細胞の活性化と自然治癒力で余命を3年延ばした
”どのような細菌やウイルスが侵入しても、健全な生理作用さえ
営んでいれば、これを防御する作用が人間の体にはすでに
備わっているのですから、常に生体の自浄作用が完全に営める
ようにこれを主導している精神面、つまり心の持ち方を健全に
すること”(p。22)であると断言される。
末期がんで3か月の命を宣告された親友の兄上、吉田法夫氏は
次のように語っている*1(p・27)
”心の有り方と病気の関係はとても密接です。
たとえば、抗がん剤これは実際に医師が言われたことですが、
明るい人のほうが、不思議と薬の効き目が良好”という傾向に
あるそうです。
心と身体は神秘のごとく密接につながり、かかわり在って
います。
心に嘘や無理のある表向きの元気では意味がないのです。
心模様はそのまま身体へとつながっていきます。(引用終)
実際、吉田氏は医師に宣告された”残された3か月”を、活き
活きと自然治癒力を信じて、最善を尽くして、明るい気持ち
で過ごされ、3か月の余命をはるかにしのぶ、3年4か月間に
わたり、ご自身の闘病記を執筆しながら、明るく生きる
お手本を示してくださっている。
氏は自然治癒力の素晴らしさを以下のように語る。
”病気の最後は自然治癒力である。
自然治癒力とは、本来だれでも持っている病気を治そうと
する“生きる力”だ。
“生きる力”、すなわち、身体の中の免疫力が高まるか
どうかは、身体の中、一つひとつの細胞を活性化する
ことにかかっている。
さらに、細胞の活性化とは、前向きに物事を捉え生きて
いる者にのみ、どんどん湧き上がる。
必ず良くなると信じよう。いじけているより、よっぽど
いいはずだ”(P.108)
さらに続けてこう書いている。
”5月7日“細胞の不思議”というテレビ番組を見た。
その内容。・全身の細胞数~60兆個・肌の細胞~28日で
生まれ変わる・
小腸の中のヒダヒダの細胞~毎日生まれ変わる(ベンの内、
4分の一を占める)・
風邪による38度~38度5分の熱はウイルスに対して最も
殺菌力がある・・・以下略・・
人間の身体って、すごいなあ! 自分がいきているのではなく、
生かされているのだなあとつくづく思う。”(P.129)
こうして 吉田氏は、日々感謝され、生かされているという
ことを心の底から体感されて、この上なく幸せな気持ちで
癌との共存生活を恐れなく受け入れたのだ。
”我が人生に悔いなし”と言い切られて 宣告された3か月を
遥かに超えた3年余の余命を“生きている・生かされている”
という実感を体のすみずみにまで 感じながら、生き抜かれた。
続く・・・
。引用部分(”末期がんを元気に生きる”文芸社2011年)
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