綾部の「安国寺」さんから更に車を走らせること約40分?舞鶴の「金剛院」さんです。
細川幽斎が植樹したと伝わる見事なもみじが有名で”丹波のもみじ寺”とも言われています。
紅葉はほぼ見頃といったところですが今年は枯れた葉が多く今日辺りがピークなのかもしれません・・・
三島由紀夫の小説「金閣寺」では主人公が舞鶴の成生(なりう)出身であったことからこのお寺の描写が出てきます。
清水の舞台を模して、空中にせり出した様に作られている「空御堂」
小説の中の一説にも出てくる左甚五郎作と伝わる優雅な姿の三重塔
(物語では脱走兵が女性を連れて逃げるという設定に使われていて悲劇的な感じがする所ではありますが・・・)
水上勉も同じ題材で小説「金閣炎上」を書いていますが、何故かこのお寺の事はでてきません
若狭出身である水上勉がどうして描かなかったのか少し残念ですが・・・
長い石段を上り本堂へ出ると右手に鐘楼があり、その更に奥へ歩いて行くと小さい滝があります。
足を運んだことのある人でないと表現できないと思える所なので
三島由紀夫は多分この場所を訪れていたのだろうな~?と勝手に推測しつつ金剛院の紅葉を楽しみました。