自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

”アオウエイ”宇宙万物創設のしくみ

2015年12月21日 | 健康のための心の波動

 

神代にさかのぼる合気道の意味: 2015/12/21

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先回に引き続いて、合気道創設者、植芝盛平氏の口述を

高橋英雄氏監修でまとめた”武産合気(たけむすあいき)”

の中から、植芝氏自らの体験をご自身で語った内容を

ご紹介したい。


“この植芝の合気は 大猿田ヒコとなって、これから進む

道案内であります。

地上の禊ぎ祓い(みそぎはらい)です。“


と合気の意味合いをおおまかに述べられている。

そして、

“合気道は和合の道であります。”という翁は

アオウエイ” と唱え、言霊を使って祓い(はらい)を

された。


言霊について次のような説明を加える。

“大虚空(だいこくう)の宇宙にあるとき、ポチ

(須田注:小さな・のこと)一つ 忽然として現る。


このポチこそ、宇宙万有の根源なのである。

そこで、はじめ、湯気、煙、霧よりも微細なる神明

の気を放射して円形の圜を描き、ポチを包みて、

初めて(○の中心に・が入った形)の言霊が生まれた。


これが宇宙の最初、霊界の初めであります。

そこで宇宙は呼吸を始めた。・・・


ス音が生長して、スーと ウ音に変わって、ウ音が生まれる。

絶え間ないスの動きによって、ウの言霊が生じるのである。


ウは、霊魂のもと・物質のもとであります。


言霊が二たつに別れて、働きかける。 みたまは両方を

備えている。 

一つは上に巡って、ア音が生まれ、下は大地に降りて、

オの言霊が生まれるのだ。


上にア音とオ音と対象で気を結び、そこに引力が発生する

のである。 

高天原(たかまがはら)というのは、宇宙の姿である。・・・


一家族も一個人もそれぞれ、高天原であり、そして、呼吸

して活き活きと生きているのである。・・・


高天原の意味を、より理解して神の分身分業を、なしてゆく

ところに合気道が出てくるのである。“


読者の皆様の中で、合気道を学んだ方たちにとっては

すでにこうしたお話しをご存じのことだろう。 


私のように、武道に疎いものにとって、このようなお話し

はとても新鮮に聞こえる。 

武道と言霊の結び合い、調和、そして宇宙の創造と私たち

一人ひとりの宇宙の相似、


さらに、それらの理解のもと、神の分身として自覚ある

ところに 合気道が生まれると 創始者の植芝氏は述べる。


武産(たけむす)合気と命名された意味はここにあると

知った。

 つまり、

“合気とは言霊の妙用であります。 ・・・ 


わが神典による武産(たけむす)とは、絶倫の日本の武

である。 

神変自在、神通千変万化の技を生み出すのだ。真空の気と

空の気を、技と技(わざ)とに結び相手、繰り入れながら、

技の上に科学しながら、練習するのが、武産(たけむす)

の合気道である。


この合気道は、世界融合のため、宇宙家族の一人として、

その指導に羅針盤となって、国土より禊ぎ(みそぎ)、

宇大の清めのために執り行うことである。“(引用終り)

 

武道家の言葉というより、悟りを開いた大師の言葉

を聞いているようだ。

その大師はヨギでも 仏道でも、キリスト教やその他

世界的宗教の宗祖でもなく、神道に近くして武道の

それである。


今までご紹介した翁の言葉の中には、言霊をはじめと

して、高天原などの神道の考え方が基軸になっている

ことが理解される。


現に、翁はこの談話を筆記した者に以下のように語った

と、挿入の逸話がある。以下引用。

 

”合気道の始まりは、黄泉(よみ)の国に逝かれた

イザナミの命(みこと)に会いにいかれたイザナギの命

の話にさかのぼる。


イザナギ命は、イザナミの命の姿のすさまじさに驚き、

その姿を見られたイザナミ命は軍勢をもって追わせた。


黄泉国[冥界]と現界との境に来かかったそのとき、

イザナギの命が桃の実を三つとって、なげうたれると

黄泉の国の軍勢はことごとく逃げてしまった。 


その桃の実が‘合気道’であるということを植芝先生

から筆記者は聞きました“(引用終り)

とある。

 

次回はもう少し、その言霊の意味を紐解いてみたい。

 

 

 

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