普段だと、本番前日、ゲネプロの時メイクチェックすりゃ十分なんだけど、今回はさすがにねぇ、事前のお試しがぜったい必要。ネコメイクだもの。
1週間前、メイクさんの指導で、ネコ役者みんなネコ顔を作った。ネコメイク、手本と言やぁ、やっぱり「キャッツ」だろうね。メイクさんが参考にしたのもそれ。それぞれの役柄に合わせながら、少しずつ手直しして仕上げて行った。
うーん、どうもねぇ、「キャッツ」のあのきつい顔立ちに引きずられてんのよね。菜の花座の『ニャン婆と時之助』、もっとほんわかおっとりのお芝居だし、歌あり踊りありって言っても、楽しくにぎやかなんだもの、ネコの顔ももっとおおらかだったり、おっとりだったり、おとぼけだったりして欲しい。うむ?おとぼけネコ面?そんなのあるか?そこが腕の見せ所ってことさ、髭の書き方とか、鼻のとがらせ方とか、中でも目がポイントだ。使うペイントの色も一工夫、二工夫して、次回メイク稽古にはOK出せるものにしておくれ。初のネコメイク、あまりに珍妙過ぎて、ここに画像アップすると、お客さん逃げちまいそうだから、今回仕入れたメイク用品の中で、一番のすぐれものと役者たちの評判が高かった、ステージ用拭き取りクレンジングクリームの写真で代用しておこう。
今回使うメイク用品は完全に舞台用のドーランが主体。やっぱり専門品でなくっちゃね。ドラッグストアなんかで売ってる品物じゃ話しにならないのさ。舞台用メイク用品を置いてる化粧品店ってここらにないから、当然、ネットで注文ってことになった。メイクさんの欲しいものを、代わりにショップ探して、注文。菜の花座の物品調達係になっちまった。
やることの多い大変なお芝居、でも、それ、一つ一つクリアして行ってこその舞台ってことだ。本番まであと5日、なのに、やること山積みだ。