ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

稽古増えた、セリフも増えた!?

2019-06-14 10:49:09 | 菜の花座

 3か月半の稽古、いつもより延びた数十日、大きいぜ。それと、2週間前からの連日稽古、効果絶大だ。ってほど上達しちゃいないんだが。が、まぁ、ゆとりを持って?気になるシーンをやり直せている。ただ、交代で休みのメンバーが出るので、役者としちゃ、じっくりみっちりやれてるって実感はないかも知れんなぁ。

 昨日も新しく変わった動きの本役さんへの伝達でずいぶん時間をつぶした。あとは、稽古場では実際に装置がないので、それをイメージしながら動くって点で苦労していたようだ。目の前にないものをあるかのように、振舞うってのは、空間認知能力だろうけど、人によってけっこう差があるもんだ。ここいらは運動神経にもつながっているのかな。傾向として若手の方が、理解力が高いので、年齢とともに空間把握力は衰えるのかもはれない。もちろん、人によるけど。って、ちょっと手前の能力、自惚れちゃったりして。

 目に見えず、手を触れられぬ装置とともに、役者を困らせているのが、演出の気まぐれだ。もう、本番3日前だっていうのに、動きなんかころころ変えている。立ち姿や仕草への注文も矢継ぎ早だ。そんなぁ、もっと早く言ってよねぇ、って不満が声なき声で伝わって来る。行き当たりばったり、感を頼りに演出してるからダメなんだよ、って思うと同時に、やっぱり役者たちの動きや表情を見て浮かび上がってくるアイディアってのも大きいんだよ。勘弁してくれよ、面白くなるんだから。

 セリフだって新しく入れちまった。元のセリフは、「国司様がお認めになったものが、正ししいのです。民人の暮らしが豊かになったと言えば、豊かになっているのです。疑ってはなりません。・・・」。ここに、「統計など書き換えればいいのです。」を加え、さらに昨夜は「国司様に忖度できぬ審議会の答申など、拒否すればいいのです。」ってのを加えた。ふふふ、意図は明確だよな。そう、中世に場所借りして、今の政治状況だって切り刻む、そういう芝居なんだぜ。フェイクだぁぁぁ!なんて叫ぶシーンもあるしな。不朽の名作書こう、なんて大それた野心、さらさら持ち合わせちゃいないからな。面白おかしく、言いたいこと言えばいいんだ。

 とは言うものの、突如セリフ追加された方は、苦虫毛虫。今頃、必死で口ずさんで暗記してることだろう。なんだ役者のくせに、なんて言っちゃいけないよ。人もいろいろ、役者もいろいろ、歳も様々なんだから。

 ラストシーンも台本の指示を全とっかえ、安寿の立ち位置を紗幕前に変更。照明プランナーさん、もう、今さら!!って不満が顔全体に張り付いてたな。が、まあ、こんな我が儘も昨日で終わり、残り2日はじっくりと質を高めることに専念しよう。って、約束しても、きっとまた、どこか変えたくなるんだぜ。まったく、もう!ってそれは役者の言い分だよな。

コメント
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