京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




東山駅から程近い白川沿いに建つ「並河靖之七宝記念館」で秋季特別展が始まっています。
明治から昭和にかけて活躍した七宝家の並河靖之の邸宅兼工房は虫籠窓に駒寄せ、格子窓が美しい明治期の町屋で
七代目、小川治兵衛が作庭した琵琶湖疏水を引き込んだ『水の庭』が有名です。
 
個人宅では初めて水を引いて作られた庭だそうで、庭の大部分を池がしめています。

池に浮かぶ島に見立てた岩の上に家屋の柱が乗っているところも独特の風情があり
京都市指定名勝に指定されています。
 

並河靖之の七宝は作品が小さいことが特徴で、小ぶりの花瓶や小物入などに
精密な手作業による繊細な絵が施され、色彩の素晴らしさと美しさは
小さい世界に描かれているだけに更に引き立ち、思わず見入ってしまいます。
 

町屋の特徴でもある通り庭(ダイドコ)と呼ばれる入口から奥まで続く細い土間の見学もできます。
秋の公開期間は12月13日(日)まで、月曜日に加え木曜日も休館日なので要注意。



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