ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

今、争点は格差社会だ!って、山本太郎は正しい!

2019-06-20 09:08:22 | 世の中へ

 国会の党首討論を見た。これって討論なのか?どっちも言いっ放しで時間切れ。てぇか、安倍首相はいつもの通り答えない。「マクロ経済スライド」を連呼して幻想を振りまくばかり。野党の方は、対案示せの批判に配慮して、独自年金改正案を提示。相変わらずのすれ違いだ。もちろん、焦点が結ばない一番の原因は、安倍首相のはぐらかし戦術にあるんだが、どうも、聞いてて、久しぶり党首討論って昂揚感はほとんど感じられなかった。

 どうもなぁ、年金問題てのは、今時の最重要課題じゃないんじゃねえかなぁ。それと、2000万円問題、なんかどこの話しだい?って縁遠さだぜ。自慢じゃないが、預貯金はほぼゼロ!公務員上がりだって、こんなもんだ、2000万円どころか、その日の暮らしに精一杯って人はたくさんいるはずなんだぜ。若いやつらの預貯金だって、ゼロが半数近く、日本人いつから浪費ぐせ付けた?違うって、蓄えるだけの給料もらってないってことだろ。

 そう、2000万円、なんて平均で話しすんなってことよ。富裕層の貯蓄も含めて均しゃこれだけって数字だ。安倍首相は、年金最低でも6万円はもらえてるはず、なんて胸張ってるが、そんなはした金でどうやって暮らせると思うの?月6万円の暮らしがどんなもんだか、まるで想像できてない、てぇか、思い浮かべようともしてないよな。年金もらってるかどうかなんて知らん!と嘯いた麻生さんと同じ穴のムジナだぜ。年金を制度として取り上げると、この中身の不公平さが隠されちまう。それが、昨日の党首討論を見ていて、なんかぱっとしねえなぁ!ってがっかりした理由なんだ。

 で、その後、れいわ新選組の山本太郎の新宿街頭宣伝をライブ配信で見た。初ライブ観戦?6時半に始まって延々9時まで!ほとんど喋りっぱなしだから。すげえなぁ、このバイタリティ!それも淡々と、なんてもんじゃない。途切れることなき熱弁なんだ。熱い言葉と話の面白さにつられて最後まで付き合っちまったぜ。彼の周りをどんだけの人たちが囲んでいたのかわかんが、ライブ映像を見ている人だけでも2000人超え!新宿にもきっと多くの人が詰めかけ最後まで帰ることなく耳を傾けたんだろう。終了時の拍手もなかなかのものだったからな。そう、観衆の方には一切カメラを向けない。これもまた、山本太郎らしい。集客?誇るんじゃなく、あくまで話で勝負!って気迫が伝わって来る。

 対話型の集会なので、様々な話題に触れたが、主張の中心は、消費税税率5%へダウン、さらには廃止!って過激だよな。それで減る税収の穴埋めは所得税の累進性を強めること!株取引なんかの儲けも分離課税にせず、一括所得として換算する。つまり、金持ちからもっと取れ!ってことだ。昨日は言わなかったが、別のインタビューで、左右問題じゃなく上下問題だ、って突っ込んでる。いいねぇ、わかってるねぇ。そう、格差問題なんだよ、今一番の課題は。山本の直観は正しい!だから、今、激しい渦潮のように周囲を巻き込みつつあるんだな。特に、若い人らを。消費税で四苦八苦している零細商店主なんかを。

 ある調査によるとれいわ新選組の支持層は立憲民主党支持層とおなじくらい自民党にもいるってことだ。おどろきだよな、こんなことなかった、今まで。格差問題ってのは、もはや右、左問題じゃないってことだ。そういえば、山本の話しの中で、消費税10%を主張する連合に、「どういう感覚してんだよって激しく突っかかってた。ライブ映像の横に流れる視聴者のつぶやきでも、連合悪役論が渦巻いてたし。たしかに、原発にしろ消費税にしろ、足引っ張りの存在になってきてるの間違いない。連合傘下の組合員たちが、そんなに裕福な給料もらってるわけじゃないが、意識も含め下層民との乖離は間違いなく出てきているな。

 これまでマスコミも突っ込まず格差の現実を覆っていたベールを、山本太郎が一気に引っぺがそうとしてるんだと思う。非正規労働者50%近く。食うにかすかすの貧窮世帯25%、そんな人らに、こんな社会はおかしいぜ!って声を上げるきっかけを生み出しつつあるんだよ。

 6月15日現在、集まった寄付金は1億9千万円!利害団体でもなく、宗教絡みでもなく、組合の天引きでもなく、自立した個人がなけなしの金を寄せてこの金額。これって今までの日本になかった新しい動きだ。政治を一人一人に取り戻す貴重なうねりになっていくって思うんだぜ。

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