前置き)
今日のお話の中に、腎臓や肝臓の働きを何項目か
上げました。
皆さまは、これをサラッと読んで
”それは生物の時間の学校で習ったから知っています”
とおっしゃるのでしょうか?
私は、これらの働きが、自分の身体の中で”私”の意識の
ないところで、当たり前に毎瞬間、行われていることに
畏敬を感じます。
私の知らざる”世界”で、コンピューター能力以上に、
緻密に計算された、身体機能の働きが行われ、そこに
”生命”という別名、”神の力”を 感じざる得ないから
かもしれません。
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胆石の原因は胆のう内に胆汁が滞(とどこお)り、
その水分が吸収され胆石となる。
胆のうの働きは、胆汁を出して、脂肪を乳化させて、
腸内の吸収を高め、 腸の扇動を促進させることだ。
それによって、腸の内部物の腐敗を防ぐ。
胆のうがとてもストレスとの関係に深いという理由は、
その出口にある、括約筋(かつやくきん)には、人の名前が
ついているも無関係ではなさそうだ。
出口に着いている括約筋は、オディ氏筋と呼ばれ、
とても精神的影響を受けやすいということでオディ氏という、
人の名前がついているという説があると聞いた。
この括約筋は 自律神経 の働きで 幽閉作業を行っている
ので意識的にコントロールできないが、普段 どんな
想念・感情を抱いているかによって、働きに違いが
出てくると言われている。
非常に我慢強い人、頑固な人、融通の利かない人、などは
緊張が多く、それがストレスとなり、自律神経が容易に
正常に働かなくなることで胆石ができやすいという。
それは、ストレスの大きい人は、食べ物にも偏りがみられ、
濃厚な味加減を好み、水分摂取もわずかであったりして、
体液の濃度が増加しやすい傾向がみられるからだ。
何故、 胆石が痛いというかといえば石が自然に流れ出よう
として、細い胆管に 詰まってしまうからだが、私の
クライアントにも胆石を持った方がいた。
2011年から 結石で、痛い思いをされた経験をもつ、
Uさんが アートマセラピーの施術に来られていた。
週に一度、続けられて、まず、効果は”精神的に変わってきた”
という自覚だった。
どう、変わってきたかと言えば、以前は、長い踏切などで
待たされていると、イライラしたのに、気が付くと、
せっかちさ や イライラ感、 人に対しても、怒りっぽさなど
が抜けてきたということだった。
例えば、こういう小さな事件があった。
Uさんは、高価な、サファイアの指輪をご自分のラッキー
ストーンとして、はめておられた。
或る日、コンビニで買い物をして、運転してから
しばらくして、いつもの光が薬指にないことに気がつき
咄嗟(とっさ)に、コンビニの駐車場で落としたに
違いない~と直観した。
以前のUさんなら、きっと、戻る短い時間の運転中、
とても、気がせいていたはずだが、その時は運転席で、
”あっても良し、無くても良し” と達観、気持ちを
ラクに元来た道を戻ったという。
はたして、駐車場に着くと、いきなり、きらり と
閃光を放つ、指輪の石を発見。
やはり、思っていた通りの場所にあったこと。
そして、時間がたっていたにもかかわらず、だれの手にも
渡っていなかったこと。
その上で、ご自分の、達観した心持を体験されて、
”自分は変わった”と 感じられた話しをされた。
言い換えれば、これまでより、ストレスを感じる頻度が
少なくなったことでもある。
それは自律神経の働きに影響を与え、当然、胆のうの
働きも向上してくる。
それを証明することが起こった。
その後、Uさんはお仕事で関西に行かれることになった。
もし、その間、結石が、体の中で動いて傷みを覚えたら
どうしようという 不安を持って、セラピー施術を
受けに来られた。
特に、胆のう付近に、異常は感じなかったので、
関西でのお仕事に支障はないと お話しした矢先の
ことだった。
出張へ行き、朝方、Uさんは、トイレへ行かれた。
そのとき、カチン と金属音とともに、体から何かが
排泄された感覚があった。
良く、眼を凝らしてみると、小さな米粒ほどの、石だった。
こうして、Uさんは難なく、体から、胆石を自然に体から
排泄することができた。
胆石の激痛、その理由は、結石が体の外に出ようとする
働きでもあるわけだ。
このように痛みは自然治癒力の発動とも理解できる。
だから、それなりの対処は時々に必要となるだろうが、
“恐れ”を必要以上にいだく必要はないということでもある。
体は自然の働きで、異物を 外に出そうとするからだ。
そして健常な体にもどろうという自然治癒力を持っている。
生命医療を提唱した内田医師はこのことを、こう書いている。
”胆石の激痛発作は症状であり、異物排除という自然療能力
の顕れでもあるのです。
平素からリラックスにつとめ、また、仕事等で 緊張した
あとは、ほっとして、深呼吸をして、気分を緩める方法
をこうじれば、胆汁の流れをよくし、
病気の手軽な予防でしょう。“(引用終わり)
腎臓の働きは、
①体内に生じたタンパク質の分解産物、体内に
吸収され解毒された不要物質を尿として排泄。
②病気になって、体内で異常な新陳代謝が行われる
ときは、それらの分解産物も尿として排泄。
③水分や塩分の排泄も行う、
④ 体液の調整
こうした腎臓の働きも、交感神経・副交感神経の、
自律神経の支配を完全に受けている。
今までみてきたように、自律神経 を作動させている、
私たちの感情や、感情の元になる、想念、さらに
想念のもとになる、潜在意識の浄化などが、その機能
を正常に保つために必要だ。
さて、腎臓とくれば、肝臓。
”そこが肝腎である。”
という言い回しをする場合の“肝腎” とは、
肝臓と腎臓 をさしているほどこの二つの臓器の
重要性が理解できる。
肝臓はとても強い臓器と言われ、その理由は70%ほど
肝臓の一部が切開され取られても、再生可能だからだ。
肝臓は横隔膜の右下にあり次のような働きをしている。
①血管が集まって、血液中のたんぱく質、糖質、脂肪
などの栄養素を加工して 蓄える働き。
②解毒作用、
③血液の循環と調節、
④胆汁をつくる、
⑤ビタミン貯蔵、
⑥止血剤をつくり、有害物質にたいし、酸化・還元作用
を起こし、グルクロン酸・硫酸その他と抱合。
そうして、毒性を低めて、溶けやすい物質にして、
排泄させるという、自浄作用
こうした役目を果たすためには、肝臓内の血液循環は
スムーズであることが条件で、動脈硬化や血管の収縮を
招かないために、自律神経を十分に高めることが
腎臓に劣らず大事だということになる。
精神的ストレスや過労は、肝臓に分布されている
自律神経に直接影響を与え、肝臓血管も収縮して、
肝臓の機能である栄養分の運搬やさまざまな化学作用
に支障をきたす。
簡単に申し上げれば、要は、ストレスを受けたら、
本来の自分(安寧で自他に対して思いやりの持てる自分)に
戻ることによって、心身健全に立ち返るということだ。
引用した本:
”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著
平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社
内田医師について:
昭和2年大阪生まれ・昭和25年大阪女子高等医学専門学校
(現在関西医大)を卒業。
その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、国立療養所、
私立病院内科部長を経て講演活動も行った
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