まずはカマラ・ハリスだ。昨日、彼女の喜びのスピーチを聞いた。いや、もう、一発でやられた!カマラファン、カマラ推しにりそうだぜ。聞いたか?見たか?あの歴史に残るスピーチを。なに、まだだ?そりゃいかんよ、この際だ、ぜひ、目を向けてくれ。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4121837.html
政治家の演説てのは、こうでなくっちゃな。もちろん、勝利は見えていたから、練りに練ってあの場に臨んだんだろう。感極まって、思いつくまま言葉を繋いでるように見えながら、実は、言うべきことはしっかり網羅してるし、その順序立ても抜かりないんだ。
最初に、この戦いが民主主義を守るためのものだったこと、それも支持者ともども行動し勝ち取ったことの意義を確認する。さらに、平等、自由、そして命の復権を目指すことを宣言して、お定まりの感謝の言葉だ。選挙を支えたボランティアに慰労の言葉を投げ、次いでジョー・バイデン、そして自らの家族への愛と感謝へと感極まる。若くしてインドからアメリカに来た母親に話しを繋ぎ、アメリカのフロンティア精神に言及する。ただし、今、アメリカが手にしているのは、アジア、中南米、アフリカンアメリカンなど多様な人々の可能性だということ。そして、次に歴史に残る名句!
私はアメリカ初の女性の副大統領になろうとしている。でも、私は最初ではあっても最後ではない!これから女の子たちが様々な階段を上がって行くに違いない。それは必ず、応援されるだろう。いい言葉だ。世界の女性に、そして、女性の活躍を心待ちする人たちに勇気を与える言葉だ。
最後に、これからの課題を一つ一つ上げ、道のりの厳しさとそこに突き進む決意を表明し、バイデンの右腕として働き支えることを誓いつつ、主役のバイデンを壇上に招き入れる。
どうだい、言うべきこと、押さえるべきポイントは、しっかりカバーしてるだろ。それも、計算づくの匂いがまるでしない。見事なスピーチだよな。これはこの先長きにわたって世界中で再生され続けるに違いないぜ。
と、この辺は、SNSでも、良心的なワイドショーでも話題になり言及されてることだ。だが、話の内容も素晴らしかったが、どう話したか、ってのにもぐっと惹きつけられたんだ。
それは、講演の作り方、トータルの演出ってことだ。
まず、服装。それまでバイデンの陰で目立たぬよう地味ぃぃぃな色合い、無難なスタイルで通してきた彼女、この日は思い切って勝負服だぜ!純白のツーピースに艶やかなシルクのドレスシャツ、それもスタイルの良さを際立たせるぴちぴちのツーピースだ。きっと、この日のために、選び抜いた服装なんだろうな。あるいは、専属のスタイリストとも相談した上の選択かもしれない。
次に、やるなぁ、とニヤとしたのが、最初のgood eveningの4連投だ。普段のどうということのない挨拶の言葉も、こういう感激の場面で使われると、持ち合わせている意味以上の力を発揮するんだ。それも、4投目の前に置いた絶妙の間!感極まって言い淀んだように見えるこの間合い。この短い沈黙が、聴衆をぐぐっと引き付けているのがわかる。これは予期せぬものだったかも知れない。あるいは事前に何度か稽古してきた話術だったかもしれない。どちらであるにせよ、彼女は類まれな演技者だって感じたよ。それは、話のはしばしにちらりと見せる表情の陰陽にもうかがえた。例えば母親に言及する場面とか。
こう書いて来ると、そんな上辺の取り繕いは、政治家には無用だって声も出てきそうだ。政治家は朴訥でも話し下手でも不愛想でも、誠実に職務を果たせばいいんだ、と。でも、そりゃ違うと思うぜ。もちろん、何をやるか、が重要だ、が、それをどう伝え、どう引き込むかも、同じように大切なものなんだ。有権者の心を掴まにゃね、支持者に夢を提示しなけりゃね、政治かじゃない。あのアメリカ国民の熱狂見ると、つくづく日本の政治の貧弱さを思い知らされるってもんだぜ。
どうだい?菅首相の陰気さは。原稿読むしかできない下向き顔は。しゃべり方のたどたどしさと言葉使いの灰色ネズミぶりは!
この国で、政治が胡散臭く扱われ、馬鹿にされ蔑まれている原因の一つは、この彩りや演出の不足だと思うぜ。優秀な若者は政治を志さないし、国民の半数は選挙にもいかない。国会質疑の中継なんてほとんどだれも見やしない。そりゃそうだ。いくら野党があの手この手で迫っても、官僚の書いたカンニングペーパー読むだけ。にっちもさっちも行かなくなれば、「それは当たらない。」って突っぱねるばかりなんだから。魅力なんてかけらもない。
もっと面白くしようぜ。観客が金払っても見たいと思う政治ショー作ってくれよ。ほら、アメリカじゃどちらの支持者もボランティア、自腹切って応援してんじゃないか。そういう雰囲気生み出そうぜ。でなきゃ、この国は、じり貧を転げ落ちて、最貧国当確だぜ!いや、手前が落ちるだけならいいよ。ついでに戦争とかで他の国引きずり落とさないとも限らない。
そのためにゃ、まず、自分の言葉でしゃべること!自分の言葉と表現を磨くこと!次に見掛けにも気を遣うこと!服装、表情、立ち居振る舞い、しっかりプロを身近において学ぶこと。そして、様々な政治の場を見栄えのする舞台に仕上げる努力をすること。講演会、立ち合い演説、政党集会等、テレビで追う価値のあるものにすること。
バイデンの当確スピーチの会場、しっかり見てくれ。まるで超人気ミュージシャンのコンサート会場みたいじゃないか。設営、照明、音楽・・・オスカーの授賞式を思い出させたぜ。舞台に通じる広い花道、両側にはフットライト、そこを元気よく小走りに走り寄るバイデン!ステージで拍手しつつ待ち受けるカマラ!もうこれだけで、大喝采の見ものになってるじゃないか。