ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

季節はリンゴジャム!

2020-10-11 13:47:52 | 食べ物

 こんなに自然に囲まれて暮らしてるのに、四季の移ろいには鈍感なんだよなぁ。書く台本もほとんど季節無視だし。玄関わきのキンモクセイが香り初めて、やっと、あぁ、秋に咲くんだったんだ、なんて感心してるくらいだからな。農作業があるから、春夏秋冬と歩みを共にできるくらいのもんだぜ。そうか、食べ物もあるな、季節感を伝えてくれるのはには。

 例えば、リンゴジャムだ。原料に相応しいのは、紅玉。秋から冬にかけ世の中を席巻するフジリンゴでは美味しいジャムは作れない。酸味が強く、甘みが少なく、繊維がもろい紅玉の独壇場だ。9月末から10月が収穫時で、傷みやすいので、すぐに時期を失する。ついつい、注文を忘れがちになるのだが、今年は大丈夫。収穫直後の紅玉を手に入れた。それもコンテナ1杯、20キロもだ。

 多すぎるか?うーん、その不安もないじゃない。が、ジャムのうちで一番好きな果物だ。開ければ、1週間経つか経たぬかで瓶一つなくなる。パンやケーキにも使い道が多い。まず最低でも30本は作っておきたいんだぜ。原料1キロで4本できるから、正味で8キロ、皮やヘタを取り除くこと考えると、やっぱり13、4キロは必要なんだ。残り6キロは、シロップで煮て、冷凍保存する。なっ、やっぱり20キロだろ。

 すでに2回、正味4キロを煮た。皮を剥き、ヘタを取り除いて薄くスライス。

 砂糖45パーセントを加えて煮るだけのことだ。今回、有機農業仲間のNさんからもらった省農薬の紅玉は、皮の赤い色が薄い種類なので、皮を一緒に煮詰めてもきれいなピンク色にはならない。1回目は皮も加えたが、2回目は手間を省いて色出しはなし。スライスの実だけを煮詰めた。

 フジリンゴだと何故ダメなのか?それはいっくら煮ても煮くずれないからなんだ。繊維がしっかりしてるからドロッとしたジャムに仕上がらない。

 紅玉でもスライスが面倒だと、フードプロセッサーで粉砕して作ると糊のような食感になってまったく美味しくない。大変でも薄切りして煮て、自然にとろけさせるのが一番だな。鍋も出来るなら、厚手のホーロー鍋だぜ。仕上がりがふんわりまったりする気がする。薄切りまでの準備が大変だが、煮始めれば、あっと言う間だ。殺菌した瓶に詰めて、さらに殺菌。冷ませば1年は楽に持つ。

 さっ、今日も3回目、行ってみようか!

 

 

コメント
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