自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

和歌の由来と和歌山県/お宮参り:

2017年05月15日 | 超古代日本の精神(ホツマツタヱ)

”あかはなまの歌”の影響  2017.5.15

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最近若い人達の間で、俳句が親しまれる

ようになっていると聞く。

俳句は五七五の字数を使うが、

元々は短歌が本源といわれる。

 

短歌は五七五に加えて七七文字、

合計、31文字が使われる。

ホツマツタエ第一綾によると、

この短歌は和歌と呼ばれ、

イザナギ・イザナミの尊の間に

生まれた若姫が、和歌をよく読まれ、

”あわの歌”は幼少時より、唱えて

おられたので、身心の順気が

十分にみなぎり、言霊の浄化を

発揮したと書かれている。

 

中宮 向津姫(ちゅうぐう むかつひめ)

は民の歎きを聴(きこ)し召し、

若姫の神と供に急ぎ伊勢より紀志伊国

に行啓をなし” と原文にある。 

 

中宮とはアマテラス大神の妃であり、

姉妹にあたる若姫とともに、

紀志伊国(きしいのくに)に、

当時、稲の害虫により不作が続いている、

現地の水田の害虫を祓い、清めるために、

お出かけになった。

 

“中宮は田の東(き)に立(た)ち玄(おし)

参(くさ)を持って扇(あお)ぎ、

若姫の神は、歌を詠(よ)みて祓(はら)

給えば、蝗虫は忽(たちま)ちに

去(さ)れり” とある。 

 

この時 祓いの言葉として、

うたわれた歌は

 

たねはたね  

うむすぎさかめ 

まめすめらの

ぞろはもはめそ 

むしもみなしむ

 

意訳は、

田(た)種(ね)畑(はた)種(ね) 

大麦(うむ)小麦(すぎ)栄(さか)

芽(め)黒豆(まめ)小豆(すめ)等(ら)

(ぞろ)葉(は)も喰(は)めそ 

蝗(むし)も皆(みな)鎮(し)む」

と漢字を当てはめることで、

なんとなく意味が

掴みやすくなる。

 

これを360回続けて歌い、祓うと、

稲虫は去り、稲は以前のように”、

青々とよみがえったとある。

 

“繰返し三百六十回詠い響(どよ)

ませば、蝗虫は西の海に

ざらりと飛(と)び去(さ)り、

汚(お)穢(え)を祓(はら)えば

稲はやはり若やぎ甦(よみが)えるなり。

 

こうして、この歌は祓いの効果を持ち、

害虫は皆、飛び去って行く

ことが記されている。

 

この時の若姫の功績が、アマテラス大神

の中宮に認められた。

 

歌の徳により枯れたる稲の

若返(わかかえ)る故、歌(うた)

和歌(わか)と名付け

紀(き)志(し)伊(い)国(くに)

和歌(わか)の国(くに)と稱す。” 

 

つまり、この時に詠われた歌が 

現在まで続く和歌の由来となり、

それまで”きしいの国”と呼ばれて

いた国を 和歌国と称するようになった。 

和歌山県の云われである。

 

さて、なぜ、五七の音数の

組み合わせでできているのか?

それを物語るのが以下の引用文である:

 

或日、花(はな)杵(きね)尊は姉の

下照姫に問う 

「歌は五と七言を綴(つづ)るは何故なるや」。

 

姉姫の答(こた)えて

「これは阿倭の歌の音の節なり」

と曰す。

 

また花杵尊の問う; 

「祓いの歌は三十二言なるに、

今三十一言に定まるは何故なるや」と。

 

 現代的に訳せば、なぜ五七音が

歌で使われるのか?という弟君の問いに、

あわの歌’(~注1)に倣い、

五七音を取り入れていると姫は答える。

 

すると、皇子は、あわの歌は

32音なのに、なぜ、和歌では31音になって

いるかと、さらに聞く。姉君が答えるには:

 

姉姫答えて

太古(いにしえ)天神は天(あま)

周(めぐり)の度数を算え、

三百六十五と定むなり。

これを四季上・中・下に分ける時、

三十余りの一となれり。

 

しかし、一月を見れば

二十九余(あま)りなり。

これは月の遅く巡るに因(よ)る。

故に三十一を本数に定(さだ)むなり。

 

意訳すると、姉君のいうことには、

”太古の昔、天の神は、一年を365日

と定めたが、それを月に

平均すると、30より多く、

月によっては、29プラス@ 

となるので、

31を定数として決めた”という。

 

余談だが、なぜ、お宮参りに

女の子は生まれて32日目に行くのか?

日本古来行事の所以がここに書かれている。 

 

姉君はさらに続けて、弟君にいう。

“季節によりては、前後の半日を

算(かぞ)え合(あわ)せれば

三十二日となれり。

 

この故に邪神の其の日(ひ)間(ま)

窺(うかが)いて障碍をなし、

病を発し、蝗(いな)虫(むし)を生じ、

蒼生を障害する故に

余声を詠うなり」。

 

人は敷島の上に生まれ、

其の日より三十一日に至ると

産土(うぶすな)神(がみ)に詣で

其の恩を謝す。

 

女子は魔を恐れる故に、

三十二日に至りて産土神に

詣で恩を謝す。

これは地神に感応するためなり。

故に和歌の音数と同じ故に、

敷島の和歌の道と稱するなり。“

 

つまり、季節の運行によっては、

一月が32日となる場合があるという。 

すると、この余白の部分に邪神が

漬け込み、災いや病が起きやすくなる。

 

よって、男の子は31日めに、

産土神に無病息災を祈り、

女の子は魔が入るのを避けて、

32日めに同様 産土神社に詣でる

という。 

 

和歌の道、31音と、あわの歌32

に隠された深い日本独特の数に対する

こうした感性が ホツマツタエ1

に綴られていた。

 

注1)あわの歌とは、

“あかはなま、いきひにみうく、

ふぬむえけ、へねめおこほの。

もとろそよ、をてれうせえつる、

すゆんちり、しいたらさやわ”

という歌である。 

 

え音、お音が この歌に二つずつ、

含まれているが、

いわゆる、昔の表記文字でいえば、

”お音”が現在も 

“お” と “を” の両方が

使われているように、

二つずつ同音異表記の文字があった。

 

 

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