自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

ペット・ブームの背景

2025年02月13日 | ペットと癒し



人と違う決定打
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2月9日に、人のサンスカーラ(感性)が
人間関係の、軋轢(あつれき)の原因だと
いうことを書いた。

人には、深いトラウマにつながる、記憶や
独特の感性(サンスカーラ)がある。

一方、動物には、そういうものはないと聞く

彼らは、その時、一時的に不快な反応を
示して、牙をむいたり、吠えたり、引っかいたり
することはあっても、本能的な防御反応で、
人のように、それが、過去からの
トラウマを引きずっている・・・ということは、
聞いたことが無い


もちろん、生体として それぞれの気質は異なるし
特徴はあるだろう


が、人と一番異なるところ・・・それは、
”アハンカーラ”と呼ばれる ”自我意識”がないことだ。

自我意識・・・これは、人が自分の顔にこだわること
と関係があると思う。

人にどう映るか、綺麗に見えるか、ハンサムに見られる
か、清潔に感じられるか、という自意識は、まず、
への意識から始まる。


だから、ペットたちが、鏡を気にするか?
といえば、Noだろう。
容貌について、悩んでいるということもない。


私たちの日常会話の中の、”メンツが潰された”とか、
顔をたてる” とか、使う言葉からも、
顔が自意識(プライド) と結びついていることが
よくわかる。



顔に化粧するのは、昨今、女性も男性も、普通に
していることだし、顔 を作ることは、人にとっては
当たり前の身だしなみと思われている。

クジャクや魚など、派手な色合いのが 雄 と
いうのは、種保存のために、メスの気を引くために
必要なことだが、人の自己主張とは別物だ。


もっとも、彼らの中には、過去に、飼い主や、
他の人間から暴力や、粗末な扱いをされ続け、極度に
人間不信症にかかるほどの、トラウマ体験の持ち主
いる。

が、

その後、彼らを保護して、面倒を見る人の、愛情の深さ
に応じて、確実に、少しずつ、心を開いていくのも
実験などで明らかになっている。


それは、彼らが、過去に生きる より、
今を生きる ことに長(た)けているからだ。


一方、人は、 ”今” を生きないで、”過去” を
ひきずって生きている人がなんと、多い事だろう。

いいかえれば、過去のトラウマや、憎しみや、執着
から、逃れられないで、今を生きている人達は、
少なくない。


子猫や子犬たちは、通常どおりにケアーされて
育てられれば、過去生のサンスカーラに、引きずられて
・・という人特有の、悩みに、悶々とすることは
まずありえない。


彼らは、それぞれ引き取られた家庭環境に適応
しながら、
飼い主に愛情を寄せ、心を通い合わせ、互いに、
無くてはならない存在に、なっていく。


彼らは思い悩むことはないから、不機嫌な日が
つづいたり、口をきかない時がある、飼い主と違い、
マイペースで、彼らの日常を、穏やかに過ごしている。


飼い主が、忙しくて、餌や散歩の時間がずれたり、
少々、構うことなく、放っておかれても

彼らは、決して、機嫌を損じて、飼い主に八つ当たり
や、噛みついて反抗することはない。

むしろ、飼い主が寂しいとき、悲しいとき、涙を時に
落としたりしているのを、すばやく察知すると、

傍に来て、舐めたりつぶらな瞳で、じっと、顔を見つめ
たりして、”どうしたの?”と声なき声で、聞いて、
飼い主に寄り添ってくれる、優しい、存在なのだ。


何よりも、彼らは、人のように、
疑心暗鬼(ぎしんあんぎ)になることは、決してない。

いつも、飼い主の愛情を、信じていてくれる。


あるがままの状態を受け入れ、
あるがままの飼い主を信頼して、
あるがままの自然体で生きている。


飼い主が話しかければ、愛猫は目を閉じて
愛犬は、少し、首をかしげて、
"言葉を理解しよう” とする素振りをするだろう。


人と違うもう一つの、最大の美点は、

彼らは、人の心の静謐な領域に、踏み込んで
こないことだ。

具体的にいえば、質問 はしない。
余計な詮索はしない。
意地悪い言葉で棘を心にさしてくることはない。
言葉が無いから・といえば、そうだが、
もし、彼らが言葉を話せても、きっと、
そうだと思う。


一方、時として、彼らも言いたいことは
あるだろう。
それは、痛い とか 寂しいとが、お腹がすき
過ぎているとか、そんな程度のことにしても、
幸い、飼い主との無言のコミュニケーションで
理解してもらっているように思う。

要求も不満も、口にできないが、それでも、
与えられたままの環境で、その状態で、彼らなりに、
居心地よい場所を探して、満足する術を知っている。


時々、自分もそんな風に生きられたら、
気が楽なのだろうと思う。

そうした、気楽な生き様、片意地をはらず、力を
抜いた自然態が、傍にいる人にとっては、心地良い
のだろう。


そして、彼らが、人ほど、外見から、あまり、
年齢を感じさせないのも、そんな風に生きているから
だと思う。


時間を超越しているようにさえ感じる。
”老いたなあ”なんで、ため息をついている、ワンちゃん
や猫ちゃんを見たことがないように、きっと、今 を
生きているからだと思う。


そして、これだけ、家族同然のように愛される存在・・・

自分も、彼らに見習い、もっと、シンプルになって
いけば、違う世界が見えるし、他者との関わり合いも
自然態で、ストレスフリーになれるかもしれないと
ふっと
思うときがある。






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