ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

面白くなってきてるぞ!菜の花座『ディスタンス』

2020-10-30 09:17:30 | 菜の花座

 菜の花座11月公演『ディスタンス』、2度目の通し稽古だ。いいペースだぜ、1カ月前の通し2回目。

 一人芝居ばっかり15本、稽古がしやすいってことは多分にある。一人の演出がいちいち手を入れてれば、一時に進める稽古は限られる。チームごと相互に演出するって仕組みにしたから、同時進行で最大4人が稽古できる。これが効いてるね。

 1カ月前の通しに比べ、どの芝居も格段に良くなってる。ぐっと心に迫る演技見せた役者も何人かいた。やっぱりやればやっただけ役が自分のものになって行くってことだろうな。装置や道具の移動も本番通りやっていて、ちょっと早いんじゃないか?とは思ったが、今から段取り決めておけば、この先の応用、変化にも対応可能になるし、これもいいか。

 最小限に絞ってるとは言っても、結構道具や装置を準備する演出になったので、場転のスムーズさはこれからの課題になる。ほら、15本分の芝居一気に上演するんだ、大変なんだぜ。台本書いた身としちゃ、装置や道具は極力抽象化して、一人芝居が切れ目なく続いていくイメージだったんだが、しっかりモノを揃えるってやり方も、観客には分かりやすいかもしれない。

 舞台上に4っつの演技ブースを作ってそれを次々に使いながら演じて行く。利用終えたブースは、その都度殺菌を行って行くのだが、防護服に身を包んだ消毒員が毎回同じ格好、同じ仕草なのがうっとおしかった。この役目は、実際に殺菌の意味もないことはないが、わざと物々しいいでたちにして、お客さんの笑いを取るって意図もあったんだが、そのためにはワンパターンの消毒・殺菌作業ではなく、いろんな仕掛けがあった方がいい。噴霧器を変えるとか、担当者の衣装も思い切って変化つけるとか、例えば歌舞伎の黒子衣装とか、掃除のおばさん風とか、コンビニ店員とか、ぴったり全身タイツ姿とか、噴霧しながら踊るとか、戦闘シーンとか、もっと気ままに自由に、遊んでもらった方が楽しいよ。殺菌の実効性は、殺菌液の噴霧で済むわけなので。余計な仕事増やすな!って怒られそうだけどな。

 ダンスの振りがほぼ出来上てて、いやぁ、良かった!

 何度も踊ってもらってダメ出しを繰り返したんだが、その成果が出た。ただ踊ってみた、から、芝居の流れをつなぐダンスになっていた。どこが?って突っ込まれても、これは演技以上に感性の問題、信じてもらうしかないな。

 衣装がまだ決まっていないとか、セリフが入ってないとか、これから早急に片付けなきゃならんとこもあるが、さらに1カ月、思った以上にいいものに仕上がっていきそうだ。なんたって、一人芝居15連荘ってアイディアが驚きだものな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする