臨死体験をした筆者の親戚とアニータの話の共通点。 2019・3・15
****************************************************
私の親戚、(といっても血はつながっていないが)妹の嫁ぎ先の90歳を
過ぎた父上も臨死体験をしている。
大戦中、特攻隊員として訓練を受けていた。 詳細は避けるが、
病院に運ばれ家族が見守る中、死の宣告を受けた。
が、その方は、棺の中で息を吹き返した。
意識が戻り、自分がすでに葬られる寸前にあることを察知して、慌てて、
棺桶の中から釘を打たれる前にこんこんと蓋を内側からノックして、周囲
の人たちが驚愕する中、無事お棺の蓋は開き、事なきを得た。
その方から直接その話は伺う機会もあった。 述べたように、すでに、
心肺停止で棺に入れられたが幸いにまだ釘が打たれていなかった。
心臓が止まり、死の宣告を受けているとき、その方の意識がどこにあった
のかというと…伺ったお話では、魂があの世の際(きわ)に行き、
肉体に戻るかどうかを、あの世とこの世のすれすれの地点で生か
死の決断をさせられた~という。
その際、現れた霊人に、“まだ幼い子供たちがいるから心配だ。死に
きれない”と強く訴えたら、 いつの間にかお棺の中に横たわっている
自分の肉体に意識が戻ったという。
その話によく似たことをアニータは次のように自著(*1)に書いている。
“医師は私の臓器の機能を検査して、すでにその報告書を書いていました。
・・・検査結果には臓器機能不全と書かれ、もし、身体に戻る選択をすれば、
臓器が再び機能し始めたと記されるでしょう。
その瞬間、私は、‘もう、戻りたくない’と決意しました。そして、自分の
身体が死んでいくのを感じ、臓器機能不全による死だと医師が家族に
説明している場面を目にしました。”
何故ここで、アニータは戻りたくないと感じたのだろう?
その理由をアニータは次のように回想している。
“無条件の愛あと自分が受け入れられた感覚は素晴らしいものでした。
私は永遠にその状態にいたかったので、境界線(注:生と死の)を
超えようと思いました。そこには、痛みも苦しみも、ドラマもエゴも、
存在せず、私はあらゆる生き物と創造物の純粋な本質に包まれて
いました。
まさしくすべてが一つであると感じていたのです。”
一方で、アニータはそう思いつつ、結果的に肉体に戻る選択をした。
そこには、新たな人生を歩むという大きな決意があったからだ。
愛と本当に純粋な自分の姿、すべてが繋がりあっている宇宙の
タペストリーを垣間見ることで、アニータの魂は、すでに新生
していたのだ。彼女の言葉を引用しよう。
“死の方へ歩き続けると決心した瞬間、私は新しいレベルの真実に
気が付きました。自分が本当は確かに気づき、本当の自分のすばらしさを
理解したので、もし身体に戻る選択をすれば、病気は急速に治癒するだろう
とわかったのです。
それも何週間や何か月かけてとかではなく、わずか2,3日のうちにです。
もし、身体に戻ったら、医師は癌の痕跡すら見つけられないでしょう。”
“どうやって?どうしてそれが可能になるの?”と聞きたくなる。
アニータは自ら、その答えを出している。
“身体は自分の内側を反映したものにすぎないと悟りました。
もし、内なる自己がその偉大さと、おおいなるものとの繋がりに
気づけば、私の身体はすぐにそのことを反映し、病気は急速に
治るでしょう。”
そして、彼女はこの経験を多くの人に知ってもらうことで、
癌や難病で苦しむ人たちに希望と勇気を与えることができると考えた。
“どうやって? どうしたら多くの人達に知ってもらえるか?”
とまた次の疑問がわく。アニータは答える。
“何千人という人達、おそらく、何万もの人達を手助けすることと
関係しているようでした。
彼らと臨死体験で得たメッセージを分かちあうのかもしれません。
でも、自分から追い求める必要はなく、また、それをどうやって
表現するかを考える必要もないのです。
ただ自然の展開に任せていればよいことでした。”
“自然の展開にまかせるって?” という質問が出てくる。アニータは答える。
”自然の展開へ到達するために、私がすべきことは、ありのままの自分
でいることだけなのです。
私はこれまでのすべての年月において、自分に必要だったのは、ただ
ありのままの自分でいることだったと悟りました。
自分を非難したり、欠点があると思ったりせずにです“
“ありのままの自分って? こんなに欠けている所がある自分で
良いというの?” と聞きたい。アニータは答える。
“私たちの本質は純粋な愛だとわかりました。
誰もが純粋な愛なのです。
完全なるものからやってきて、それに戻るのであれば、そうでない
はずはありません。
このことを理解したら、自分であることをもう恐れることはないでしょう。
愛であることと、本当の自分であることは、ひとつであり、
同じことなのです。”
そして、臨死体験の経験を他人とシェアーすることで、多くの人達の
手助けになると語ったアニータだったが、もっと、簡単に人を癒せる
確実な方法を知る。
“大きな新事実、それは雷光のとどろきのごとく、やってきました。
単に自分の本当の姿である愛でいれば、自分も他人も癒せると
わかったのです。
それは明白なことに思えました。
もし、私たちがみんな一つで、無条件の愛という全体のさまざま
側面であるなら、私たちみんな愛の存在だということです。
私はそれが人生の唯一の目的だと知りました。
つまり、本当の自分でいて、自分の真実をいき、愛であることです。“
こうしてアニータは、自分の体験を多くの人たちに伝えることを
人生の目標と定め、精力的に活動を始めた。
話の冒頭に戻ると、私がお会いしてお話を伺ったその方も、
生還後?銀行業務の傍ら、精神界のお話を多くの人たちに伝えることに
何十年も真摯に努められている。
アニータも妹の嫁ぎ先の父君も、死と生の境界線に立った体験は、
その後の人生を変えるほど、大きな影響を与えたことは共通していえそうだ。
*1 ”喜びから人生を生きる!”~臨死体験がおしえてくれたこと~
アニータ・ムァジャーニ著、2013年 (株)ナチュラルスピリット
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます