ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

それでも兆す初冬の気配

2020-11-05 10:43:06 | 暮らし

 無惨に食い散らされた菜っ葉やキャベツ、見るたんびこの秋の暖かさに恨めしさがつのるぜ。白菜なんか結球部分を掻きわけると、まだ青虫やヨトウムシがのうのうと暮らしてやがるからな。おいっ、もう冬だぜ!お前らの季節は終わったんだ、って、呼びかける横を蝶々がひらひらと!舞ってる。もう、いい加減にしろよ。

 この間見た「ポツンと一軒家」でも、山奥の一人住まいの婆ちゃんが、今年は暖かいから虫が多くて、って言いながら野菜を収穫していた。おおそうなんだ、いずこも同じ秋の虫食い!

 それでも、11月も数日が過ぎ、畑には初冬の気配が漂い始めた。

 去年成らせ過ぎて、わずか20個しか実らなかった柿も色づいて収穫したし、その横のブルーベリーも鮮やかに紅葉している。

 この深紅の葉、心楽しませてくれるなぁ。きれいに染まったってことは、木も元気だってことだから、来年は期待できるぜ。でも、色づいてからなかなか葉が落ちないってのは、やっぱり暖かい秋を堪能してるからなんだろう。

 さらに隣りの栗の木、こいつは今こそ我が季節!って、艶やかな葉をこれ見よがしだ。雪囲いにはまだまだ寒気の到来が必要だぜ。

 梢に銀杏が見え隠れしてるイチョウの木も未練がましく緑を身にまとっている。その奥の桜なんかも染まっていいのか、散ったらいいのか戸惑ってるって感じで、その優柔不断が見苦しい。暖かさは木々の潔さも奪うってことだ。

 畑の野菜もこの暖かさを生かし切って、いましばらくは育つに任せよう。穴あき葉っぱをまとったキャベツも、日に日に結球を膨らませているしね。

 ほら、雲間から日差し!この暖かさ!まだ当分は、晩秋と初冬とのせめぎ合いが続くよな。

 

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