局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

花子とアンと太陽と

2014-07-19 23:59:55 | 読む
今週の花子とアンはなかなか盛り上がった。

花子がついに村岡氏と結婚! そのあとはさらりと妊娠、出産。

一方蓮子様もついに不倫相手の宮本龍介氏とかけおちである。

木曜日の花子とアン、その蓮子の出奔の回は圧巻だった。龍介とのかけおちを控えて、何食わぬ顔で夫の買ってきたきんつばを食べる蓮子。
約束の時間がせまるところで夫は一緒に花子の出産祝いに行くかと言い出す。内心あせる蓮子。
しかし夫に用事が入って、予定通りに蓮子は恋人の元へ向かう。

約束の場所へはやる気持ちと一緒に足を運ぶ蓮子、迎える龍介、しっかり抱き合う二人。

そのBGMに美輪さんの 「愛の賛歌」が長尺で入ってるんだもの。

この回は永久保存にしようと思いますです。



我が家の本棚にこんな本がある。1979年発行の 別冊太陽 
もちろん独身時代、本好きな少女だった頃のワタクシが買った本である。

明治、大正、昭和の「恋愛」の話。純愛も不倫も心中も色々とりあげられているが、選者は瀬戸内晴美(まだ寂聴と名乗っていない)

冒頭は はるかなり恋の路 という題名で 恋愛はいつ、人類の中に始まったのだろうか。という結構大上段にかまえた文章から始まる。

明治編には例えば

・自由民権演説家 岸田敏子のプラトニックラブ
・樋口一葉のかなわぬ思慕
・柔肌の熱き血汐 晶子、鉄幹
・北原白秋 人妻恋愛事件

大正編

・お蝶夫人三浦環の愛の遍歴
・夢二の描いた三人の女
・有島武郎、美人記者と情死

昭和編

・岡本かのこの複数的同棲生活
・愛のコリーダ 阿部定事件
・国際スパイ、ゾルゲの愛・・・・etc


これが当該の人たちや新聞記事などの写真とともに解説が書かれている。
おもしろそうでしょ?

そして我らの蓮子さまは大正編に登場している

筑紫の女王、柳原白蓮の出奔



これは白蓮と炭鉱王 伊藤伝右衛門の結婚写真である。権力と財力があるが教養がなく、乱脈な女性関係で白蓮を悩ませたという伝右衛門というが 結構渋い九州男児っぽい骨のありそうなオヤジではないかw
当時、その手の男が妾を持ったり女遊びをするのは当たり前のような風潮だったろうからそう彼が突出して悪いってわけじゃないとも思う。
そして、十年後に白蓮に去られ、コキュとなった上に、絶縁状まで全国の新聞に公開されて大恥かかされて、まあかわいそうと言っちゃかわいそうなオジサンである。



白蓮と その相手龍介。

白蓮はさすがに大正三大美人の名にふさわしく美しい。
しかし龍介氏・・・ ワタシはこの写真を見た時、あなごさん(サザエさんの登場人物 マスオの会社の同僚)を思い出しガッカリしたのである。ワールドカップの南アフリカ大会の時の日本人監督もそうだが、ああいう出っ歯系の唇の厚いオトコは好みじゃないのよね(どーでもいいが・・)

出奔した後の白蓮は結構苦労されたらしい。当時は姦通罪ってものがあったから伝右衛門から告発されれば、白蓮、龍介とも獄に下ることになったろうけど伝右衛門はそれをしなかった。一時は軟禁された白蓮だったが関東大震災をきっかけに出奔して二年後、やっと宮崎家に入れたらしい。しかしその後、龍介の結核が再発したため、白蓮は看病と二人の子供の子育てを 原稿執筆を生活の糧にしながら頑張ったそうだ。

出奔前後は色々な見方もできるが、多大な夫の富を捨てて、今までに経験のしたこともない貧しい暮らしに飛び込み、最後まで愛する男のために一生をささげたという所をみると この恋愛はホンモノだったんだろうなとも思う。

これからドラマの方もどんな風に描かれるのか楽しみである。
仲間ゆきえの着物姿もホントに綺麗。
コメント (6)
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