おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

お誕生日

2018-03-24 23:06:22 | My Family
今年も、ダンナのお誕生日がやってきました~



いつものパターンで!
ケーキやさんで、ちょこっとウケて、
今年は、お店の人に、
「おめでとうございます」って言ってもらった。

ありがとうございます~

ケーキが火事になるんで、ロウソクはパス。
ロウソクたてて吹き消すっていうても、
娘が帰宅してないと、夫婦ふたりやで~
そんなセレモニーは、ちょっとテレますやんね~(笑)



わが家の場合、お祝いはいつもお肉!
瀬戸内寂聴さんやないけど、肉を食べて長生きしやんとね!

・・・というても、霜ふってる国産牛はお腹をこわしそうなんで(苦笑)
赤身が多いオージービーフですけどね。(食べ慣れてる?)

サラダに蒸し豆をちらして(健康のため!)
リーズナブルなチリワインで乾杯。

・・・チリワイン、おいしいですよ。
よく買います。リーズナブルやからね。
けっこう人気があるらしく、2015年には、
チリワインが日本でのワイン輸入量No.1になったらしいですよ。

なぜ人気があるかというと、税金が他国産より安いんですね。
2007年からEPA(経済連携協定)を発効させて、
そこから段階的に輸入関税をゼロにする取り決めをしたそうなんです。
他国から輸入する場合は、約15%かかる関税が、
2017年4月には3.5%→2.3%となり、
2019年には、ゼロになる見込みなんですって。

家で飲むにはちょうどいいですよ。
昔、ホテルのシェフをしてた同級生が言うてたんです。
チリは、フランスのワイン醸造の技術が入ったところやから、
ワインはおいしいよって・・・記憶が正しければ(苦笑)

それに、赤ワインは、ポリフェノールが入ってるんで、
抗酸化作用があって老化予防になるし、飲まないとね!

とはいうものの、私は長女のアッシーをしてるんで、
この日は、お肉に良く合う赤ワインは飲めず(涙)
ノンアルコールビールにしときました・・トホホ

それにしても忙しいのか、娘たちは父親の誕生日を忘れてたようで、

「あ・・・そんな時期か~。年度末で忙し過ぎて忘れてたわ」 

と長女。年度末でなくても、忘れてるんちゃうん~

「あ~、すっかり忘れてたわ」 と潔い?次女。

どうせ、次女のプレゼントはお酒やろうけどね。

気は心なので、またお祝いしてあげてください。

ま、ご本人も忘れたみたいやし~(苦笑)

さてさて、来週で3月も終わります。

早いね、時が過ぎるのは。

明日は彦根で総会&懇親会。

4月になると歓送迎会とか、また忙しくなるんかな。

体調を整えておかんとね・・・




シャンハイムーン

2018-03-24 14:33:42 | 演劇・舞台
春分の日は、びわ湖ホールへ、姉と。
こまつ座公演「シャンハイムーン」を観て来ました。



日本を憎みながらも日本人を愛した中国人作家・魯迅と、
彼を敬い惹かれた日本人たちの1ヶ月間を描いた、
井上ひさし原作のセリフ劇です。

魯迅というだけで、なんとなく堅いお話かなと思ったけど、
さすがに井上ひさし。ユーモアにあふれ、ほろりと泣かせます。
背景に映る月が印象的で、ほっこり心温まる舞台でした。

舞台は昭和9年8月から9月にかけての上海。
場所は魯迅の友人であった内山夫妻が営む書店の二階。

後ろの窓(と言う設定?)越しに、最初は大きな満月、
それが半月や三日月になって、時間の経過が描かれますね。

中国の偉大な文学者・魯迅は、文学革命、思想革命の指導者であり、
弾圧の風吹き荒れる中で、蒋介石の国民党政府より逮捕令が出されます。

逃亡を余儀なくされた魯迅は、第二婦人の許広平と共に、
親交のある内山完造、みき夫妻に匿われていました。
が、このとき、魯迅の体は病気の巣窟となっていました。

しかし魯迅は大の医者嫌い。
一計を案じた内山夫妻の元に、医者の須藤五百三(いおぞう)と
歯医者の奥田愛三の両医師が、それぞれ大の魯迅ファンと
肖像画家に成りすまして魯迅に近づき診察を試みます。

・・・この時点で、なんか面白そうでしょ。

しかし、奥田医師が使用した笑気ガスがもとで、
魯迅は人物誤認症や失語症という奇態な病気に取り付かれてしまうんです!

さらに、面白くなるんですよ~

魯迅を救おうと内山夫妻と日本人医師たちは悪戦苦闘を繰り広げますが、
人物誤認症の魯迅が間違える相手が、仙台医学専門学校時代の恩師であったり、
北京に残してきた妻・朱安であったり、しかも、ずっと謝り続けるのです。

・・友人の内山完造さんだけは誤認せず、でも、やはり謝ってました。

恩師に対しては、熱い指導を受けたのに医学の道にすすまなかったことを謝り、
妻に対しては、親が決めた結婚で(しかも持参金目当ての)
初夜だけ共にすごしたものの、以後は完全に無視し続けたことを謝ってました。

第二の妻・広平を演じる広末涼子さんが、かわらしくステキでしたね。
女性運動家で日本憲兵隊に逮捕されたりもしたそうですが、
正妻の朱安にライバル心をむき出しにしたり、
かつ、古い中国のしきたりの中で生きる彼女に同情したり、
魯迅を責めたり、許したり、情感豊かに演じてました。

須藤医師を演じる山崎一さん、何度も舞台を拝見していますが、
いつも、その役を完璧に演じはります。

日本人と中国人を分け隔て無く診察する公平さ、
日本人租界の人たちに疎まれますが、魯迅の信頼を得ていました。
わが子を亡くした経験から、あしながおじさんになって、
中国の少女に送金し、彼女が成長して、
看護師として働くようになったことを喜んでいました。

歯科医の奥田医師を演じた土屋さん、イケメンですよね!
声もよく通るし、お初にお目に掛かりますが、
鷲尾昇さんと同じ、*Pnish*の方なんですね。チェック!(笑)

完造役の辻萬長さんは、こまつ座ではおなじみですが、
「父と暮らせば」以来の拝見ですね。
商売人でありながら人との交流を絶やさなかった完造さんを、
優しく、温かく、演じてはりました。

そして、完造さんの妻・みきを演じた鷲尾真知子さん。
ご主人の中嶋しゅうさんを亡くされたけど、
もう舞台では、ベテランさんらしく貫禄ですね。

そして主役、魯迅を演じた野村萬斎さん。
ほんとに、魯迅てああいう感じだったの?っていうほどハマってましたね。
人物誤認症の時も面白かったけど、失語症の時は、
言い間違えが、ホントに楽しくなるくらい、面白かったです。

里子を見つけた → 里芋を煮付けた とかね。

前屈みに歩く様子が、狂言師を彷彿させましたが(笑)
カーテンコールの3度目に、しゃきっと胸を張って登場されて、
会場が喜んでましたね~

感想?が、長くなってしましましたね~

テーブルを囲んで、6人が手紙を読むところから始まり、
ラストは、魯迅の死後、5人が手紙を読むところで終わりました。

広平が言います。

最後に看取ったのは、日本人(内山書店の内山夫妻と日本人医師)でした。

軍国主義に向かう日本を憎み抗日運動にも参加した魯迅。
でも、友である日本人を愛した人でした。
人種、国籍が違うからと相手を見下げたりするのはおかしい。
この時代に、それを貫いていた魯迅やその友人たち。
ほんとに、優しく、心温まる作品でした。

暗転で流れる音楽もステキでした。

始まる前と休憩の時に、舞台に幕が下ろされますが、そこに、
魯迅が最後に完造さんにあてた走り書きの手紙が大きく写し出されてました。

読みにくいのですが、日本語で、
・・・具合が悪いので須藤先生を電話で呼んでください、
と言う内容のようです。



びわ湖ホール。
ちょっと、お天気が悪かったけど。


こまつ座の舞台は、今年の10月、彦根で観られますよ。
「マンザナ、わが町」。
演劇鑑賞会の例会ですが、こちらも、ぜひどうぞ~