ひやひやだよ、感染広がりゃしないかって。山形県内でクラスター出たら、中止も仕方ないかも、ってドキドキしながら陽性者情報をチェックしてきた。うーん、良かった!ここ置賜じゃ、この第3波の感染は、白鷹で1名出たきり。濃厚接触者もすべて陰性が確認された。ここまで穏やかなら、できるだろ!演劇公演。菜の花座公演『ディスタンス』。
こっちは究極の感染防止芝居、役者はビニールで覆われたブース内でのみ演技、しかもすべてのシーンが一人芝居だ。演じる側からウィルスを撒き散らす恐れは、ほぼ皆無だ。あとは、お客さん、一人一人の心構えの問題だ。検温、消毒、マスク着用で静かに楽しんでいただこう。
いつもなら、1枚でも多くチケット売ろう、1人でも多く集客しよう、って躍起となってる頃だが、今回ばかりはねぇ、無理なお誘いは厳禁、来たい方だけ見に来ておくれ、といたって気楽だぜ。当然、赤字は覚悟の上。天気予報は雨あるいは雪、と最悪に近いが、これも、あっ、そう、仕方ないね、と気にもならず。客の入りより、搬出時の雨降りの方が気になる。冷たい雨に濡れながらトラック積み込みって、パッとしないものな。
主演出を降りた、ってこともお気楽、ご隠居気分に拍車をかけているな。台本書いた張本人なんだから、知ぃぃらない、なんてそっぽ向いちゃおれんのだが、最後の責任背負い込む必要ない、となると、どうしてもどこか高みの見物になっちまう。がんぱれぇぇぇ!
だったら黙ってりゃいいのに、昨夜の通しじゃ夜10時過ぎてからのダメだし!まったく、演出気分が抜けないんだから。一人芝居だから、どうしても人によって仕上がり具合が違う。もう、そのまんま舞台に出していい人から、まだまだ直す余地のある役もある。衣装についてもついつい余計な口出ししちまった。アクセントに難のある役者多いのは相変わらず。でも、最近じゃNHKのアナウンサーでもいい加減だから、あまり気にせず、取りあえず言っておく、程度におさめた。
明日は装置の搬入。って言っても、舞台手前の搬入口に置かせてもらうだけだが、いよいよ、本番スケジュールに入る。ただ、本番前にまるまる2日ホールを取ってあるってえのは、安心だぜ。立て込み、照明吊りこみ、明かり作り、音響チェック、リハーサル、ゲネと、時間に追い回されずゆっりペースで楽勝だぜ。のんびり仕込みを楽しみながら、落ち着いて本番に備えよう。って、ここでも、ほぼ脇役に追いやられているから、まっ、見学者モードでお付き合いしようか。って言ってても、きっと、ああだこうだ、口出しするんだぜ、きっと。
菜の花座第45回定期公演『ディスタンス』は11月19日(日)1時半開場。2時開演だ。ステイホームにちょっと飽きた人、でも、GoToになんか出かける気分にならない人、2時間ちょいの気晴らしに、絶好だぜぇ。