トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

八甲田山再び 人情に浴す

2008-09-01 | 旅行記

『青春で混浴なればきよみずもランプの宿はヌル湯で長湯』

『ヌル湯ゆえ船で唄いし男衆女衆腰布板場で踊る』

『風雨にて断念したり昨夏ゆえ今年こそはと八甲田見ゆ』

『夕食を終わりし我を手招いて老いし女将は再訪知りぬ』

『再訪を居間で喜ぶ老夫婦サイダー賜る谷地の湯どころ』

『再々もまた雨だとて山はありかの老夫婦とうに逢えなき』


今は昔 一人の沖縄成人式

2008-09-01 | 旅行記

『証明も未成人なる我なれば赤の他人が立って支えし』

『フライトのフレンドシップ揺れに揺れ機内食見てうらめしきかな』

『百ドルを持ちて入りし空港の担当官の意地の悪さよ』

『空港を街まで歩く我止めてタクシーから呼ぶやさしき母御』

『阿蘇に寄るつもりの我を那覇の児は乞食が来たと付いて歩きぬ』

『ゴザしいて舞台を観れば踊り子の足の運びに異国を感ず』

『辺土名行き車中で貰う包み餅青き葉香り砂糖の甘き』

『ひめゆりの学徒自決す洞窟は我一人にて空ただ碧き』

『とうきびの畑の先の摩文仁とは碑多くして気持ち沈めり』

『出船なる蛍の光聴き居ればテープ無くとも別れ人なり』

『嘆き聞く深夜の列車背負い児は障害児なりわれ席譲る』

『職辞して福祉学ぶと聞きたれば母カナ文字で切と文寄す』