相手に言葉が届くとき
同じ話でも
自分の言ったつもりの通りに、相手に受け取られるとは限らない。
話しの内容そのものより、相手の心の居所のほうが
物言うことが多い。だから 姑の機嫌をとるつもりで話した言葉が、
ゆがめられてとられていることなど、数えきれまい。
言葉は手軽に口に出るが、その言葉を心に開いてうけとらせようと
すると、それは決して手軽なものではない。
真に言葉というのものは、便利で不便である。[野口整体の創始者
の言葉より引用)
*********僭越ながら一言・・・****************
野口氏のズバリ、観察眼に明示されているこの言葉に含まれる真実は、話の内容が伝わるかどうかは
受け手側の心情や状態などに左右されるのであって、
話しての話の上手さではないというところである。
だから、話し上手 と言われる人は状況や相手の心持が
良く理解できる人なのだろう。
どんなときに、こんな話を切り出したらきちんと相手の心
に受け入れてもらえそうか、その状況判断が必要だという
ことだ。良かれと思い 口に出しても、その時の、相手に
何か考え事や集中していること、あるいは、気になる
わだかまりがあったりしているとき、こちらの話がいか
に巧みでも、そのまま伝わるとは限らない。
ましてや 野口氏の掲げるこの話の設定では嫁
に対する 姑の憎しみや怒りがくすぶっているようなとき、
どんなに、優しい言葉も、かえって相手をイライラさせて
逆効果を生むという。
普段からのコミュニケーションの流れを良くしておくことも
大事だが、相手への心遣いや思いやりがないと、
そして時を選ぶ智慧がかけていると、どこかで、
独りよがりの会話になって肝心な意味合いが
伝わっていないことになる。
これは家族だけでなく、他人との間のコミュニケーション
でも同様のことが言えるのだろう。
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