、このままこのまま、と調子こいたら、これがほんとのぬか喜び、ぬかるみに見事、機械が埋まった。空回りするたびに埋まって行く車輪!いかん、いかんぞ、こりゃ脱出不能かも?渾身の力を振り絞って押しに押し、おおっ、抜け出せた。

 なっ、成せば為る!ってもんよ。よぉーし、刈り取りだけはやっちまうぜ!と、もう1周。ガガガっと異音発生とともに、刈り取り機能停止、あちゃぁぁぁ!これが恐かったんだよ。機械が壊れりゃお手上げだ。ど、どうする?機械屋さん呼ぶか?

 よくよく見れば、イネを寄せて来るプラスチックの送り羽根が引っ掛かって止まってる。こりゃ土でも噛んだか?泥田で無理したからなぁ。でも、難しい部分じゃない。もしかしたら、自分で直せるかもしれん、家に戻って修理することにして、ついに作業は終了することにした。

 まず、イネ送りチェーンのカバーを外す。こんなとこ自分で外したことないよ、大丈夫かいな?ネジなどなくさぬよう気を付けて、分解し、カバーを外す。ほれ、ここが引っ掛かってんだよ、これでチェーンが回らず悲鳴上げてたんだ。あちこちいじっていたら、あれ!外れた。おお!機械運転、異常なし。なら、これでいいのかな。まずは治ったことだし、明日は晴れだってことだし、すべては明日。

 翌日、晴天!天の恵み。水たまりも消えた。イネもすっかり乾いてる。よしっ、やっちまうぞ!目標は、午前中にすべて完了だ。さっそく機械を運び、始動!おおー、順調、と言いたいが、なんかいつもと違う音がする。半周刈り取ったところで、昨日と同じように悲鳴を上げ始めた。

 やっぱりなぁ、なんとなく直った!じゃダメなんだよ。故障の原因を取り除かんことにゃまたきっと同じ轍を踏む。田んぼの中だが、全面修理を決心して、送りチェーンのカバーを全開。ほれほれ、ここだよ、プラスチック羽根の一部がガイドに食い込んでる。こりゃ回らんわけだ。ここを外したとしてもこの出っ張りはきっと食い込むぞ。ええいっ、切っちまえ!食い込んだ部分を鋏で削ぎ取った。ちょっと、決断。

 だが、なぜ食い込むんだ?そこだろ、根本原因は?よくよくチェーンカバー周辺をチェック。わかった!ついにわかった!カバーの一部が曲がって狭くなっているんだ!これが羽根を圧迫して引っ掛かったり擦れたりしていたんだ。そうか、そうか。と、すれば、根本治療は、この曲がったカバーを直すってことだ。

 果たして板金が素人にできるかとどうか不安だったが、スパナを突っ込んで梃の作用で押し広げてみた。何度も繰り返すうちに、なんとか曲がりが直った。これで、根本治療が終わった。なるほど、なるほど、こういう仕組みになっておったのか!

 機械は直って順調そのもの。

 昨日のぬかるみも避けて通れて、刈り取り作業は順調に進み、昼前には杭立てとその周囲への集め方が完了。昼食べてそそくさと作業に戻り、1時間で杭掛けもすべて終わった。目標時間は超えたが、まずは、すっかり乾いた稲束を杭に掛けることができた。

 大いに満足!何より機械を元から直せたことが、自尊心をいやがうえにもくすぐった稲刈り2日目であった。

 次回は、台本書きが終わったら、コシヒカリと満月モチ。こいつぁ、ぼっち稲刈りだぁ。覚悟はしておるぞ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする