自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

パスツールの実験と自然界との矛盾性

2015年07月19日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

細菌生体の弱くなったところに自動発生するという千鳥学説            2015・7・19

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パスツールは細菌は細菌から生まれる、という説を実験で証明した。

現代にいたるまで彼の意見は支持され 細菌学などの基礎を

築いたといわれる。 

そのパスツール理論に真っ向反対意見を述べたのが 千鳥博士だった。

その結果は、確かに実験室で証明できた事実であっても

実験室で使われた特殊なフラスコの中の出来事は、

大自然の中では当てはまらないと考えたからだった。 

 

そもそも、生命は自然発生したと仮説をたてた博士は 

そのさいの条件を以下のようにあげた。

①   適当な温度

②   水分

③   空気

④   栄養分

⑤   一定の時間的経過(自然の季節)

 

これに対して パスツールの実験では

①   スープ(肉汁)を摂氏100度の高温で煮詰める温度調整

②   このため、バクテリアの栄養素となるはずの有機物は

熱変性をおこしている

③   高温加熱されて酸素を含む空気も減少、または 変化

してしまっている

④   フラスコ先端に開けられた穴で、空気を流通させているが

それで自然界と同じように、十分な空気の流通が得られるか?

⑤   フラスコの内容物の高温の加熱と、冷却により空気は

ない状態になりがちであり、酸素欠乏状態の中では

バクテリアは発生できない

⑥   実験室は、人為的に管理された状況で自然状況下で

起こることは対象外である。

たとえば、気温の変化による食品の腐敗、それにともなう

有機物化合物変化、温度は自然界では一定であることは

あり得ないので、実験室では、こうした状況を無視し

機械論的結論を導き出しているに過ぎない。

 

よって、パスツールは、バクテリアの発生は空気の中に

混じっている細菌や、その芽胞がスープ内に溶け込んだ

結果とした。 


空気は、天地創造物語の’生物誕生編’という章があるのなら

とても大切な役割をしていることは言うまでもない。

 

太古の地球、生物が創造される以前の地球の空気には、

水素、水蒸気、メタン、アンモニアなどが豊富に

含まれていたと考えられている。 


これらの成分が太陽の紫外線、雷の放電、隕石落下の際

生じるエネルギーなど、種々のエネルギーに活性化され

反応しあい、アミノ酸でできている簡単な有機加工物が

つくられ、それらが集積して、タンバク質が合成され、

さらに、海水中でタンパク質粒子がぶつかり合い、

生命体の芽胞が形作られて行ったとされる説を 

ソ連科学アカデミー会員、アレクサンドル・オパーリン博士

が提唱した。

 

つまり、こうした大自然の大気の設定は、決して研究室の

試験管やフラスコの中では作りえないとするのが、千島博士が

パスツールの実験が完全でないとする理由の一つなのだ。

 

オバーリン博士と千島博士の意見は、だが、微妙に食い違っている。 

”有機化合物を経て自然的に生命が発生した”という

オバーリン博士は、現代においても千島博士が主張するように、

“生物の崩壊によってできた有機物から、細菌が発生する

という意見とは確かに異なる。


オバーリン博士は、今日の地球上には、生命がすでにできて

いて、地球は新しい生命を発生させる段階を過ぎている”

から 有機化合物を経て、自然的に発生した生命の

創造時代は ’過ぎた過去’ だという。

 

一方、千鳥博士は、”有機物から細菌は自然発生する。”と

いう意見を現代に発表して、バッシングを受けたことは

先日ご紹介した。

 

さて、生物の発生というのは神秘的な角度、神学的角度、

物理学的角度、生物学的、遺伝的角度からいろいろ論じる

ことができるだろう。

 

ここでは、自然治癒力と関連したところをとりあげてみたい。 

それは 生物(細菌)の自然発生という千鳥博士の学説を

もとに、次のような”細菌感染”とされている”病の発生”の

理由を仮定できると思う。

 

たとえば肝炎について。

輸血による肝炎ウイルスの感染については輸血した血液に

細菌がいたから 肝炎になったということが定説だ。

千鳥博士の考え方では、それだけが理由ではない。 


もし、輸血した血液にウイルスがなくても、肝炎になる

可能性があるというのだ。

なぜなら、 菌は自然発生する”と考えるからだ。


その仕組みは次のようにまとめられる。

“輸血による血清肝炎は、供血者の血液にウイルスが

混じっていなくても、輸血という不自然な影響によって

起こりうる。


血液は指紋同様、全く同じ型は存在せず、学術上 

適合血液と判断されても、厳密に言えば、自分以外の血液型

では不適合を生じる場合がある。 


新鮮な血液でも、異種タンパクが含まれていて、程度の

差こそあれ、供血者の生体は拒絶反応を示す。 

輸血を必要とする不健康な病人に体内では肝臓は 

拒絶反応により、充血する。 


充血すれば滞る。

血液が滞れば、肝細胞に変化するから、肝臓はさらに肥大する。”

 

肝臓が肥大すればどうなるのか? 

細胞の活力は弱まる。 

その弱まったところにウイルスが自然発生しがちであるという。

身体の弱くなったところに”病気”となって症状が現れる。


以前 風邪の症状の項目で、おなかに来る風邪、頭に来る

風邪、気管支に来る風邪、時には、関節に来る風邪などなど、

その人特有の弱い、部位に風邪は現れるという説を

ご紹介した。


風邪は自然治癒力の発動による、体のメンテのための、

調整作用である生体の活動が、症状になって出たものだ

ということも同時にお伝えした。


千鳥学説のように、病は、その人の弱くなった部位に

出てくるという説はそう考えると、納得ができるものだ。


その部位、どの体の部位も有機的に繋がり、有機的に

繋がっている6億の細胞は 人の心や念、想念や感情に

コントロールされる。

だから、マイナスの想念、恐怖や怒りがある体の部位に

影響を与えるとその部位の活力は弱まり、そこに、免役力

や順気、血の滞りなどを起こす経絡のつまりを引き起こし、

自然と病にかかりやすくなるというのは、東洋医学的に

見ても、自然治癒力的に見ても、とてもわかりやすいと思う。

 

続く~

 

 

コメント
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