トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

「綺麗にしましょう!」ではないんだけれど・・・

2025-03-07 | 小人閑居して憮然

 水量測定にフイールドに入ったのだが林道添いの袖群落が綺麗に刈り払われていた。同じ里山保全活動をしている団体なのだが「綺麗にしましょう」が合言葉の様でホントに綺麗さっぱりしてしまうのである。侵入竹伐採が主だった頃には被害は無かったのだが除竹が一段落してしまうと刈り払いに主活動が向いてしまい林床も丸坊主になってしまった。それぞれの活動目的や考え方があるから注文を付ける事はお互いに無いのだが孤爺としては「もう少し学んでほしい」と言うのが偽らざる感想なのである。

 写真の斜面と擁壁面にはハンショウヅルで覆われていて初夏には赤紫の釣り鐘の様な花を見せてくれていたのだ。それを楽しみに季節になると来るファンもいたのだが今期に開花は絶望となった。どうして選択的刈り払いが出来ないのか孤爺には理解できないのだが、それは孤爺の所属している会でも似たようなものだし、周辺で活動している団体の刈り取り方法を見ればほぼ、選択的刈り払いは行っていない坊主刈りばかりなのだ。里山保全活動や森作りで坊主刈りが主流なのは学びも教育も出来ていない現れだと思ってはいるけれど小灌木や細い竹や笹などは斜め切りしていく。確かに鉈や鎌で切り込むには袈裟切りが早くて容易なのはわかるけれど危険この上もない。そもそも環境教育など受けたことが無いのが孤爺の世代だし、その後の世代も「君子は政に携わらず」の構成員での政策下に於いては無理も無いのだろう。