自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

風邪とアトピー、凝りと症状

2014年02月15日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

 風邪をひくは風邪になる~と言わない理由  2014・2・15

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インフルエンザの季節になってきた。

”風邪をひかないよう、ご自愛ください”とは

この時期の手紙の季語のようになって

しまったが、どうして ”ひく” という言葉を

使うのだろう。

 

風邪にかかるとか、風邪を受けるとかいわず

‘引く’というのは それなりに何か意味が

あるのかもしれない。

 

以前、拙ブログで 風邪の効用やら、風邪をひく際の

心理的背景など書かせていただいた。

風邪を上手に経過することで、以前よりも健康

になれるし、血圧も下がって、

滞った気の流れも風邪の症状によって

改善されるのは良く知られていることだ。

 

風邪をひく の主語は 体 であり、

”風邪になった”といわず、

”風邪をひく”という言い回しは

もしかしたら、こじつけのような解釈で恐縮だが、

体が”意図的”に風邪の要因を引き込むとも

考えられないだろうか?

 

セラピー現場でいろいろな方たちと接して

風邪をひきやすい方に共通な要素があるようだ。

一様に体の消化器官や 呼吸器官の順気が滞っていたり

懲りがあったりする場合が多い。

ちょっと、胃の調子が悪いと思っていると途端に

下痢を伴う風邪にかかったりする。

喘息の後遺症を気にしていると、空っ咳が出て 

タンがたくさん出て 気管支をやられたかな

と思ったりする。

そんなとき、風邪の上手な経過方法などを説明させて

いただき、無理をせず、十分体を療養しながら、

水分とビタミンCなどを補って

その症状をだしきるようアドバイスさせていただくと、

殆どの方たちは 風邪をひき終わって以前の体より

スッキリ軽くなったと喜ばれる。

 

体が、疲れている場合も風邪の症状がでやすい。

疲れをため込んで、様々な部位の凝りがマックスに

なると、体は 最終手段で、風邪のヴィールスを引き込み、

症状を体外に出すために、自浄調整をはかるのでは

ないだろうか。

こうして、それらの体の部位の歪みを自然治癒療法で

整えるようにしているとも思える。

 

風邪に限らず、熱や痛みなどの、症状が出ると、

多くの人はその症状を抑えようとする。

筆者が 20代のころ、生まれつきのアトピー性皮膚炎

が最も悪化した時期があった。

当時、背中や頭・顔面[目の周り]などの痒みで苛立ちながら

かきむしることが常だった。

特に夜間はそれが激しかった。

引っ掻くので皮膚がめくれて、ジュクジュクと

体液が出てそれが固まり、また更なる痒み。

数年続いた。

こんなときに、誰かが、‘生命力を信じなさいね’

”症状をだせば浄化になるから”と忠告してくれても

”他人事だから、そんなこと言えるのだ”とかえって反発した

と思う。

 

しかし、筆者の心に、”人間神の子・完全円満”という

谷口雅春師の言葉の種が蒔かれ、発芽しようとして

いるような気がして唯一拠り所として

その言葉を反芻した。

どんな見苦し自分でも、自分の中のアートマ[神性]

だけは信じようという気持ちだけは、どうにかこうにか、

持ち続けていた。

毎日毎日、表にも出られない素顔を鏡にうつし、

化粧など乗るはずのない 皮膚を恥ずかしみながら、

ストレスで、イライラしながら

”何で自分だけ!”とののしってみても、

その神の子~意識だけは、

自分を温かく、見ている遠くに

いる親友の目のように

不満と不安だらけの心の片隅で

わずかな希望の拠り所として勇気づけてくれていた。

 

そして、ついに、”出すものは出す” という時期が

2年後に到来した。

40度近い高熱が一月、続いた。

実家で療養した。

体の部位のあちこちに噴火山の火口のような

吹き出物が出てきて、見る見るうちに大きくなって

膿みをもった。

赤くはれて黄色く膿んだ先端から マグマのような

血膿が少しずつ出て、数週間はその腫物の痛さと

膿みの処置で ガーゼを変え続けた。

顔面から脇の下、胸や背中からと、生まれて初めての

大掃除が始まった。

幸い家族も ”病院に行きなさい”と 強要することもなく

その症状を出し切ることに専念できる、安心して

休める場所を提供してくれていた。

膿みが出きった、熱も下がったと思いきや、最後は、

血尿を出して、症状は治まった。

 

それ以来、アトピー体質は 完全に抜け切ったようだ。

死ぬかもしれない~という不安もなかったわけではないが、

生命力を信じきる一つの関門であったことは間違いないと思う。

 

風邪をひきこむだけの体の力[生命力]があるから、

風邪をひくのだという観方は その時の体験が

自分にそう教える。

生命力や自然治癒力をどこまで信じられるか

~その信頼度が、風邪(あるいや他の症状)にかかれば

体の自然治癒力が、”身体を、メンテナンス中”という

自覚の多少に出てくる。

風邪だって、万病のもと、

肺炎になったり、死にいたることもあるかもしれない~

と人はいう。

それは、言葉足らずの表現で誤解を招きやすい

のを承知で言えば、”それを徹底的に受容しきれなかった”

結果のような気がする。

 

しかし、無理して、受容することもない。

受容できそうにないと、初めからわかっている方には

病院へ行くことを お勧めする。

症状に対して、”自発的(生命力的)”に

出すだけ出すという意識で行動されない限り、

自然治癒的能力に頼り切る用意が整っていない

ということでもあるのだから 逆に 症状の放置は

危険度を増すだけだろう。

 

それでもきっと、私たちは 本当の生命体

である、自分自身を知る時が、必ず、来るのだと思う。

自分の完全性、愛、生命力、そうした善き力が有り余るほど

潜在的に秘められている存在であるということ。

 

身体は 機能的に、生命力で繋がっているから 

”局所性の病気はない”~というのが東洋的治癒の見解だ。

 

 筆者の知人は 子ども時代 ヘルニアの手術をした。

その影響は、直接、股関節に来る。

股関節は泌尿器とつながっているから夜尿症になり、

耳にもつながっているから

中耳炎にかかったという。

股関節のつまりを放置しておいたため、胸部に

影響を与えて喘息の症状も出た。

 

友人の親は 友人を病院へ連れて行き

それぞれの専門分野の医師に、別々の治療を

うけさせたというが、効果はあまりなかった。

のちに 成人して、友人は、自分の体の気の流れと

相関性を知って股関節をよく解くことに専心して、

体質を改善させた。

 

体のパーツを機械の部品のようにしか見ない

今の常識では、生命力という、全身の関連性を保っている

力を重視しない。

股関節をほどくことによって、知人はその後さまざまな後遺症

を克服した。

生命力を信じるというのは こうした、体同志のつながりと

それぞれが良くなろうよくなろうとして症状が出ているという

ことを理解することだと思う。

 

風邪をひく。

そのとき、生命力の発露である意義を

もう一度見直していただければと願う。

風邪をひく能力があるから風邪を”ひいた”のだから・・・

風邪をひく能力とは、風邪のヴィールスを利用して

”気の流れの道をふさいでいるつまりや凝り”を

ほどいて(取り除いて)、体質を向上させるだけの

処理能力が 身体にはプログラミングされている

ということ・・・

もちろん薬なしに・・・であります。

 

 

 

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