自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

亡くなった愛する人から・・・

2014年03月21日 | 健全生活のために”死”の常識を反転

彼岸に寄せて~死後の生命を証明  2014・3・21

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死にきれない自殺者の霊が 飯田史彦氏に語る物語を

ご紹介している。 

先回までの荒筋は、当時 唯脳論者だった、飯田 史彦氏

がその後の人生を変えるほどの転機になった事件の

発端をお話しした。

そして、自殺霊が 飯田氏に

”死に切るためには両親を悲しみから救い出したい。

そのメッセンジャーになってほしい” 

という強い訴えに半信半疑で耳を傾けるところ

で終わっていた。

 

飯田氏は、”頭の脳神経の作用で多重人格的作用だ”

と自分に言い聞かせながらも、自殺した男の両親に

会いにいくことを決断する。

行先もわからないまま、無鉄砲を承知で

山手線に飛び乗り、霊の声が導くまま、目的の駅で降りた。

すると、詳細な地図が鮮明に心の中に描かれ、大きな家の

ヴィジョンとともにその場所が、明白に浮かび上がった。

半信半疑で歩き続けると、そのヴィジョン通りの家に到着する。

 

この瞬間を、飯田氏は、それまで抱いていた唯脳論が崩れた

瞬間であることを認め、

”まったく異なる宇宙観・人間観・人生観が現れた瞬間

と、その時を回想している。

 

”私は恐れていました。 

’彼’が示す地図のとおり、進んで、’彼’が見せるヴィジョンの

通りの家が現れてしまうことを・・・

なぜなら、それらは、私が全く知らない情報であり、

もし’彼’が私の脳の別人格だとすれば、

’彼’が知るはずのない情報でもあったからです” 

 

唯脳論者の飯田氏は、この事件によって、考え方を

180度転換する。

唯脳論とは、”自分自身の一個の脳の内部で生じている現象”

であることを前提にして、論理的にすべての事象を説明できる

とするもの。

明らかに、このときの体験は唯脳論では説明のできない

ことだったのだ。

 

飯田氏も知らない事実が 自殺霊から送られてきて

次々と心に浮かぶ。

その中には自殺した本人と両親しか知らない秘密もあった。

自殺霊が飯田氏の心に命じるまま その秘密を言葉にする

ことで、自殺者の両親は動転する。

 

”自殺した息子さんのことでお話しさせてください”と

懇願する、飯田氏に対して、父親は、

息子は自殺なんてしていません!”

と否定する。

再び、飯田氏の口が 自分の意とは別に、”自然と動き”、

自殺当時の詳細を両親に対して語り始める。

 

父親がついに 飯田氏に次のように聞いた。

”あなたは、いったい、どうして、そんなに、細かいことを

知っているんですか? 

こうなったら、正直に言うしかありませんが、

息子が自殺したことはほかの家族にさえも言って

いないんです。” 

 

自殺したということすら、世間には極秘にしていた両親。 

飯田氏は自殺霊が、なぜ

”家族にも知らせていない 息子の自殺の事実”

飯田氏の心に送ってくるのか理解した。

何故、自殺したのか?

その背景?

それは、自殺霊が飯田氏を早く

自分の両親に受け入れてもらい託したメッセージを

両親に伝えてもら得るための作戦でもあったのだ。

自殺霊は飯田氏に 家の中の構図や 部屋の様子の

ヴィジョンを送ってきた。

 

飯田氏は、その部屋のヴィジョンを、両親に伝える;

そこの階段をのぼって、二階の廊下を右に曲がって、

一番奥のこのあたりの部屋に・・

息子さんは、とても愛着があって、

今でもよくやって来るそうですよ・

そこは自殺した息子の部屋。

こうして両親は ”飯田氏の来訪”には、”死んだ息子が”関与している”

ことをようやく信じるにいたった。

 

飯田氏はいよいよ、自殺霊から頼まれた本題に入る。

息子が自殺した理由を、胸に送られる’彼’の言葉を

翻訳して両親に伝えた。

次は、”死んだ息子の親への謝罪の気持ち”だった。 

息子さんが、お二人の手をにぎって、

お二人の体を包み込むようにして、

お詫びと感謝の気持ちをお伝えになっていますよ。

・・・略・・・ 

そのうえで、息子さんは’誰も恨まないでほしい’

とおっしゃっています。

自分の死は自分が弱かったことが原因であって、

ほかの誰のせいでもない、だから、

生きている誰も、決して恨まないでほしい・・と。”

 

両親は、過労が原因で息子が自殺したと思いこんでいた。

会社を相手に訴訟を起こそうと考えていたと 飯田氏に語る。

飯田氏は それを聞いて、亡くなった息子の本意を理解する。

自殺霊は、訴訟を起こすことで、両親に新たな業(カルマ)を

造ってほしくないという強い想いがあったのだ。

すべてそれは ”自分の自殺が招いたことだ”と自殺霊は

語った。

 

”お父さんとお母さんが誰かを恨んでしまっているうちは

僕は行くべきところへ行けないんだ。

だから、だれも恨まないでほしい” 

 飯田氏は心をこめて、それらのメッセージを伝え、

両親に、理解を求めた。

 

こうして、’彼’のメッセージは 飯田氏の胸を借りて(文字通り)、

両親の胸に届いた。

両親は約束した。

誰をも恨まないこと。

ましてや、訴訟など起こさないということ。

息子自身、愛 に包まれていて、感謝に包まれていること

も理解した

さらに、死んでも二人のすぐそばにいて、心から、

悲しみを与えたことを陳謝し

今でも、あふれる愛情を捧げていることを

両親は 心から感じることができて涙した。

 

この話が有り得ることと信じられるのならば、

そこには、普遍的な二つのメッセージがあるように思える。

一つは、死んでも、魂は意識をもって存在していること。

自殺霊は ”人は死んでも 死なないものなのです”と

語っている。

二つめは、死に対して、残されたものが、怨みや自責の念、

悲しみの心を持ち続けることは、決して、亡くなった霊に

とって嬉しいことではないこと。

亡くなった魂も、前を向いて前進している。

そして、愛する人が呼べば

すぐにそばに駆けつけることができるのだ。

悲しまないで、私は此処にいるのに・・・と愛する人が

嘆くのを見たりするのは心が痛むのだ。

ましてや 自分の死をもって誰かを恨んだり責めたり

するのをみることは もっと苦しいことでもあるのだ。

そういうマイナスの念は、カルマ(業=ごう)を深くすること

はあっても、善い結果を生むことはないのだから。

 

御彼岸には墓参りに行く。

私たちのそばに、亡くなった愛する人達の魂が来て、

こう、語りかけてくれるかもしれない。

”私もあの世に行って愛に包まれているのを実感しているよ。

だからお前も安心して欲しい。

御前を今でも、愛しているよ。

幸せになっておくれ。

それが一番の私への供養なのだから。” 

と・・・

 

        

参考文献:生きがいの創造 PHP研究所出版 飯田史彦著 2005

 

飯田文彦氏紹介:1962年広島県生まれ。 元福島大学教授、経営学博士。

London City University Business School(大学院)客員研究員

筑波大学大学院、東北大学大学院講師

IOU(International Open University)より、日本人として初めて

総合医学部名誉教授称号の授与。

”生きがいメディカル・ネットワーク“顧問。

あらゆる、思想、宗教団体からの中立を宣言。

 

 

 

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