おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

総会

2018-03-29 23:18:42 | 演劇・舞台
年度末の長女の帰宅時間が遅くて、結局、夜長・・・
娘の帰宅と母の宵っ張りは関係なさそうですが、
帰宅してから、夕飯食べるしね~ ← 痩せへんよね。

そんなこんなで、落ち着いてブログも更新できない日々です。

先週末、ひこね演劇鑑賞会の総会がありました。



年に一度、会員が集まって、事業報告、決算報告等があります。
そして、新しい幹事の承認、来期の予定、予算・・・

今年は、総会終了後に第二部として、
青年劇場の制作であり代表の、福島明夫さんが来てくださり、
会員を前に、いろいろなお話をしてくださいました。

会員数が減少して、年に6回(6作品)の例会回数が、
5例会に減るかもしれない危機的状況を鑑みて、
演劇鑑賞会の歴史(運営サークル制度とか)とか、
今の社会の状況とか、ジョーク?を交えながら、
楽しく、かつ、きびしく、お話してくださいました。

演劇鑑賞会は、3人で1サークルをつくり、
そのサークルをベースに鑑賞会活動を展開することで、
例会を盛り上げ、会員を増やしてきたんですね。

福島さんのお話で、いくつかのポイントを・・・

個の時代に、サークルって、ネーミングも古くさい?
サークルは九州演劇鑑賞会から生まれたらしいです。

70年代に「労演」から市民劇場に変換し、
九州の演劇鑑賞会は、運営サークルをつくって、
例会を担当制にし、搬入搬出など劇団のお世話を、
担当サークルが担うことで、会員を増やしたとか。
それに、全国の鑑賞会が習ったんですね。
80~90年代のバブル期が一番会員数が増えたようです。

今の時代は、世帯所得が下がり、
夫婦の老後生活は2000万円ぐらい必要、なんて言うから、
老後破綻しないために、シニア層がお金を遣わなくなった。
演劇なんて観るより、食べていくことの方が大事やから。

芸術や文化は誰もが楽しめるもののはずなのに、お金がかかる。
大学も、卒業してからお金になる学部が人気になり、
お金につながらない文学部は減った。
教育も文化も、みんなお金で価値観を判断する「商品」になった。

小説など文学、音楽・・・それらは人間の歴史でもある。
情報過多の現代だからこそ、人が生きてきた歴史を学ぶべきだ。
図書館も博物館も、「受け身」の文化で、
演劇こそ、能動的なものだと思う。

若者はモノを知らなさすぎる。
それを補完するのが我々の仕事だ。

演劇を観た人の心が豊かになれば、笑顔も増えて、
街が明るくなる・・・お金を払って観た人だけでなく、
その人の周囲も、明るくなる。

劇団は厳しい状態で、劇団の命運は鑑賞会が担っている。
だからこそ、演劇を観て、その魅力を語り合うべき。

高齢者になると、群れたがる。
仲間を求めている人を、掘り起こしていかないと、
鑑賞会の会員数は伸びていかない・・・

もっといろいろお話されたんやけど、長くなるんで。

お話のあとは、懇親会。



彦根、じどり屋さんで。



鶏鍋。ちょっとピリ辛らしい。



お肉はさっとくぐらせて、ナマでもいける地鶏。



お刺身もおいしい~



からあげもありました。

とにかく鶏づくし。

おいしくいただきました!

ここでも、福島さんのお話をいろいろお聞きしましたよ。
東京大学の法学部を出て・・・なのに?
芝居が好きで青年劇場を立ち上げたそうです。

共感するお話はいっぱいありました。
「歴史」を軽んじる若者に苛立ちを感じる年代やしね。

言うてもわからへんとは思うし、別に慈悲が欲しいワケでもない。

でも、先輩たちが歩んできた道があるから今があるわけで、
そういう人たちから学ぶことは多いと思う。
古くさいことにも、意味があるんやから。

ちなみに私は、青年劇場の舞台は、
まだ観たことないんですよね~
社会を風刺するような作品が多いらしいです。

来年のラインナップにもないので、再来年に、
観られるかどうかやね~

さて、桜が場所によっては満開になってきたし、
どっか、写真を撮りに行かないと・・・

落ち着かへんわ~