自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

ガヤトリーマントラ(4)・・・ 宇宙の神と蓮の花

2019年08月08日 | 健康を実現するための言霊(マントラや真言)

 

ブラハム神と4冊のヴェーダ聖典とガヤトリーマントラの関係

*****************************************2019・8・8

 

このブログによく登場するヴェーダインド古代哲学は、

バラモン教や現代のヒンズー教の基礎真理であると同時に、

ヴェーダの説く真髄はすべての世界中のよき宗教の土台に

匹敵する内容とされる。

 

ヴェーダのサンスクリット語表記は‘Veda’で、その意味は

最高峰の知識ということで、実際の聖典として、

リグヴェーダ、サマヴェーダ、ヤジュルベーダ、アッタラヴェーダ

の4冊に分かれている。

 

最高峰の知識とは? 

それは学問的知識や専門知識ではなく、精神的(スピリチュアル)

な意味での最高峰の知識を指す。

精神的(スピリチュアル)な意味での最高峰の知識とは、

悟りに不可欠な知識ということで、4つの聖典にそれぞれの

特徴が見いだされる。

 

リグヴェーダには、心の中の安寧、寛容、愛情、奉仕などの

多岐な方面で最大の真価が発揮できるように精神性が説かれ、

ヤジュルヴェーダには勇気、勝利、自己防衛、リーダーシップ

などの智慧が説かれ、サマヴェーダには、ゲーム、スポーツ、

娯楽、音楽、芸術などの方面からその知識が説かれ、

ッタラェーダではもっと現実味のあること、財産、不動産、

乗り物、家畜などに触れている。

 

ヴェーダ哲学というと、宗教的な側面を思いがちだが、

これら4つの聖典をみると、現実に生きている現世の生活の中で

おろそかにできない物質的なことに触れているのが

意外に思う方もいるだろう。


私はむしろ、この4つの側面、

①人の純粋なスピリチュアリティ②力、権力、③娯楽 ④繁栄 

は人生に欠かせない要素でむしろ、こうしたことに触れること

で観念的ではない精神性を高める聖典になっているような気がする。

もっと、手短にまとめるのなら、以下のようになる。

 

それぞれのヴェーダの接頭語、つまり、リグヴェーダの

Rikは正義を意味し、ヤジュルヴェーダのヤジュル(Yajur)は 

輪廻転生からの解放(Moksha)を意味し、サマヴェーダの

サマ(Sama)は歓び、最後のアッタラヴェーダのアッタラ(Arth)

は繁栄を意味しているのだ。


そして、インド宗教において宇宙創造の神とされる

ブラフマ神(Brahma)の持つ4つの顔に、この4つのヴェーダの

真理を語る口が付いていると信じられていた。

 

もちろん、最高峰の真理はその4つの側面を合わせた、

Vedaと呼ばれる一つの法であるのだが、それが宇宙、そして

地球の人間にもたらされたとき、4つの側面を持って説かれると

いうことだろう。

 

その意味でいえば、4という数字は意味深い。今でもヒンズー教

の教えによれば人生には4つのステージがあるという。


最初は成長期にあたる幼児から子供時代、次は結婚して家庭を

持ち収入を稼ぐ青年時代、

富がたまりさらに社会的活躍が発揮される成人時代、そして、

引退して精神性に目を向け世の中の喧騒から離れ静かに余生を

過ごす時代、だ。

それぞれの時代に先に挙げたヴェーダの4冊の本の主旨が

生かされてくる。

 

ヴェーダのお話をやや詳細にお話してきたが、実は、

このシリーズの主題である、

ガヤトリーマントラは、このヴェーダの聖典完成以前にすでに

存在していたという学者がいる。

ブラハム神自ら、このマントラをつくられたという。

このマントラの文字数を数えると24文字。

それぞれの文字の言葉(言霊)が4冊の聖典で説かれる

ヴェーダの思想に微妙に重なるという。


ブラハム神についてもう少しお伝えすると、この宇宙創造神は

はじめにシャクティと呼ばれる、創造のための振動する

エネルギーを創られた。

 

シャクティは二つに分かれる。

一つはジャッド(Jad)と呼ばれる姿がないもの、

もう一つはチェタン(Chetan)と呼ばれる姿あるものだった。


それは陰と陽の2極性のもので、常に創造にはこの2極が

必要だったため、ジャッドが創造を発揮するときは

物質的自然(プラクリティ―=Prakriti),

一方チャタンが創造を発揮するときは、目に見えない

エネルギーの力、チッタシャクティ(Chitta Shakuti)を

必要とした。


こうして万物が創造されていくのだが、このガヤトリー

マントラの主軸の神様をヴィトリーと呼ぶ。

 

このサヴィトリー(Savitri)は先に挙げた

チッタシャクティの別名であり、目に見えない

エネルギーだが創造に欠かせない力が 

サヴィトリーのもともとの意味だった。

 

さて、話をすすめて、ブラハム神とこのマントラの

関係性について一言。


蓮の花は仏教でもご縁のある宗教性高い花の一つだが、

ヒンズー教でも、この花とブラハム神のゆかりは深い。

蓮の花はヴィシュヌ神の臍(へそ)の部分から咲いた

という説がある。

ブラハム神もこの蓮の花を象徴にして創造を始めたという。

ブラハム神はサヴィトリー神を造った。


そしてブラハム神とサヴィトリー神が結託(結合)して、

4つのヴェーダが生まれたというのだ。


さらに驚いたことに、ブラハム神は我々が知っている

この宇宙と地球をこの4つのヴェーダに書かれている最高峰

の智慧を駆使して、創造されたと聖典にある。

 

さて、いよいよ次回、ガヤトリーマントラ24文字の公開

とその意味を発表させていただきたい。

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 究極のマントラ(3)~ヒマラ... | トップ | ごめんなさい。ひっこめました »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

健康を実現するための言霊(マントラや真言)」カテゴリの最新記事