凝りもせず書いて来たもんだ。安心してくれ、これでお終いだ。役者のこと、装置のこと、衣装のこと、機器のこと、それぞれについて公演を振り返って来た。最後は、お客さん対応についてだ。
まず、観客数、なんとか400超えを目指したが、やっぱり届かなかった。前回同様、300人を超えたあたり。ただし、チケットの販売数は、400を超えた。団員達、必死で売ってくれたからね。買ったけど、都合で来れなかったとか、買ったの忘れたとか、中にはお義理だったのさ、なんて人たちもいたんだろうな。さらにさらに地道に努力を続けるしかない。まずは、面白い舞台を作ること、そして、劇団の存在を知ってもらうこと。
劇団の知名度って点では、ずいぶん高まってきていると思う。地域情報誌や地元新聞販売店のミニコミ誌でも取り上げてもらった。他力に頼るばかりじゃない。菜の花座としても、新たな取り組みを開始している。公式ブログの他に、フェースブックもツイッターも始めて、徐々に若い人たちにも広がりを見せつつある。ネットを利用してない人たちに向けては、菜の花座通信も発刊し、配布した。
これらの取り組みも力になって、プラザでの前売り券は預けた10枚がすべて完売し、当日券も15枚売れた。アンケートを見ても、知人の勧めではなく、チラシ・ポスターを見てとか、プラザや菜の花座のお知らせで見に来てくれた人がけっこういるのに驚いた。いや、驚いてちゃダメだけど。団員と個人的につながりをもたない人たちで、菜の花座の公演を楽しみにしている人たちが少しずつ多くなってきているということだ。
アンケートについても刷新した。より書きやすいように、しかも書いてもらったことが次回に繋がるように質問内容、質問形式を大幅に変更した。さらに、簡単なプラスチックの柄に鉛筆芯を取り付けたクリップペンシルを、アンケート用紙に挟み込んだ。ともかく、たくさんの声を聞きたい。それら見做しの成果あって、アンケートの回収数は100を超えた。ありがたいお褒めの言葉もあれば、課題としたい提言や感想もあり、寄せていただいた声は、これからの大きな力になるなぁ。中でも、菜の花座通信を希望するとして、住所や氏名を書いてくださった方も少なくなかったのは嬉しい限りだ。演劇に関わってみたいって人もいたしね。
と、こう見て来ると、見ごたえのある舞台を作ると同じくらいに、知らせる、伝える、つながる努力というものも大切なんだってことだ。まずは、最初のステップは踏み出した。次は、それぞれの宣伝媒体を興味深く楽しいものにしていくことだろう。それには、菜の花座メンバー一人一人が、演劇はもちろん、地域文化についても関心を持って、地域の核になっていくことだな。と、最終回はかなりお堅い内容で締めくくりだ。