京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 



  
明治13年(1880年)創業の老舗蕎麦屋「かんだやぶそば」さん
東京には他にも並木藪、池之端藪、浜町藪など藪蕎麦とよばれる店舗が
いくつかありますが総本家といわれるのが神田藪蕎麦さん
(御三家と呼ばれるのは神田、並木、池之端)
1923年建築の店舗は一見料亭の様な店構えで
東京都の歴史的建造物にも指定され当時の風情そままに使われています。

子供頃は祖父の店が神田須田町にありたまに来ていましたが
大人になってからは店に入るのは随分と久しぶりです。
石畳を通り入り口を入ると花番さんとよばれる店員さんがお出迎え
席へと案内してくれます。
手前がテーブル席で奥が小上がりの座敷。
席に着き、蕎麦とくれば本来は日本酒(菊正宗)ですがこの暑なのでビールを注文(エビス)
お通しの蕎麦味噌と”天だね”と呼ばれるかき揚げとせいろうそばを1枚
帳場から厨房へのオーダーは独特の節回しで読み上げられます。
”せいろういちまぃ~~~””おちょうしいちごうおひとりさ~~ん”みたいな感じ
  
蕎麦は江戸前独特の味わいで細い蕎麦に濃い目のつゆ
定番メニューの他にも季節限定のお蕎麦があります。
6月~9月は「冷やし茄子そば」、品の良い冷たいお蕎麦で美味しかったです。

店を出る頃には待合室には沢山のお客さんが・・・
外国人観光客の人もいてインターナショナルな感じです。
帰りに「神田まつや」さん(蕎麦)の前を通るとそちらにも行列
神田須田町この界隈は他にも甘味処「竹むら」さんあんこう鍋「いせ源」さん
鳥すき焼き「ぼたん」さんと老舗揃い地域です。



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「かんだやぶそば」さんから淡路町方面へ・・・
”花とゆめ”などコミック誌の出版で有名な「白泉社」さんの並びに
老舗洋菓子屋「近江屋洋菓子店」さんがあります。
初代さんが近江八幡の出身ということで
”近江屋”さんという名前が付いたそうですが
明治17年にパン店として創業され明治28年頃から洋菓子を導入
昭和22年に洋菓子店舗へと衣替えしたようです。
自社ビル1階が店舗で大きなガラスが全面を覆う入り口は
今時のスイーツを扱うお店とは少し違い
いかにも伝統的な洋菓子を作っている感じの店構え
中へ入ると天井が高く広々とし照明などもどこか昭和の雰囲気
ケーキが入れられているショーケースも何処かレトロで
素朴な洋菓子や調理パンが並んでいます。
看板商品は自家製アップルパイ!美味しいことでも有名

テイクアウトはもちろん出来ますが
奥にはドリンクバー形式のイートインがあります。
広めのカウンターに高さのある丸テーブル席が4つ
525円払うと多種類ある飲み物を自由に飲めておかわりも可。
珈琲や紅茶の他にもホットチョコレート、抹茶ミルクやバナナミルク、レモネード等
季節やその時々によって少しずつメニューは変わり
絞りたてのフレッシュジュースや夏はかき氷もあります。

そしてドリンクバーですが何故か?”ボルシチ”が用意され
ポトフ風の薄めのスープですが甘いものの後やピロシキなどに合います。
ケーキはオールドスタイルのオーソドックスなものが中心で
アップルパイの他にはお酒の入ったサバランやアーモンドケーキなど

シンプルで素朴なな美味しさのケーキが揃っています。
飾り立てない昔ながらの洋菓子の良さがあり
何よりもお値段がリーズナブル!

夏は1本168円のアイスキャンディーも人気
オレンジやあずき、ヨーグルトなど5本程お土産に買いました。
&マドレーヌも購入バター臭くないシンプルな味わいが美味でした



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