カルチャーショックである。毎日、この方のことを考えては楽しんでいるから良い意味で言っている。凄い御仁が現れたもんだと。
尾畠春夫氏症候群にかかってしまったようである。
なぜこの方が、ボキのような愚か者を導いてくださるのかとふと考えた。
それは、一筋であるからだ。恩返し。今まで生きてきたこの世に、社会にである。あるいは、生かされてきたことにである。それに、完全に無償行為である。ボランティアと気軽に呼べないような質の高いものがある。崇高ですらある。
他人からの評価を求めていない。あくまで、自分の世界でのことである。
さらにある。尾畠春夫氏曰わく、氏の奥様が5年前に用事で出かけて、まだ帰ってこないのだそうだが、さもありなんとも思った。
尾畠春夫氏の言い方から想像しているだけのだが、奥様にとっては夫の生き方はたまったものではないだろう。家庭を顧みず、国民年金だけの収入でこれだけのことをなされているのだ。他になにか別の収入があるのか、まったく知らない。知らないが、実に大したものであると思う。思うと同時に奥様は苦労されているのではないのかとも感じたのである。
ボキのような凡人にはできない。そもそも、凡人であるからと言い訳をしてあらゆる困難から逃避しているようなボキである。
だからこそ、尾畠春夫氏にはかなわないと思うのである。
それと尾畠春夫氏の風貌である。どっかで見たような気がしていた。むろん会っているわけもない。大分県には一回しか行ったことがない。
いろいろ考えていたら、あっと思った。
それは東北の山伏である。
ボキの生まれた山形県には、出羽三山がある。月山、鳥海山、湯殿山等々である。そこに昔から山伏がおられた。ボキの生まれた県南地域、つまり置賜地方にも時々山伏がこられた。町でも見かけた。
畏怖していた。おっかねぇ方々だとマジに思っていた。
亡父から、さらわれるぞ!と脅かされていたこともあって、近づくこともままならなかった。
だいいちあの山伏装束が異様であった。
体力もかなりありそうだったし。
喧嘩したら(あり得ない話だが)、ぜったいたたきのめされてしまうと思っていた。悪さを専門にやっていた悪ガキ専門のグループに所属していたから、ホントウに怖かったのである。
そういう山伏の姿に重ねあわせて見てしまったのである。尾畠春夫氏をである。
ヘアスタイルも実に好ましい。なぜって言えば、ボキと一緒であるからだ。ジジイになったら、短髪が一番ヨロシイ。ジジイになっても、オナゴにモテようとしているアホがいっぺぇいるが、もうボキ等は関係ナイのである。相手にしてたら閻魔様に叱られますぜ。もういい加減に卒業した方がヨロシイですぜ。自称ドンファンの方々は。
いつまでも拘っていたら、それこそアホである。尾畠春夫氏に笑われてしまう。
邪気を捨てるこったなぁって。あの素敵な笑顔で。
尾畠春夫氏カルチャーショックである。
どっかの出版社から、伝記でも出してくれないだろうか。
まっさきに買いたい。
これからのボキのジジイ生活を改めるためにも。
ヾ(@⌒―⌒@)ノ