おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

びわの実

2014-06-20 23:17:54 | 舞台・映画・ドラマ
私の大好きな俳優さんが所属している劇団 Studio Lifeの、
主宰であり、俳優でもある方がなくなられました。64才って・・・若いです・・

折しも、劇団の本公演中で、しかも劇団の代表作品である「トーマの心臓」を、
東京で上演している真っ最中でした。

この作品は、何作か見てるんですね。
初めて見たのは、NHKのBSで放送されていたのを録画したビデオで、
大好きな俳優さんが初めて出演してた、2000年の舞台を放映したものでした。

原作は萩尾望都さんの漫画です。
ドイツのギムナジウム(高等中学校9を舞台にした、
少年たちの愛と友情、生と死・・のお話。

何度も再演されてるんやけど、2006年の再演のときに、
大阪公演を観にいき、初めて生の舞台で観たんですね。
その舞台を観に行く前に原作の漫画を読んで、
ちょうど、母が亡くなる前で・・・舞台は亡くなった後に観たから、
よけいに、この作品がすごく心に残っているんです。

最初の詩が印象的です・・・特に最後の一節。

人は二度死ぬという。まず自己の死、そしてそののち、友人に忘れ去られることの死・・・
それなら永遠に、ぼくには二度目の死はないのだ(彼は死んでもぼくを忘れまい)
そうして、ぼくはずっと生きている。彼の目の上で

毎年、麦秋を見るたびに、その頃亡くなった母を思い出すけど、
麦が刈られたこの時期、もう一つ、母を思い出すアイテム?があるんですね。



ビワです。
母が鉢植えにしていたビワが大きくなり、それを道路脇に地植えにしたんですね。
それが数年後から実をつけ始め・・・肥料をやってるわけでもないのに(たぶん)、
毎年、実をつけるんですよ。それをご近所のみなさんと分け合って・・・

「おばあちゃんを思い出すわ~」

今年も実をつけ、ご近所のみなさんと分け合ってると、
団塊世代の方が言うてましたね。

「私もぼちぼち、なんか実のなるもん植えよう~」

家族だけやなく、ご近所さんにも思い出してもらって・・・

母に、二度目の死はないって、ほんまに思います。