局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

花子とアン

2014-04-22 22:05:29 | 日々の生活

どうもTVの長いスパンの連続ドラマってものが見続けられないワタシ。何かがきっかけでシラケたりめんどくさくなるのだ。
去年「あまちゃん」にはまったのが、ほぼ初めて半年見続けたという記録である。その次の「ごちそうさん」はアマロスもあって観はじめたものの途中で飽きちゃった。

そしてこの4月から始まった花子とアン これは見なけりゃと思った。
しかし、最初の一週間くらいは見落としたのだがその後はマジメに見ている。

だってワタクシ アンフリークなんですもの。

というよりアラフィフ以上の日本の女子のミナサマの大半は少女から青春時代、「赤毛のアン」は村岡花子さん訳によるシリーズで読んだことであろう。

両親に早く死なれ孤児となったアンは辛い時期もあったが、厳しくも心優しいマリラとその兄マシューという老兄妹にもらわれて質素でも幸せな少女時代を過ごす。もちまえの想像力、人並はずれた行動力で色々な事件も起こすが、周りの基本「良い人」たちに恵まれて見守られながら成長する。その当時としては高い教育を受け、教師としての仕事にもつく。
そして喧嘩友達だった幼馴染のギルバートと結婚し、医師夫人としてオットを支え子供にも恵まれる。

結婚してからのアンのシリーズは 書き手の視線がアンから子供たちや周りの村人たちにうつる感もあるが、家族を愛し、しっかりもののお母さんとしてアンは存在する。

多かれ少なれ(良かれ悪しかれ)直接的にせよ間接的にせよ、こうやって改めて見直すとワタシの人生かなり影響されちゃってる気がしないでもないw

小学生の頃 アンシリーズとナルニア国シリーズとアーサー・ランダムシリーズを繰り返し読んでいたワタシを知っている親友Aはワタシの結婚式の披露宴での友達代表のスピーチとして、そのことに触れた。
そして「いつか局ちゃんをアンの故郷プリンスエドワード島に連れて行ってあげてくださいね。」とオットに対してよびかけてくれた。

そのスピーチは思いがけずにオットの胸にしみいり(いつか実現しなくては)と気にはかけてくれていたようだ。

そしてそれを実現してくれたのが去年の旅行である。当時ドラが赴任していたトロントを訪ねる旅行のついでにプリンスエドワード島も日程に加えたのである。

ついでと言うにはかなり遠かったし、多分カナダにはこの先行かないと思うので最初で最後になるであろうプリンスエドワード島。
予想の通りの良いところであった。










この辺連ドラのオープニングに出てきますよね。

グリーンゲイブルス 輝く湖水 おばけの森へ続く道
赤い土もこの島独特の土壌である。








著者のモンゴメリの育った家は記念館になっていて館長さんはモンゴメリの姪御さんの子孫だそうだ。一緒に写真を撮ってもらって初版本の再販本に彼女のサインをもらったモノはワタシの宝物の一つになっている。

ま これほどまでも思い入れのあった作品 アン それがどのような経緯で村岡氏に見いだされて訳されることになったのか? そしてあの名訳の成した人はどんな生涯を送ったのか・・・
甲府の貧しい農家出身で母親も文盲という環境というのは意外であった。あの時代に英語が堪能で訳者になれるのは恵まれた環境に育った人と思っていたから。
給費生として東洋英和に入りそこで過ごしている時代が今ちょうど放映されているが、これからも楽しみ。このドラマの原作になっている村岡花子さんの伝記も読みたいが、わざと読まないでおこうかと思っている。

ドラマの中でアンへのオマージュもそこかしこに見られる。

花が「花子と呼んでください」と初恋の東大生に頼むのは アンがグリーンゲイブルスに着いた朝にマリラに 「ワタシを○○(忘れた)と呼んでください」と自分のあこがれの名前を言う、またはAnneとEがついたアンとこだわるところ。

校長先生に英語で手紙を書く宿題の場面、まるで書けないので他のカナダ人の先生が恋人に書いた手紙の反古から丸写ししてしまう所は、確かアンが先生となって同じような宿題を子供たちに出した時に一人の生徒がやらかしたことと同じである。

そして 今日 伯爵令嬢蓮子の部屋でワインを飲んで酔っ払ってしまうところは やはりアンがマリラの留守に親友ダイアナをお客に呼んで、いちご水と間違ってワインを飲ませてしまったことと逆のパターンである。




↑グリーンゲイブルスの台所の棚にも置いてあったマリラのいちご水(ストロベリー・コーディアルとして売店でも売っていた)

そしてこの先楽しみなのがこの方の登場。



んまあ 美しいこと。仲間由紀恵さん。柳原白蓮役なんだってね。村岡氏とこんなところでご縁があったとはびっくりであった。
はなの着ているような紡ぎなどの普段使いの着物も嫌いじゃないが、やはりこういう友禅の着物に西陣の帯のような華やかなものは目の保養ですねえ。この方、庇髪の良く似合うこと。美しい・・・・

あと着物姿ではこの人も好き。ともさかりえさん



なで肩にほっそりとした首 面長な夢二の美人画から抜け出してきたみたい。

また朝の楽しみがあるのは楽しい。
前にも書いたがオットも職場でかかさずに見ているので夫婦の会話にも貢献するのである。受け取り方はまるで違うけど・



コメント (7)
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