田植えから2週間と経っちゃいないけど、除草機抱えて田んぼに入った。晴天の高温続き、イネも元気だが、雑草も負けちゃいないんだぜ。今年こそ早め早めの除草を心がけよう。除草機も新品に代ったし、なんか足取りも心も弾む。ダウン寸前のガタガタ器械じゃない真っ新だから、きっと一押しだって効果絶大のはずだ。な、わけないか。いやいや、そうとも言えんぞ。トラクターの爪交換したせいで、田んぼの耕耘も念入りにできて、今年の田は水持ちがいいんだ。気のせいか?夜、2時間も水出せば、余裕で1日持つ。これありがたいことだ。手間がかからないってこともあるが、苗を長時間冷水浴させなくてもよい。苗の喜びの声が、水口苗の育ちの良さから聞こえて来るんだぜ。
新しい除草機、うん、いいなぁ、土への食い込みがいい。土の引っくり返し力も増した、感じだ。しっかり押せば、10日くらいは持つだろう。ただ、この、しっかり押す、ってやつが生半可じゃない。力、いるんだよ。特に、1回目の除草機押しは、田んぼがしっかり締まっているので、重たいぃぃぃ!ぐいっと足を踏み込み、全体重をかけて押し出す。最初の30分くらいはいい。元気溢れてるからね、だんだんと体力すり減って来て、2時間経ったところで、気力もダウン!いや、休憩。家に戻り、椅子に体を投げ出して脱力。日差しはガンガン照り付けているが、田んぼの中はさほど暑さは感じない。とは言っても、汗みずく、牛乳がぶ飲み、アイス貪り、麦茶流し込んで、ようやく一息ついた。残りは1/3、気力を振り絞って、初日、1反3畝の田、ヒトメボレ&満月モチを押し切った。
2日目、ここが一番の問題だ。昨日よりさらに土が重いんだ。30年以上前、この田んぼを買い取った時、地力を高めたくて粘土を大量に入れたんでね、粘り気たっぷりなんだよ。そう、一面の粘土細工を足でこねくり返してるようなもんなんだぜ。うーん、1歩が重い。続けざまにざっざっと進んで行くなんてあり得ない。数歩進んで一息吐息、10歩進んで小休止。腕も軋み始めている。もう、とっても腕力でなんて押せない。器械にもたれかかるようにずるずると押して行く。見っともねえ!なんて構っちゃいられないんだよ。力、加減して、適当に表面を滑らせれば、楽だし早く進む。でも、それじゃ除草の効果は期待できない。根っこがらみほっくり返してやらなけりゃ、したたかな雑草どもはすぐに勢力拡大に走るのだ。ともかく、最初さえ頑張ってひっくり返せば、次回からは土も柔らかくなる。ここが我慢のしどころだ!昼をとうに過ぎて、体力限界直前、どうにか、押し終えた。ご苦労、よくやった。
3日目は小さな田3枚。ここはよっぽど楽だ。やはり粘土質なのだが、固く締まる質ではない。とろとろ土。除草機押すのはてとても楽。だが、下手すると苗まで動かしてしまう。そこが難しいところだ。ここの雑草はヒルムシロ、よっぼど深く押し込んでやらないと、すぐにまた顔を出す。厄介なやつだ。もう、天地返しって感じで、グイグイと押す。さあ、最後の1枚、コシヒカリ2畝。この田はセリだ。すでにあちこちに顔を出している。こいつは、除草機で埋め込んでもしぶとく生き延びるので、一つ一つ、根っこがらみ摘み取って、畔に放り投げつつ進む。腰を屈めたり伸ばしたり、余計に1歩を踏み出したり、もう手間ばかり、嫌いだ、この田んぼ!なんて言っちゃいけないよ。荒らしたのが悪いんだから。
1時間きっかり、予期した時間ですべて終了!ふー、よくぞやり切った!って、まだ1回目だから。これから1週間ごとに除草機押しが少なくとも4回!Qホーでの雑草刈り取り作業が数週間!7月いっぱい、もう、穂が出て、これ以上田んぼに入るのは無理ってところまで続く。やれやれの思いだが、苗が元気なのが、今年の大きな励みだ。田植え後2週間続いた上天気に、苗も大いに機嫌がよい。補植もほぼ完ぺきで、欠株がないてのにも、心安らぐ。これで、今年の豊作は8割方決まりだぜぇぇぇ!2か月、さぼらなけりゃな。