自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

木内鶴彦氏の臨死体験 ②

2017年09月08日 | 健全生活のために”死”の常識を反転

 

木内氏が宇宙の大想念に一体化したとき・・・さまざまな死後観

************************************2017・9・8

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木内氏は心臓が止まるときも意識していた。

“‘あっ、心臓が止まった‘その後’息ができない‘と感じて

いるのですが、痛みも苦しみもありません”(P.85)

と書いている。


いわゆる心肺停止、しかし、意識は連続した状態で存在して

いるのに気づくのである。

これは興味深い証言だと思う。


私たちは、死んでも、アートマは死なない とブログで何度と

なく書いていても、死ななくては本当のところはわからないと、

誰もが思うところだからだ。


木内氏のように、臨死体験をした人達の書記を読む限りでは、

このように、医師が“ご臨終です”と、自分の横たわる肉体の周り

を囲む家族たちに告げていても、自分という意識は消えていない

ので、“私はここにいるわよ”と家族に呼び掛けたり、(故人が

霊魂として意識を持ち)自分は肉体的に死んだという自覚を持てず

に、困惑するといった場面が良く出てくる。

 

霊魂的存在意識に変容した、木内氏は時空を超えた移動ができる

魂状態を体験する。


“私は考えるだけで、空間を瞬時に移動することができるように

なっていた。”(P.88)


移動するだけでなく、瞬時に、生きている家族の身体に入り込んで、

その人の言葉として語らせたり、その人をその気にさせたりする

ということもできると書いている。


例えば、元福島大学教授の飯田史彦氏の”生きがいの創造Ⅱ”

(*1)には次のようなご自身の体験談が書かれている。

 

”私は、’彼’(須田注:自殺した霊で、飯田氏を自分の自殺場所

の自宅に導かれ、自殺霊の父親にいきなり 飯田氏の本意と異なり

話しかける際の話)に向かって、’なんてこと言わせるのだ。 

やめてくれ!’と訴えていました。 


私には ’彼’が私の口を勝手に使ってその言葉を言わせているのが、

よくわかっていたからです。 


’彼’にそんな能力があるとは、私も驚きましたがとりあえず、それ

どころではありません。

ですが、’彼’が、私の別の人格だとすれば、私の口を使うことが

できるのは、自然なことでした。”

 

因みに、飯田氏はこうした特別の霊能力を持っていると

気づく前までは完璧に近い唯脳論者だったと語っている。 


霊的なことは、すべて自分の脳が作り出したことだと信じていたから、

こうした’霊からの語り掛け’が伝達されると、精神病の一種と思い、

病院に通ったという。

 

話を元に戻すと、木内氏の言う”時空を超えて瞬時に移動できるよう

になった”という状況は、次のような話を連想させる。


それは、よく聞く話だが、故人が亡くなったほぼ同時間に、肉体の無い

その人が挨拶に来た~という話だ。


実家の母は、親しかった一番上の姉(私の叔母)が亡くなった日、

”あら、清姉さんがタクシーに乗って家の前まで来ているわ。

今、降りるところ。”

とつぶやいて、周りの家族に注意を促した。

が、そこには、誰もいなかった。


母も、我に返ったように、”今確かに、姉さんがそこまで来ていたのだけど

とキツネにつままれた顔をしていた。 

そのあと、確かに叔母の訃報を受けた。

 

話は 先回①に書いた、‘ひずみ’に戻る。

木内氏は、物理に精通している人の観察眼で、短い臨死体験の間に、

宇宙創造の原理を垣間見たと書いている。


“時空を自由自在に動き回れることがわかると、私の好奇心はさらに

大きく膨らんでいきました。


宇宙の始まりを確かめたいという衝動にかられました。

天文学を学んだものなら、誰しも一度は考えること、それは、

宇宙の始まりは本当にビッグバンなのかということです。


私が見た宇宙の始まり、それはとても神秘的な情景でした。

宇宙の始まりはビッグバンではなく、宇宙は一つの‘ひずみ’から

始まっていたのです。“(P.95)

 

これを具体的に言うとどういうことかというと、少し長いが引用すると;


“ひずみによって、生まれたエネルギーの流れは渦をつくり、

それによって、空間に漂う塵(ちり)が凝縮し、物質が作り

出されます。 


物質といっても、始めは元素のように、ごく小さな塊です。 

渦の中で最初にできた元素は水素でした。

これは物質といっても形をもたない、ガスのような状態です。 


そのガス状の元素が自重によって、引き合ったり、反発したりしながら、

さらに大きな塊へと成長していきます。


そして、極限まで成長した塊はやがて自重に耐えかねて、

大爆発を起こします。 

その大爆発こそがビッグバンとされているもののようです。


大爆発が起きたことによって、ヘリウムやリチウムといった

新たな元素が生まれます。

それらが爆発によってできた、新たな渦の影響の中で、

星という大きな塊にまで成長していきます。” (P.96)

 

‘エネルギーの流れは渦をつくり’という木内氏の言葉は、

らせん状のあるいは、巻のような形状を持ちながら生じる

エネルギーの集約を意味するのだろう。


生命のエネルギーの形状は 言い換えれば、らせん階段のような、

竜巻のようなあるいは、渦潮(うずしお)や、朝顔などのつる草の、

上へ延びよう動きのような形状だと、私は思う。

                       

物質は空間から生まれた~とは、賢者の言葉でもある。

くしくも あの世に、一時的に移行した木内氏の観察と重なる。


厳密にいえば、物質は物質から生まれたのではなく、空間の中で

らせん状に回転するエネルギーから生じた。

それは、宇宙の創生でも 私たちの体でも、すべて生きとし生けるもの

の中に流れるエネルギーとして、共通しているものだろう。


これは、しかし、目に見える物質の話だけではない。

私たちが、無意識に意識的に、絶えず、感じたり考えたりして

排出している想念エネルギーも同様のことが言える。


その想念も、もとはと言えば、宇宙の想念、木内氏の言う

‘膨大な意識’につながる。

 

’ひずみ’とそこから発生するエネルギーの流れが 物質を形成して

きたとしたら、私たちも’自分の創造的想念’で、自分の人生に

出会う体験の一つ一つ、そしてまた、物質的現象の一コマを

創り出しているのだろう。

 

最後に木内氏はつぶやく;

“膨大な意識と一体になってわかった。それはとても退屈な世界だと

いうことだ。”(P.100 )

 

この感想は、木内氏が、臨死体験で自分の魂が宇宙に広がる時に

感じた感覚と、自分が宇宙意識の中で広がっていき、最後に

一体化した時の感想だ。


自分という意識はあっても、それは他者と一体であり、かつ、もっと

引き延ばされていくと、”大いなる意識”の一部であるという感覚でも

ある。


その時は、この三次元の地球で生きているほどの 思いの”多様性”や、

”感情の起伏”を味わうことはあまりないらしい。

 

魂それぞれ、臨死体験をした折の、感想は、異なるようだ。

愛と光の中で、暖かい包まれた感覚(宇宙意識に包まれている)

という人、死んだあとの、満たされた安堵感に浸り、そこから、

離れたくないという人、平穏すぎて退屈だという人、 死後世界

の冒険という体験から遠ざかりたくない人、などなど、・・・・

さまざまなようだ。

 

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引用部分)『生き方は星空が教えてくれる』 

サンマーク出版、2003年4月


注1)”生きがいの創造Ⅱ” PHP研究所 2005年


注2)木内鶴彦氏の略歴[編集]

1990年3月16日 - チェルニス・木内・中村彗星(1990b)発見。

990年7月16日 - 土屋・木内彗星(1990i)発見。

1991年1月7日 - メトカーフ・ブリューイントン彗星発見。

1992年9月27日 - スイフト・タットル彗星再発見。

1993年 - 北海道の北見観測所で円舘金と渡辺和郎が発見した

小惑星 (5481) が「木内」  (Kiuchi) と命名される。

1997年 - TBS「いのちの響」に出演

2001年 - 6月公開の映画 STEREO FUTURE 

(製作・配給=東北新社 監督:中野裕之)に出演

2004年 - 長野県北佐久郡望月町(現長野県佐久市)に、

北八ヶ岳第一天文台を開設。

2010年 - 「東久邇宮文化褒賞」受賞 彗星探査,環境保護活動、

炭素化炉システム、 太古の水の開発が評価された

 

 

コメント (2)
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