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なぜ天主は第二バチカン公会議後の不幸な結果を許したのか?

2010年03月05日 | 質問に答えて
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、四旬節はいかがお過ごしでしょうか?

さて、先ほど、御質問をいただきました。

【質問】
第二バチカン公会議の前は聖伝のミサしかなかったわけですよね。それなのに、なぜ第二バチカンの教父たちはあんなあいまいな決議をして、へんてこりんなミサを作り上げて、信者たちはそれを受け入れてしまったのでしょうか?

第二点は、ファチマのご出現で、「ポルトガルでは信仰のドグマが常に守られるでしょう」と聖母が約束されましたが、ポルトガルのカトリックはピオ10世会と違って第二バチカン公会議を受け入れており、「常に」という聖母の約束は嘘になってしまっていると思われます。これについてはどう思われるでしょうか。

【お答え】
なぜ第二バチカン公会議では、いわゆる、失敗が生じたのか?

これは、天主の聖寵と人間の自由と問題です。

これは、なぜ聖寵の状態にいたアダムとエワとは罪を犯したのか?あるいは、なぜ旧約のユダヤ教の大司祭らはまことのメシアを認めなかったのか?または、なぜイスカリオトのユダは、私たちの主イエズス・キリストを裏切ったのか?などにつながります。

人間の弱さと人間に与えられた自由の大きさ、また、天主の聖寵と人間の自由をあくまでも尊重する天主の知恵。私たちの限られた知性には、はかり知ることができません。

ただし、天主が悪の生じることを許すなら、この悪をはるかに越える善のためです。第二バチカン公会議のために生じたカトリック教会の危機は、それをはるかに越える善が予見されていたのでしょう。それが何か?については、今後の進展を見守って行きましょう。

第二の点についても、天主の神秘の秘密のようです。
ファチマは、まだまだ終わったわけではありません。これからの世界の出来事は、私たちにその深い意味を教えてくれるでしょう。

ファチマの聖母マリアは、消滅してしまう国々、民族についても語っています。
今後の進展を見守って行きましょう。

愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
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