恐ろしい事態が進行中だ。
ハエの大発生が止まらないっ!今朝はこの秋一番の寒さ、外は畑も田んぼも一面真っ白!霜に覆われた。なのに、家の中では、ハエが我が物顔に飛翔している。甘露のしずくと勘違いしたか、なんと、コーヒーの中にまで飛び込んだ。お陰で、ハエをコーヒー豆の粕と勘違いしてかみ砕き飲み下しそうになった。グハァッ!何度も口をゆすぎ、カップを10回も洗った。
机でパソコンに向かっていても、右手は常にハエ叩きを取り上げる準備態勢を維持している。1日の獲物は、多い日で20数匹!少なくなったここ数日でも、5匹は下らない。ほら、書いてる傍からまた現れた。寄るな、コーヒー!止まるなキーボード!
この秋の異常な暖かさが、大発生の原因の一つに違いない。これまでなら、夏の終わりとともに、生命のサイクルを閉じるはずなのに、外の暖かさが、暖房の効いた屋内につながって、ハエたちは己がライフサイクルを見失ってしまったのだ。そう言えば、バッタの大発生も報じられていた。
それにしても、いったいどこが発生源なんだ?ポットン便所か?外に積んだ糞尿もみ殻堆肥か?
何度となく出現の現場を捉えんと、じっと張り込みをしてみたが、怪しい現場からはさっぱり手がかりが掴めない。外との出入りがある居間兼台所なら、気づかぬうちに侵入、ってこともあるかもしれない。が、2階にある我が書斎となると、天窓も窓も閉じだままだ。部屋の出入りだって、日に数えるほど、その短い瞬間を突いて舞い込んでいるとは到底思えない。なのに、叩いても、殺しても、遺体を廃棄しても、翌日には必ず出現する。
もしや?と思い、部屋の隅々まで発生源とおぼしき辺りを掃除してみた。あるとすれば、押し入れの奥や人目に付かない隙間にネズミの死体とかがあって、それがハエの補給基地になっているという厭わしい事態が想像される。が、ここもまた、嫌疑から外れた。だいたい、猫が居つくようになって3年、屋内からネズミの気配は完全に途絶えているのだ。小屋の米袋だって去年からちゅー害を逃れている。あと、ハエが産卵、生育を遂げられそうな場所も、栄養物も考えられない。
と、すれば、自然発生!と考えるより他にない。
ハエは、酸素と暖気と場合によっては綿埃の存在下、大いなる叡智の力を借りて、拡大再生産を続けることができるってことだ。
パスツールが巧みな実験で否定し尽くした生物の自然発生説が、今、甦った!
恐ろしい事態が発生した。もし、このまま温暖化が進行するなら、地球はハエの大群によって制圧されるに違いない。カーボンフリー2050年目標、とんでもない。ハエをはじめ昆虫たちとの戦いは、ここ数年が決めてだというのに。
待て!動くんじゃないぞ。小癪なハエめ!食らえ、必殺ハエ叩きの一撃を!