転生する前に、次の人生をどうやって設定するか? 2023年1月28日
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夫が他界して早4か月。彼の魂は生まれ変わる
のだろうか?
それとも、モクシェといわれる、輪廻解脱に至り、この世
での為すことは終わり、次のステージに、向かって
いるのだろうか?
輪廻転生は仏教だけの話かと思ったら、クリスチャンの
スピリチュアルな人たちはそれを信じているし、
シャーロックホームズの産みの親、コナン・ドイル氏
は晩年、その研究に没頭し霊体を呼ぶ出す会合に出席
している。
神道の”ホツマツタヱ”の中でも、ヤマタノオロチの魂は、
イワナガ姫に生まれ変わり、スサノオノミコトはヤマト
タケの命に生まれ変わったと記述がある。
最近は、死後の世界を否定せず、普通に存在すると感じられる人
たちが多くなっているようだ。
それは、現実に 勇気をもって臨死体験者がそのことを本に
しているからだろう。
そうした体験記を読むと、誰もが生まれる際には、自分から、
’今生の親を、選び、舞台設定を。あらかじめ、決めて生まれてきた
ということが、わかる。
それが、理解できたら、現在の境遇が悪くても、こんなになった
のは環境のせいだとは、責めることはできないし、この生での
意義を全うすることが、次の生につながるということも
わかるだろう。
むしろ、永遠に変わらぬ”私”の”魂”が、”何か”の目標に到達する
ために選んできた人生なのだから、直面している困難や、想定外
で理不尽に見える不幸にも、”必ず乗りこえる”という自信と
自覚が、湧くだろう。
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今日はフランスの科学ジャーナリスト、ベルナール ヴェルベール
氏の本からそうしたことに関する、興味ある話をご紹介したい。
彼自身、幽体離脱をして、他界に赴き、見聞きしてきたことを、
本にまとめている
以下著書から(*1)・・・
登場人物: 大天使ガブリエル、ミカエル、ラファエル、
死んで今度生まれ変わりを予定している魂をS、ガブリエルをG,
ラファエルをR、ミカエルをMと略する。
S(死んで生まれ変わり想定の魂)
“ここはどこです?”
M~ミカエル
“魂のオリエンテーションセンター。
私たちはこれから、あなたの送った
生を量(はかり)にかける。“
R~ラファエル
“裁判のことだ。
あなたの行いを裁き、地球での
輪廻転生のサイクルを終わりに
できるかどうか、あなたの人生を
審査して判断を下す”
S“私は善良な人間でした”・・“とがめられることは何もない
はずです。
結婚して 三人の子供をもうけ死ぬ前に家族に莫大な遺産を
残してきた。
R:“奥さんの話がでたが、私の手元にはあなたが彼女をよく泣
かした事実がある。
あなたは不貞を働いて・・・子供の話もでたが、あなたは
本当に彼らの面倒を見たのかね?
彼らが生まれるときでさえ、休暇をとり、出かけようとしていた。
出張を口実に彼らの夜泣きの世話から逃げていた。
奥さんがあなたにそばにいて欲しいと思うときは
いつもあなたは彼女を一人にしておいた。
両親の話をしよう。
あなたは、年老いた両親を設備の悪い老人ホームに預け、
せいぜい、一年に一度しか会いにいくことがなかった。“
S:“私の親は我がままなのです。
私は仕事で本当に忙しかった。”
G:’あなたの両親は わがままなあなたを育ててくれた。
あなたは、子供時代、よくお漏らしをし、泣き、わめき、
だらしなくよだれを始終たらし、きちんと立っていられない
子供だった。
それでも、二人はあなたの気まぐれを我慢する忍耐力は
あった。”
M:“なんでも、仕事のせいにしていますね。
あなたの秘書の話をしましょうか?”
S:“そのことも知っているのですか?”
R:“ここでは私たちはすべてを承知している。
すべてを理解しすべてを計上しなければならない。
両親の話に戻せば、二人は本当にあなたに会いたがっていた。
施設に入って、あなたに会えなくなったことを嘆いていた。
老人ホームでは 面会客は多ければ多いほど、そのお年寄り
に対して職員の面倒見が良くなる。
顧みられないお年寄りは、結局、誰からも愛されない人間と
思われるものだ。 だから粗末に扱われる。“
S:“そうはいっても、私はかなり、両親に贈り物を送り
ましたよ”
M:“いつもあなたは物質的に考える。あなたの両親は贈り物
など欲しがっていなかった。ただ、あなたにそばにいて欲し
かったのだ。
奥さんや子供たちがそうであったように。”
S:“それはちょっと・・・?
二人ともあのホームにて、そんなに不幸だったとは思えない。
会いにいくたび、はっきり言ってましたよ、’万事順調’だって。”
G:“二人とも、あなたを愛していたから、あなたに罪意識を
持たせたく なかったから、そう言っていたのだよ。
今までの話を聞いてマイナス260点だ。”
S:“待ってください。わたしだって、下界で善い
事をしてきたんです。”
M:“例えば?”
S:“工場をたてて、失業者を雇い、彼らの家族を養い
人々の生活を、よりよくする製品を造って社会に貢献
しました。”
G:“あなたの工場は あの地域一帯を汚染した。”
M:“しかも、あの労働条件で。
そのために労使間に絶え間ない紛争の種を創りだした。
あなたは、双方を対立させて、すべてを壊してしまいましたね。”
S:“経営の合理化のために労使を区別することは、現代の
経営法則ですよ。”
G:“工場経営に関して減点60点。
まだある。
S:“今度は何ですか?”
R:“一生に侵した、がらくたのような罪。
周囲の者を傷つけた嘘、8254件。
やや卑劣な行為、567件。
きわめて卑劣な行為、789件。
タイヤで踏みつぶした小動物、
45件。
さらにあなたは選挙でいい加減に投票した、家の財産を使って
ギャンブルに手を出した、
音のうるさい車に乗った・・・”
S:“私はそんなに下劣きわまりない人間でしたか・・”
このようにして死後の世界に行ったSの魂は、彼の人生をすべて
知り尽くしている、天使たちにその行いの点数をつけられる形で
’裁判’は続く。
何のために?
彼の成長のために、次に生まれるべき環境の選択が、その点数に
よって天使からオファーされるために::
続きは次回に・・・
引用箇所(*1)~“タナノート”
ベルナール ヴェルベール、
日本放送出版協会、1996
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