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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

で、観客数は?菜の花座公演『異聞・巷説「安寿と厨子王」』報告最終回

2019-06-25 09:48:00 | 菜の花座

 凝りもせず書いて来たもんだ。安心してくれ、これでお終いだ。役者のこと、装置のこと、衣装のこと、機器のこと、それぞれについて公演を振り返って来た。最後は、お客さん対応についてだ。

 まず、観客数、なんとか400超えを目指したが、やっぱり届かなかった。前回同様、300人を超えたあたり。ただし、チケットの販売数は、400を超えた。団員達、必死で売ってくれたからね。買ったけど、都合で来れなかったとか、買ったの忘れたとか、中にはお義理だったのさ、なんて人たちもいたんだろうな。さらにさらに地道に努力を続けるしかない。まずは、面白い舞台を作ること、そして、劇団の存在を知ってもらうこと。

 劇団の知名度って点では、ずいぶん高まってきていると思う。地域情報誌や地元新聞販売店のミニコミ誌でも取り上げてもらった。他力に頼るばかりじゃない。菜の花座としても、新たな取り組みを開始している。公式ブログの他に、フェースブックもツイッターも始めて、徐々に若い人たちにも広がりを見せつつある。ネットを利用してない人たちに向けては、菜の花座通信も発刊し、配布した。

 これらの取り組みも力になって、プラザでの前売り券は預けた10枚がすべて完売し、当日券も15枚売れた。アンケートを見ても、知人の勧めではなく、チラシ・ポスターを見てとか、プラザや菜の花座のお知らせで見に来てくれた人がけっこういるのに驚いた。いや、驚いてちゃダメだけど。団員と個人的につながりをもたない人たちで、菜の花座の公演を楽しみにしている人たちが少しずつ多くなってきているということだ。

 アンケートについても刷新した。より書きやすいように、しかも書いてもらったことが次回に繋がるように質問内容、質問形式を大幅に変更した。さらに、簡単なプラスチックの柄に鉛筆芯を取り付けたクリップペンシルを、アンケート用紙に挟み込んだ。ともかく、たくさんの声を聞きたい。それら見做しの成果あって、アンケートの回収数は100を超えた。ありがたいお褒めの言葉もあれば、課題としたい提言や感想もあり、寄せていただいた声は、これからの大きな力になるなぁ。中でも、菜の花座通信を希望するとして、住所や氏名を書いてくださった方も少なくなかったのは嬉しい限りだ。演劇に関わってみたいって人もいたしね。

 と、こう見て来ると、見ごたえのある舞台を作ると同じくらいに、知らせる、伝える、つながる努力というものも大切なんだってことだ。まずは、最初のステップは踏み出した。次は、それぞれの宣伝媒体を興味深く楽しいものにしていくことだろう。それには、菜の花座メンバー一人一人が、演劇はもちろん、地域文化についても関心を持って、地域の核になっていくことだな。と、最終回はかなりお堅い内容で締めくくりだ。

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晴れ男健在!

2019-06-24 08:54:14 | 農業

 梅雨だ、間違いなく梅雨だ。って、誰も疑っちゃいないだろ。いやいや、ここらの梅雨ってのはそうじゃない。梅雨入り宣言あったなぁ、と思ったら、その後ぱったり雨はなし、とか、入るぞ、入るぞ、と気を持たせながら、いつの間にか梅雨明け宣言とか、このところ、真っ当な、これぞ梅雨!ってやつとはとんとご無沙汰なんだ。以前はこんなことなかった気がする。

 今年は、どうやら、この地も世間様?並みに雨、曇り、雨、曇り、時に晴れ間、なんて正しき日本の梅雨を実現してくれそうだ。この1週間、雨がちの日々が続いているからなぁ。こうなると、農作業の進め方もよっぽど吟味せにゃならん。田んぼならいいんだ。どうせ、足元は水、全身濡れたところでそれだけのことだ。が、畑となると、そうはいかん。雨をたっぷり吸い込んだ土は、思いっきりぬかる。鍬を使うどころか、歩くのだって容易でない。まして、膝をついての作業なんて、とてもとても。

 なぁんて、言っちゃいられない!膝つき仕事が待っている。一つは加工トマトの藁敷だ。この暖かさと湿気の多さが気に入って、ぐんぐんと育ち実もピンポン玉くらいに大きくなってきている。ここらで、株元の雑草を取り除き、全面藁を敷き詰めなくちゃならん。加工トマトってやつは精力抜群、生育旺盛、畝幅なんてものともせず広がる。敷き藁からはみ出して実がなると、腐ったり虫に食われた、散々なことになる。丁寧に株回りも除草して、先々伸び広がるところまで藁を敷き詰める。雨の中じゃとてもできない作業だ。晴れててくれよ、1時間やそこらなんだからな。豪勢に藁を運び、株元を贅沢に覆って、よっしゃ、いい光景だぜ。一段とトマトの色つやが上がったじゃないか。そうか、あんたらも嬉しいか。

 おおぅ!待ちかねたように雨。いいよ、いいんだ、もう降ってくれても。ありがとう、待っててくれて。雨は夕方から数時間降って、ぱたりと止んだ。いいねぇ、そうそう。それ以上は要らないぜ。明日は大豆・小豆の補植だからね。

 このお湿りで、水撒きも不要になった。これで午前中降らないでくれたらこれ以上の幸せはない。昨日から何度となくチェックしているスマホのヤフー天気じゃ午前中は曇り、午後からまた雨。そうか、梅雨だものなぁ。よぉぉぉぉし、午前中に片付けるぞ!

 空梅雨だった去年と違い種蒔き後は適度に雨降り、鳥やネズミの被害も少なく補植個所は少ないはず・・・やっぱりあるわぁぁぁ!小さなショベルで空いた個所に掘り穴をあける。補植用は畝と畝の間に蒔いてある。

 これも生育順調、本葉2枚がしっかり広がって元気そのもの。このくらいの若さはち切れる時期に移植するのがいいんだ。人間と同じ若いうちの方が適用力ははるかに大きい。

 掘り取った移植苗を苗箱に入れ、畝間をずるずると引きずりながら、植えて行く。ざっと見、ほとんどない、と思ったら、とんでもない。15メートル1畝に20か所近くも空いている。膝をつき、植え付けちゃ、いざるようにして進んで行く。とてもじゃないが中腰でなんてできないぜ。助かった、雨が上がってて。おっとと、梅雨の晴れ間、お天道様まで顔を覗かせた。日差し、強っ!汗、ダラダラ!

 黄色大豆が8列、青豆が2列、茶豆と黒豆が1列ずつ、それに小豆6列、のはずなんだが、合わない!畝の数が合わない。なんせ、神さんが種播いたから、どこがどれやらさっぱり見当がつかない。端から8列は黄色、発芽の悪いのが茶豆、うーん、あとは・・・。まっ、いいさ。ともかく空きのないよう植えておけ。

 どうにか大豆が終わったのが12時半。どうする?暑いぞ、バテたぞ、腹減ったぞ!小豆は午後からで。いや、ダメだ!ヤフー天気1時間ごと予報じゃ午後からずっと雨だ。しかも、明日もその次も雨。ここを逃すと後々とんででなく苦労するぞ。よしっ、頑張る!終わらせる。

 去年は何故かネズミが多く、手ひどくやられた小豆、今年はまあまあ出そろった。って言っても、捕植は必要。炎天下の這いずり作業、めげそう。でも、ここで頑張れるのが、マラソンの賜物ってところかな。あと3列、あと、2列、ラストォォォォォ!ってまるっきりマラソンのラストと同じだ。やった!ついにやりました、ってほどのことじゃないが、畑全面、きれいに植え揃えられた大豆小豆、満足感ひしひしだ。

 苗箱やらショベルやら軽トラに積んて、さっ、帰ろ!っと、雨粒がポツリポツリ、おうおう、お見事じゃねえか、天気予報、大したもんだぜ、晴れ男!帰り着けば、本降り、これでいいのよ。一晩で活着間違いなしだ。あとは、ゆるりと3日後の晴れを待つとしようか。あっ、それ以上は困るからな、大豆の畝間、耕耘機で耕して草とりしなけりゃならんから。



 

 

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新しい機器、使いこなせたか?『異聞・巷説「安寿と厨子王」』公演報告その4

2019-06-23 09:52:53 | 菜の花座

 すでに1週間経ったけど、公演の話し、まだしておきたいんだよな。ほれ、新しく導入したLED照明やサンプラーやスモークマシーン、上手く行ったか?ってことだ。

 まずはLEDライトだ。ネット購入した灯体が、野外防水仕様のため接続端子がホールの接続端子と合わず、泡食って走り回った、って話しはすでに書いた。この涙ぐましい奮闘の記録、ぜひ読んでくれ。

LED照明灯体、届いた!が・・・」https://blog.goo.ne.jp/taowatarukaze2014/e/1bca3f2b59a0a6115c897479ec302773

 で、その後日談、いやいや、本番に間に合ったのか?って話しだ。気が気じゃなかったぜ、電気屋さんで端子付け替えの修理終わったのが、仕込みの前々日。プロだからねぇ、疑っちゃならんと思いつつも、冷蔵庫やテレビとか扱いが専門の町の電気屋さん、こんな照明器具わかるのかい?なんて、失礼だよな、まったく。いざ、ホールに持ち込んで、これ、使えねえな、なんて言われたらどうしよう?不安に駆られながら、吊り金具も指定のものに付け替え、落下の心配なきよう、ぎっぎっとねじを締めて、落下防止のワイヤー結わい着けて、スタッフに手渡した。どうだ?これで大丈夫か?

 こっちの不安、心配なんぞ一考だにせず、「あっ、後で吊るから、そこ置いていて」って、おい、もっとなんかないのかよ、「よく間に合ったね」とか、「ずいぶん出費嵩んだでしょ」とか。まっ、まぁ、使えるってことなんで、大いに安堵。さて、効果の方は?

 購入した4台のうち2台は、門の上の天空舞台?に置いた。上で踊る役者の膝から上を照らし出す。前には紗幕。そこには当てず、役者だけが明るくなると、足元の門も消えて、高さ2メートルの中空に説経節語りが浮き上がって見える、はずだ。が、劇団の誰もそれを信じない。どころか、想像すらできない様子。紗幕には裏から竹藪に模した布を貼り付けて、鬱蒼とした竹藪の中に浮かび出る。これがオープニング、どうだ、この外連は?見事に成功!緞帳アップとともに空に浮かんだ二人の説経節語り、その朗々たる語りとともに、観客の心を一気に引っ掴んだね。

 あとの2台はサスに吊って、中央にせり出した移動舞台の明かりにした。踊り手の動きに合わせ繊細に色が変わり、これまた優雅にして幽遠なシーンを創ることができた。ラストシーン、詠唱の舞いでは、LEDライトが生きるように、純白の衣装を付けさせた。これまた、深い悲しみが淡い彩りとともに演出できた。当初、効果が分からず手こずった照明さんも、様々色を作って行くうちにLEDの力を理解して生かし切ってくれた。

 サンプラーで悩んだのは音響さん。使い始めたのが本番5日前、説明書と首っ引きで1から扱い方をマスターしてくれた。が、わずか20センチ×30センチの箱にめったやたらのパッドが並ぶ構造、押し間違いやら記憶違いやら、本番直前までしどろもどろ。ビンタの音とか、斬殺の音なんか、もう諦めての本番だったが、音響さんの執念!見事本番では音を合わせてくれた。と、なれば効果的、いままで菜の花座じゃできなかった効果音をはめ込んでくれた。これまた、成功!

 そして、スモークマシーン。あれこれ悩みに悩んで見つけ出したクールタイプ、そう、スモークが舞台面を這うように流れるんだ。これまた、牛頭天と厨子王との約定のシーンとラストの鎮魂の舞いで使用、ほぼ、期待した通りの効果を発揮してくれた。 

 菜の花座初の巨大投資!?言い出しっぺにして無理難題の押し切り役としちゃ、ほっと一息、大きく二息、安堵に胸をなでおろしたぜ。貧乏劇団には過ぎた買い物だったが、これから、必須の舞台アイテムになるのは間違いないな。おっと、一昨年購入した足元マイクもしっかり役目をは果たしてくれたしな。

 

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順調!除草機押し

2019-06-22 10:15:10 | 農業

 公演終わったら、さぁさぁ、除草だぜ。3回目!

 いつもの、ああ、やんだなぁ、しゃぁねえな押すか、が今年はない。嬉々として、は大げさだが、おおそうか、1週間経ったかよっしゃ!程度には心地よく田んぼに向かえる。だってなぁ、上手く行ってんだよ。効果はっきりなんだ。田植えから1か月、押しに押しても、雑草の勢いに押され始める時期なんだが、株間を除けば、ほぼ制圧下にある。もはや手取りしかないオモダカやカヤツリグサも、今年は少ないし育ちも遅れている。つるつるの畝間、いいなぁ、気持ちいいぜぇ!

 田植え直後からのお天気続き、苗も心地よげに根を張ってるから思い切り押せるんさ。ぐぐっと深く押し込んで土をひっくり返せる。田の土も、年々トロトロ度が増してるさなぁ。汗をかき、手に豆作って堆肥撒いて来たお陰だぜ。

 新しい除草機の働きも大きい。去年ついに鬼籍に入った20年越しの除草機は、留め金が壊れて針金で補強、これじゃ舳先の角度も一定せず、ついつい上滑りして、なんじゃい雑草の頭を撫でただけじゃんか、状態だった。が、正しき新品は違う。角度もしっかり固定、爪車も空回りなどぜったいにしない。しっかり食い込んで、草がらみトロトロ土をこね回してくれてる。

 これで畝間雑草は一網打尽だが、土のトロトロ、除草機の威勢の良さもあって、掻き分けた土が株間に押し寄せ株間雑草の上に被さって、生育を妨げている。これ、もしかしたら、株間の掻き取りしないでも済むんじゃねぇか、なぁんて、甘いぜ、それは。でも、あの重たい株間用除草機のお世話にはならずに済みそうだ。

 発芽不良と田植え後水没の危機で危ぶまれた苗たちだが、俄然元気回復、今じゃどこの田んぼにだって負けないぞ、って胸はってる。そうだよ、こうでなくっちゃな。苦労して有機無農薬で育苗してんだし、ポット植えにこだわってんだから。ポット仕立てじゃなかったTさんの苗も、やや徒長気味の生育から持ち直して逞しくなってきている。なっ、有機なんだよ、苗だって。

 ヒトメボレ+満月モチの田は2時間半、これで一日。翌日はコシヒカリの田で2時間、て思惑は外れて午前午後で3時間半、うん、さすがに疲れ出た。残る上の田3枚コシヒカリと黒米を3日目に終わらせて、よっしゃやったぜぇ、3度目の除草機押し完了じゃい!

 しっかりと開帳し始めたイネ、うーん、惚れ惚れするなぁ!ここまで来りゃ、もう大丈夫、寒さも日照不足もへいっちゃらさ。そこが30年肥やし続けて来た有機の田んぼなんだぜ。

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衣装の評判良くて、良かったぁ!『異聞・巷説「安寿と厨子王」』

2019-06-21 08:39:01 | 菜の花座

 装置についで評価が高かったのが、衣装。そうか、そうか、ありがとう。だいぶ苦戦したものね、衣装さん。着物なんてみな同じだろ、って、違うんだよなぁ、柄から丈から着方から、時代によってすべて異なる。これは説経節の語りと違って、ビジュアルでチェックできるからね、当時の絵巻物とか、双紙の挿絵とかで。でも、これまでも何度も見て来たはずなんだけど、意外と細かい所まで目が届いていなかった。

 例えば、おはしょり、ほれ、帯の下で折り返すだろ、あれ。最初、衣装さんはいつも通り、おはしょり入れて着付けしていた。明治以降、着物の着方としちゃお決まりだもの。だが、うーん、違うんんだよなぁ。とたんに役者が今風に変身しちまうんだ。帯もそうだ。やや胸高に締めると、これにも違和感だっぷり。一気に中世から離脱しちまう。当時の着物の丈ってどうなんだろう、とかいろいろ考えてみて、やっと気づいた!おはしょりは帯の下、じゃなくて帯の上をゆったりさせて取っていたんだ。それに帯も半幅。襟元もきっちり閉じずにゆったりと開く。おお、中世の女らしくなったじゃないか。

 さらに働く女たちには腰巻風前掛け、これも雰囲気出てるよぉぉぉ。もちろん、着物の柄も、役によって細かく配慮してくれた。舞手の三輪様は艶やかに、本妻のうないさんは働き者らしく。の安寿には、下働き風にグレーの着物だが、柄が控えめながら愛らしい。後半、舞手となった安寿の早変わり3着も鮮やかなブルー、照明の映える薄いクリーム、そして、鎮魂のラストはほぼ白無垢、と、よくぞ集めてくれた。男たちの衣装だって、役柄に合わせ配慮が行き届いていた。

 三輪様の舞い衣装も、最初は巫女さん風、白装束に赤い袴、烏帽子を付けて、などと、時代考証に忠実な?ものが準備されたが、これは、演出が却下。もっと自由に魅力的な白拍子を、って要求したら、見事、片肌脱ぎの斬新で優雅な姿を作り出してくれた。それと、説経節語り、ネットの画像なんかで見つけられる説経節語りはどうみても江戸時代以降のものなんだ。だったら新しく創造してよ、ってことで、いかにも芸人風身軽な中に華やかさもある見事な衣装!を創ってくれた。衣装さん二人のセンスの良さ!見込んだ通りだった。

 好評のも一つの要因は男たちの被りものだろう。これも、気付く人は気付いたろうが、身分に応じ3種類を用意してくれた。国司様のご家来は立烏帽子、ほれ、半切りのきゅうりみたいなやつ。庶民の男たちは立烏帽子を折った折烏帽子。山人や下人は、布で作った揉烏帽子、って言うんだって、って具合だ。時代考証などあまり気にせず仕上げた舞台だが、犯罪者やを除けば、男たちは必ず頭を覆っていたって史実だけは忠実に守った。この3種の烏帽子は装置さんが巧みに工夫してくれた。本当のものは、和紙を何枚も張り合わせて強度を出したものだそうだが、なんと、農業被覆素材で見事代用してくれた。そのアイディア、凄い!

 女たちの頭も難しかった。中世風の長い髪を持っている役者などごく一部、登場シーンの少ない国司の女房にはエクステを準備したが、短髪の者たちには、布で覆って、額の上で結わく髪覆いを付けて隠す工夫をしてくれた。これもなかなか味わいがあった。使う布も十分吟味されていて、安寿などとても愛らしかった。

 ずいぶん苦労した衣装選びだったが、少ない手持ち、安い古着の買いあさり、そして、創意工夫で勝ち取った高評価、大したものだと思う。この豊富なアイディアとセンスの良さ、これも菜の花座の力ってことだぜ。

 

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