ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

戦いの日々!ハエ編

2018-09-04 08:34:25 | 暮らし

 う、うるさい!なんで周囲を飛び回る?そんなに俺の頭が気になるか?!卑怯者め、頭の裏側ばかり狙いおって!ええい、気が散る、おのれぇ、苛立ちマックスだぜ!おっ、机に止まったなぁ、それっ!叩き殺してやる!く、くそっ、逃げられた!素早いやつめ。おっ、今度は新聞の上か?たぁーっ!やったぜ、一叩き。ハエもとまらにゃ撃たれまい!ひっひっひ。今度は椅子の背か?

 新聞読んでも、パソコン向かっても、右手傍にはハエ叩き。とまったとみれば、素早い一撃、襲い来るハエの闘い。無法者と闘うガンマンさながら、片時も油断はならない。朝のハエは元気いっぱい!何故だ?一晩寝てエネルギー蓄えたか?違う、昨日飛び交った奴らは、夜までにほぼ完全に殲滅した。ほれ、その残骸が机と言わず、床と言わずころがってるぜ。その死骸の片付けから俺の朝は始まるのだ。

 と、すれば、今、威勢よく飛び回っておるこやつらは、新たなる手勢、生まれたての新人ハエたちなのだ。あたら授かった命をたかだか数時間のうちに失う愚を犯すな。俺にかまうな。生ごみを標的に世代の引継ぎに精を出せ。邪魔さえせねば、殺生はせぬ。

 暑さが一段落した先週あたりから、一気に出現したハエども、やはりきゃつらも酷暑が苦手だったと見える。満を持しての登場なのだ。どこから?言わずと知れた、便所から。うーん、ぽっとん便所の宿命だなぁ。農薬使わぬ我が家の農業、糞尿だってもみ殻や米ぬかと合わせて堆肥にしている。殺虫剤など撒けぬは至極当然、いたって必然。以前、もしや忌避効果なりともと、木酢液を注ぎ込んでみたが、臭いは抑えられたが、ハエの発生には効力ゼロだった。

 と、なれば、日々の戦いを臆せず継続する以外にないのだ。残酷な!って、殺虫剤で皆殺しの方がよっぽど卑劣な行為だろう。地上戦に突如核ミサイルぶち込むようなもんだ。ハエばかりか、周囲の環境だって破壊しつくす。その点、ハエ叩きマンとの決闘は、やつらも目前の敵との闘いなんだ。正々堂々たるものなのだ。撃ちつたかられつ、お互いの能力全開の真剣勝負なのだ。

 と、ここまで書き上げるまでに決闘は十数度に及び、残るは1,2匹。ほれほれ、戦況いたって不利と知って、顔面攻撃から撤退、電灯のシェードの上で再起を図ろうとしておる。見ろ、言わんこっちゃない。無謀にも俺様になどは向かうことなく、生ごみ置き場で若き命を燃え立たせておればいいのさ。己を知るんだ、ハエどもめ!

 

コメント
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