

ぎっくり腰をやってから12日ぶりにコナギの除草に入る。「羹に懲りてあえ物を吹く」の例え通り「コナギ以外は抜かない」と固く心に誓い作業を開始したのだが、結論から言えば、そんな決意は水泡に同じ、帯状疱疹よりはまし、という程度だ。コナギだけが繁茂しているわけでなくちチヂミザサなどイネ科の植物ものびのび育っているからである。
コナギやチヂミザサなど一度は除草しているから全面を埋め尽くしているほどではないが、除草しなければ今期も水面を覆ってしまう。その「今期」、池を覆ってしまったのがシャジクモで、なんでこんなに繁茂するのが絶滅危惧種だ…と文句の一つも出てくる。バッタなど、この繁茂のおかげで池の中ほどのコナギやイネに水面を歩いて食事に来ているのだ。まるで因幡の白兎ならぬ因果のオンブバッタである。
シャジクモは園芸レーキで掻き採れるけれど、この中にヤゴが多数生息しているからコナギのように池外に放り出せない。かくしてメダカなどは泳ぐ場所を失ってしまった。まあ、今回のコナギの除草で水面が開いたら、さっそくシオカラトンボが産卵に来た。見張られている感じがするほど早い。

