自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

ハイヒールとさまざまな風邪の種分け

2015年11月23日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

 

気の流れを整えるときの注意事項:風邪の話、あれこれ・・・・   2005・11・23

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私が以前、まだ 息子が生まれる前、

姑(はは)の神気法を受けて自律神経失調症を治した時の話だ。

“どこが一番詰まっていて、最初に手当する箇所を知りたい”と姑(はは)に聞いたところ、

胸骨(鎖骨付近)の部分という返事をいただいた。

そこで ちょうど治療中だったので、両手を置いて、姑(はは)の目の前で確かめたところ、

“片手を置いて”と注意された。

これは以前、ご紹介した野口氏の“風邪の上手な経過方法”の話の中でも

似たようなことが書かれていたので、本を読みながら、“片手を置く”といわれたときを想いだした。

霊気のマスターをとったクライアントが私の元に来られた事があった。

その人は“気を入れる場所”に、両手を体の凝っている部位を挟むように、体の前身頃と後ろ身頃に

置いてみせた。片手ずつで善いのですよと思わず言葉が出たが、こうした方法をとる気功術もあることを知った。

ただし、風邪を治す時の気の入れ方が、片手ずつというのはそれなりの理由がある。

野口氏の言葉を引用すると

“腰を抑えて、両方腫れているように思えても、両方抑えることはしないのです。 

胸椎5番の痛い方の側、まず、それを押さえる。その理由は風邪は片側ずつ引くからです。 

必ず、片側ずつする。 ついでにこっちもなどとやると、経過が遅くなってしまう。

片方やって治ったとみたら、今度は逆をやる。

まだその時には逆の方は風邪を引いていないのです。 

しかし引いていなくても、右が治ったら、左、左が治ったら今度は右側をやるわけです。“

体のバランスをとるためにも、右、左、と順番に解いていくわけで、これは神気法でも共通することと思える。

テレビ風邪というのがあるそうだ。

ご存じだろうか?

寝ながら、テレビをみて風邪を引く…ということだが 具体的に言えば、テレビを横になって

近場で寝ながら見ていると、目の疲労がたまる。

横になりながら、本を読むのも、起きて読むより、何故か目の疲労度が高い。

目の疲労は、頭の疲労、そして胸椎3番あたりに下りやすいので、そうしたとき、呼吸器系に影響出やすい。 

呼吸器系の風邪の他に、消化器系に来る風邪の場合。

下痢をともなったりして、特に治りがけに下痢しやすい。

野口氏は 消化器系の風邪の下痢か腸そのものに問題があって、下痢しているのかの見極めは 

腰椎2番の異常か、4番の異常の違いと言う。

異常というのは、なかなか、素人ではわかりずらいのだが、その骨の異常な突起とか、

気の滞りを感じさせる何かが見られた場合の判断による。

下痢は体の大掃除とはよく言うのだが、もし、腰椎2番の異常によるものなら、風邪のひき終わりとみてよい。

野口氏はこの場合、簡単な上手に経過する対処方法を記している。

“この場合、足を組んで眠ると、すぐ経過しました。 下痢の繰り返しが続く場合は、寝相を気にして

正す母親を持った子供に多かった。 中には食物を制限されて、長引いている子供もいた。可哀そうなことです。”

テレビ風邪も含めて、呼吸器系の風邪の場合。

咳がなかなかとまらず、かといって、風邪の症状が重くなるわけでもならず、熱は対して出ないのが多いようだ。

野口氏は

“こういう体は胸椎一番と、其の側の後頭部の下りを但し、腰椎一番を正すと容易に経過してしまう。 

腰椎一番の異常のため、腰痛を伴う人も多い。が、手首を正すと容易に消滅する。”

呼吸器系の場合、要は、後頭部、腰の上部をよく解くこと。

咳が出るから、気管支のある胸を解きたくなるが、体の不思議はこうしたところにもある。 

手首を解いただけで、腰部もほどけると野口氏は臨床的に体験されたのだろう。

実際、そういうことなのだ。

さて、風邪から耳鳴りを起こす場合がある。

それを泌尿器系の風邪と分類している。

喉に異常を感じ、それが 耳鼻を経て、最終的に泌尿器に異常をもたらす。

その時、倦怠感とともに、肩こりや耳鳴り、排尿が変化したり、便秘を伴う場合があるという。

この場合、腰椎2番、3番に捻じれを生じている。

重くなる(捻じれがひどくなり、硬化する)と、首や胸部が突っ張り、背中部に筋肉の収縮を感じ

神経痛のような痛みを感じる場合も出てくるようだ。

腰を解けばよいのであるが、足首の異常なども平行して出てくるのもあるようで、もし足首に

過去損傷(打ち身、捻挫等)した場合は足首を解くことも手であろう。

この場合、素人ではなかなか、腰を、しかも、腰椎23番を解くことは簡単ではないだろう。

 野口氏はそんな場合、

“発熱時の後頭部温法、発熱前の足湯は特に有効。 

床にはいってから、足を組んで尻(腰)を上げる動作を数回繰り返して眠ると、もっとも有効的”

と書いている。(p・118

いまどき、11月も終わりになり、今年の秋は過ごしやすいのか、いまだに、ベランダの朝顔が大輪の

花をつけている。 最低温度も13度程度、最高温度はお日様の出る日は20度以上になり、過ごしやすい。

一方、本格的な紅葉の季節、秋の深まりを観じ始めている。

ひと月ほど前までは暖かな日など、それなりの汗が出ていたのが、気温が下がるに従い、

少なくなってくる季節でもある。

汗が出ないとどのような負担を体にかけるか?といえば、泌尿器への負担だろう。

発汗すれば、それだけ、泌尿器の水分とともに、体の不純物や不必要な要素を排出する働きを

助けていたのだが、秋の深まりとともに、夏や秋の始まりのような頃とは違ってくる。 

たとえば、血液の過剰塩分を汗で排出することが少なくなるので、血管が硬化したり、血圧が上がったりしてくる。

胸椎五番を正すということが大切だと野口氏は言う。

胸椎五番の位置は、首を曲げたとき一番突起ある背骨箇所から数えて5つ下に行ったところがそれにあたる。

体操するとき ここに意識する、例えば、前かがみになって体をねじるとちょうど胸椎5番に適当な刺激を与えやすい。

ゴルフの素振りなどがそのポーズに匹敵するだろう。

最後に、ハイヒールのご注意を申し上げたい。

女性の特権としてハイヒールがある。 

ズック靴を履いている時とヒールのある靴を履いている時と、気分すらも変わる。 

姑(はは)は私が若いころ、やや高いかかとのある靴を履くたびに、“体に悪いから履かない方が良い”

と忠告を繰り返していた。 若さとオシャレに気を取られ、なかなか、かかとの無い靴に移行することは難しかったが、

体の詰まりを体感できるようになると逆にハイヒールの靴を敬遠することになった。

その理由もよくわかってきた。 人間は直立歩行だ。 猿たちはゴリラを含めたって歩くとき体を曲げている。

その違いは、人間の足の裏には三点支持、つまり、三点に力がかかるのに対し、猿たちは 外と後ろの

二点しか支持するところがないからだ。 足の裏の三点に力を入れると腰は伸びる。

しかし、三点入らないと、腰が曲がるのだ。 

ハイヒールを無理して履いて歩いている女性の中にはぎこちなく痛々しく体を前方に傾けているのを見ても、

辛そうだなあという感じを受ける。 ハイヒールを履くと この三点支持が足の重心が崩れ指先の方へ

余分に体重がかかるので、腰椎三番、ちょうど臍(へそ)の真後ろにある骨に付加がかかる。 

それが長い間のヒール靴着用の間に、捻じれたり、凝ったりして 体の順気のめぐりに支障をきたしてくることが

往々にしてあるということになる。 

こういう方が風邪をひきやすかったりする。 そして、その経過がスムースにいかないということにもつながりやすい。

ズック靴やペッちゃんこ靴では味わえない、女性の密かな楽しみのハイヒール着用も ほとほとに

・・・とご忠告したい理由だ。

 

参考文献)  風邪の効用 野口春哉 株式会社全生 昭和53年改訂6

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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