今日は仕事の予定が急に変更になったとムスメが早く帰って夕飯を食べると言う。
オットは食べない予定だったので冷蔵庫の寄せ集め一人飯のつもりが、せめて御節句だし、チラシ寿司でも作ろうってことにした。
寿司は冷蔵庫の野菜とホタテ缶で。
ムスメにハマグリと菜の花だけ買ってくるように頼んだ。
実家の母のチラシ寿司は 根菜類をと干しシイタケをホタテ缶の汁も一緒に煮込み酢飯に合わせる。それに気分で魚介類 いくら 穴子を載せて、錦糸卵と海苔を散らす。
昔から この「五目ずし」が好きだった。
デザートはイチゴ大福。
まったりムスメと過ごしていた食後の時間に実家から電話
「ねえ、あなたのお雛様 ○○さんが紹介してくれたホニャララホームにあげたいんだけど、いい?」と母。
唐突すぎてまるでわからない話の流れ・・・
「あそこはちゃんとしたお雛様がないんだって。○○さんのご主人が今、理事をしてるから家もお雛様を飾らなくなったのよね なんて話をしたら譲って欲しいって」
ホニャララホームも○○さんも知らないけど、要するに児童養護施設にワタシのお雛様を寄付したいんだけどいいか?という話らしい。
母もせっかちは変わらないが、ここのところ人に説明するのに順序だてて話を持っていくのがとてもヘタになった。
「ホニャララホームってどこにあるの?」
「キリスト教の信者さんがやってる昔からの施設よ。小暮美千代が慰問に来たんだよ。あれ、あんた知らないの?」
知らないって 小暮美千代?女優さんだったがどんな人?とwikiで調べたが1990年に亡くなっていらっしゃる。代表作が愛染かつらと青い山脈・・・
いくらワタシも昭和の女としても知らないよ・・・ さすがに。
まあ とにかくその施設にワタシの七段飾りのお雛様を寄付したいとのこと。
ただ寄附すると言ってももう10年以上出していないので蔵の奥の方に押し込まれている状態、そこから出して運んでくれる男手も必要なんじゃないの?
「私もね、差し上げるのはかまわないけど、運ぶのは年より所帯だから無理ですって言ったのよ。そうしたらそこはお金はないけど人手はあるんだって」とのこと。
「それとね、やっぱりあんたのピアノがあるじゃない? どうせならあれも持ってってもらおうかなと思うのよ。弾かないピアノがあるっていったら、それもいただけるならいただきたいんだって」
「もう何年も調律してないピアノでしょ。あれでもいいの?」
「うん。とにかく様子みさせてもらって持っていきますって言うの。あれも寄附しちゃっていい?」
正直 心の底がチクっと痛んだ。
自分のアルバム、初めての子供だったのでたくさん撮ったのだろう写真の中に大きく引き伸ばしてある初めてのカラー写真はこのお雛様の前で、亡くなった祖父母に抱かれて撮ったものだったから・・・
初孫でとてもとても可愛がってもらった記憶しかない祖父母が嬉しそうに私を抱いている写真。
あの写真の風景の一部が無くなってしまう。
お雛様は惜しくないが、思い出の背景は惜しい・・・
しかし、置いておいてもこの先出して飾ることはまずないし、ムスメのは親王飾りがあるし、この先女の子の孫ができたとしたらその時はその時で考えればいいし、もう一つアンティークの親王飾りがあるのでそれを上げてもいいとおもう。
そうするとこの先茶箱の中の中で日の目をみないで過ごすよりも施設の子供たちに愛でられて毎年飾ってもらえるほうが、お雛様としても幸せな第二の人生となると思う。
「いいよ。もらってくれたらありがたいじゃない。ピアノも引き取ってもらっちゃいなよ。」
わざと何でもなさそうに母に言ってみた。
思い出は心の中に置いておけばいい。
オットは食べない予定だったので冷蔵庫の寄せ集め一人飯のつもりが、せめて御節句だし、チラシ寿司でも作ろうってことにした。
寿司は冷蔵庫の野菜とホタテ缶で。
ムスメにハマグリと菜の花だけ買ってくるように頼んだ。
実家の母のチラシ寿司は 根菜類をと干しシイタケをホタテ缶の汁も一緒に煮込み酢飯に合わせる。それに気分で魚介類 いくら 穴子を載せて、錦糸卵と海苔を散らす。
昔から この「五目ずし」が好きだった。
デザートはイチゴ大福。
まったりムスメと過ごしていた食後の時間に実家から電話
「ねえ、あなたのお雛様 ○○さんが紹介してくれたホニャララホームにあげたいんだけど、いい?」と母。
唐突すぎてまるでわからない話の流れ・・・
「あそこはちゃんとしたお雛様がないんだって。○○さんのご主人が今、理事をしてるから家もお雛様を飾らなくなったのよね なんて話をしたら譲って欲しいって」
ホニャララホームも○○さんも知らないけど、要するに児童養護施設にワタシのお雛様を寄付したいんだけどいいか?という話らしい。
母もせっかちは変わらないが、ここのところ人に説明するのに順序だてて話を持っていくのがとてもヘタになった。
「ホニャララホームってどこにあるの?」
「キリスト教の信者さんがやってる昔からの施設よ。小暮美千代が慰問に来たんだよ。あれ、あんた知らないの?」
知らないって 小暮美千代?女優さんだったがどんな人?とwikiで調べたが1990年に亡くなっていらっしゃる。代表作が愛染かつらと青い山脈・・・
いくらワタシも昭和の女としても知らないよ・・・ さすがに。
まあ とにかくその施設にワタシの七段飾りのお雛様を寄付したいとのこと。
ただ寄附すると言ってももう10年以上出していないので蔵の奥の方に押し込まれている状態、そこから出して運んでくれる男手も必要なんじゃないの?
「私もね、差し上げるのはかまわないけど、運ぶのは年より所帯だから無理ですって言ったのよ。そうしたらそこはお金はないけど人手はあるんだって」とのこと。
「それとね、やっぱりあんたのピアノがあるじゃない? どうせならあれも持ってってもらおうかなと思うのよ。弾かないピアノがあるっていったら、それもいただけるならいただきたいんだって」
「もう何年も調律してないピアノでしょ。あれでもいいの?」
「うん。とにかく様子みさせてもらって持っていきますって言うの。あれも寄附しちゃっていい?」
正直 心の底がチクっと痛んだ。
自分のアルバム、初めての子供だったのでたくさん撮ったのだろう写真の中に大きく引き伸ばしてある初めてのカラー写真はこのお雛様の前で、亡くなった祖父母に抱かれて撮ったものだったから・・・
初孫でとてもとても可愛がってもらった記憶しかない祖父母が嬉しそうに私を抱いている写真。
あの写真の風景の一部が無くなってしまう。
お雛様は惜しくないが、思い出の背景は惜しい・・・
しかし、置いておいてもこの先出して飾ることはまずないし、ムスメのは親王飾りがあるし、この先女の子の孫ができたとしたらその時はその時で考えればいいし、もう一つアンティークの親王飾りがあるのでそれを上げてもいいとおもう。
そうするとこの先茶箱の中の中で日の目をみないで過ごすよりも施設の子供たちに愛でられて毎年飾ってもらえるほうが、お雛様としても幸せな第二の人生となると思う。
「いいよ。もらってくれたらありがたいじゃない。ピアノも引き取ってもらっちゃいなよ。」
わざと何でもなさそうに母に言ってみた。
思い出は心の中に置いておけばいい。