ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

こんなはずじゃなかった!夕闇にもつれ込んだイネ扱き作業!

2020-10-15 10:28:08 | 米つくり

  順調だぜぇ、いつもなら何度か紐がこんがらがって、作業中断!なんてことも恒例なのに、ついに、最後まで結束トラブルは発生なし、よっしゃ!ただし、給油忘れで回転チェーンがキイキイと悲鳴を上げたり、途中、ガス欠で慌てて買い出しに走ったりと、まっ、あるだろ、この程度の軽症は。

 天気もまずまず、イネも乾いていて、なぁに、一人でやったって、かえってのんびりマイペースでできていいってもんさ。できるだけ扱き残しがでないように、束を広げるようにして機械に流し込む。こんなこと、悠長にやれたなんて久しぶりだ。数本終わらせて、タイムチェック。よしよし、これなら、3時過ぎにゃすべて脱穀終わるな。扱き終えた米を運んで、稲わらを片付けて、夕暮れ前の5時には終了だぜ。

 2度の軽度トラブルで30分の超過、うーん、4時か、やっぱり予定の通りにはいかんもんだぜ。昼休みも30分で飛び出してかかったのにな。でも、まっ、暗くなる前にゃすべて片付くさ。キャリーで米、13袋を小屋に運び込んで、やれやれ。イモチの被害は、4割減収!この程度で収まって良かった。イモチで、すかすかになった籾は機械の風圧で吹っ飛ばしちゃあるが、玄米にすればさらにくず米はでるだろう。まっ、夏前の惨状からすれば、ここで止まって感謝だよな。

 稲わらは酪農家の知人に引き取ってもらう。敷料として使って、春には堆肥で返してくれる。ネズミが出るから扱き残しなくしてな、とか、しっかり結束してくれよ、って言われていて、かなり気を使ったつもりでも、どちらの要望にも真っ当に応えられなかった。丈の短いヒトメボレ、それがさらにイモチで萎縮してると来ちゃ、きれいな脱穀、頑丈な結束なんて無理だよな。

 キャリーに積んでは道路端に運んで積む。なんだ?これ、けっこう手間掛かるぜ。助っ人ありで仕事すると、この作業はすべてお任せなんだ、こんなに面倒なもんだとは思わなかった。稲束はあっちゃこっちゃ向いて思い通りに重ならないし、結束が緩んだり、紐がほどけたり、もう!雑に積むと、後で崩れたりするから、方向性を合わせながら丁寧に積み重ねて行くしかいない。それにしても、下手だなぁ、こういう仕事はまるでダメだ。

 おおっ、暗くなって来たぜ。お、おい、まだ5時半だってのに一気に暗転!どうにか藁束の山が確認できるほどにしか見えん。老眼は暗闇にゃ弱いだぜ。当初のきれいにきっちり山を作る、なんて野望は、早くも消え去った。ともかく、崩れないようにだけ気を付ける。必要最小限の作業レベルだな。うわぁっ、全然見えんぞ。もはや、直感で積むしかない。

 雨除けのビニールを適当に掛け、周囲をマイカー線で押さえる。せっかく準備しておいたロープ、どこだ?ええい、結べないぞ。どうする。風吹いたら煽られて飛んでちまう。もう、とてもきっちり包むなんてできない。ビニールの上と横をイネ杭で押さえて、取りあえず応急処置だ。まだ、田んぼにゃイネ束が残っちゃいるが、これはもう、明日、明日。キャリーに積むだけ積んで、小屋の軒下に突っ込んどけ。雨、降らないって予報だが、念のため、ほどけた藁束にもビニールをずるずると引っ張り掛けて、ええい、終了じゃぁぁぁぁ!

 6時をとっくに過ぎて、周囲は真っ暗け。疲れもほぼほぼ、まずは今日の予定をやり終えて良かった。ほれ、安堵感と達成感!大変でも一人作業はやり甲斐あるんだぜ。

 写真は翌日の様子だ。

コメント
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